1. トップ
  2. 「私は二度捨てられた」絶望の底で差し伸べられた手の正体とは…生贄にされた少女が“神の愛し子”だったとき【作者に聞く】

「私は二度捨てられた」絶望の底で差し伸べられた手の正体とは…生贄にされた少女が“神の愛し子”だったとき【作者に聞く】

  • 2026.5.1
生贄として差し出されようとしていた濃紫は間一髪で礼人に助けられた。彼女にはどんな未来が待ち受けているのか…!? 夏野ばな菜(@NatsunoBanana)
生贄として差し出されようとしていた濃紫は間一髪で礼人に助けられた。彼女にはどんな未来が待ち受けているのか…!? 夏野ばな菜(@NatsunoBanana)

小さな閉ざされた村で、ひとりの少女が“鎮守の森の神”への生贄として差し出される。死を覚悟した少女は目を閉じ、「私は二度捨てられた」と胸の内でつぶやく。その命が尽きようとした瞬間、間一髪で現れた騎士によって救い出されるが、その出会いが彼女の運命を大きく変えていく——。

すべてを奪われた少女の過去

「二度捨てられた」という過酷な運命を背負った主人公 夏野ばな菜(@NatsunoBanana)
「二度捨てられた」という過酷な運命を背負った主人公 夏野ばな菜(@NatsunoBanana)
コムラサキは二度捨てられ愛を知る_p1 夏野ばな菜(@NatsunoBanana)
コムラサキは二度捨てられ愛を知る_p1 夏野ばな菜(@NatsunoBanana)
コムラサキは二度捨てられ愛を知る_p2 夏野ばな菜(@NatsunoBanana)
コムラサキは二度捨てられ愛を知る_p2 夏野ばな菜(@NatsunoBanana)

物語の主人公・小紫は、かつて幼なじみの婚約者と穏やかな未来を信じていた。しかし、その関係は義理の妹によって奪われ、あっけなく婚約破棄されてしまう。

さらに追い打ちをかけるように、村からは神への生贄として差し出されることとなり、小紫は居場所も希望もすべて失う。「二度捨てられた」という言葉には、そんな積み重なった絶望がにじんでいる。

救いの手と明かされる“本当の神”

小紫を救ったのは、帝都守護隊の隊長・宮守礼人であった。彼は怪異を扱う専門職として、本物の“鎮守の森の神”の依頼を受け、小紫を助けに来たという。

実は村人が崇めていた存在は神ではなく、ただのもののけに過ぎなかった。そして真の神は、小紫を“愛し子”として見守っていた存在だったのだ。

愛し子に害をなした村は、神の加護を失うことになる。物語は、理不尽な運命に翻弄されていた少女が、別の価値に守られていたという逆転の構図を浮かび上がらせる。

作者が語る創作の背景とこだわり

本作を手がけた夏野ばな菜(@NatsunoBanana)さんは、企業漫画や学習図鑑の挿絵などを手がけながら創作を続けている。和風ファンタジーという舞台設定については「以前から幕末〜明治など、時代の移り変わりで和洋交わった洋装とかに興味があり、いつか描きたいと思っていました」と語る。

「洋館だったり車だったり、調べて描くのは時間もかかりましたが楽しかったです。実は洋館は半日かかりました(笑)」と制作の裏側を明かす。細部まで丁寧に描き込まれた背景には、そうしたこだわりが息づいている。

小紫の物語は、ただの不幸な少女の話では終わらない。すべてを失ったその先で、初めて与えられる“愛される理由”が、静かに、しかし確かに描かれている。

取材協力:夏野ばな菜(@NatsunoBanana)

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

元記事で読む
の記事をもっとみる