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「やっぱり言葉で伝えなきゃ」家族間でも「褒めて」とリクエストするようになったきっかけは?【著者インタビュー】

  • 2026.4.28
 『いってらっしゃいのその後で 転がり続ける毎日編』より
『いってらっしゃいのその後で 転がり続ける毎日編』より

【漫画】本編を読む

「家族が好き。でも私を忘れずにいたい」

子どもを持ち、日々に追われるなかで、ふとそんな気持ちを抱いたことはないだろうか? 漫画家・ツルリンゴスターさんによるエッセイ漫画『いってらっしゃいのその後で』(KADOKAWA)の帯に添えられたこの言葉は、多くの共感を集めている。夫と3人の子どもたちとの暮らしを描きながら、“個”としての自分と向き合う姿や、子どもたちをそれぞれひとりの人間として尊重し、5人でよりよく生きていこうとする日々が丁寧に描かれている。

本作と続編である『いってらっしゃいのその後で 転がり続ける毎日編』(同)について、ツルリンゴスターさんにインタビュー。流れていく日々のなかで大切にしていることや、迷いながら向き合ってきた思いについて話を聞いた。

――作品のところどころに、ツルリンゴスターさんが「~って言って」とリクエストするところがありますね。相手にしてほしいことをはっきり言葉にするのが素晴らしいと感じたのですが、何かきっかけがあったのでしょうか?

ツルリンゴスターさん(以下、ツルリンゴスター):海外のドラマ・映画にすごく影響されました。日本の家族って、言わなくても伝わる文化が少しあると思うんですよ。「家族の絆があるから、どんなにすれ違っても最終的にわかり合える」みたいな。実際「今日よく頑張ったね、偉いね」とか家族間であまり言わないですよね。海外のドラマや映画、リアリティ番組を観ていると「私は小さい頃からあなたのここがすごいと思って」みたいなことをお母さんが子どもに伝えたり、子どもがお母さんに「こういう時にこの言葉をもらって頑張れたんだ」と伝えているシーンをよく観るんです。そこで「やっぱり言葉で伝えなきゃな」と思うようになって。子どもに「本当に大事に思ってるよ」とか「今日も1日本当に偉かったね、100点だね」と言うようになりましたし、自分には言ってもらえないのでこうやって要求するようになりました。

――他の家族も「~って言って」とツルリンゴスターさんに対してリクエストするんですか?

ツルリンゴスター:子どもは言いますね。「今日学校行くのすごく嫌だったけど、頑張って行ったから褒めて」とか。すごく吸収が早いなと思います。夫は下手です(笑)。恥ずかしいというか、あまりそこに意識がいっていないから、私が言うようにしています。「帰ってきてしんどいのにお茶碗洗って偉いね」って、寝転びながら言ったりしています。

――『いってらっしゃいのその後で』というタイトルをつけた理由を教えてください。

ツルリンゴスター:特に1冊目の頃はまだ子どももすごく小さくて、朝すごくバタバタしていたんです。それで家族に「いってらっしゃい」を言った後に、お母さん・妻というものから解放されて「あ、本来の私になったな」と思う瞬間があって。そこから動き出す、その部分を描きたかったという思いがあります。「お母さんから離れる時間があるし、お母さんだけが私じゃないよね」というのがこのエッセイのテーマなので、そこをわかりやすく伝えるためにこのタイトルにしました。

取材・文=原智香

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