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『爆弾犯の父をもつ脚本家(53歳)』が激白…“逮捕後の壮絶な日々”とは「強烈なストレスだった」

  • 2026.5.10
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(C)テレビ朝日

テレビ朝日のポッドキャスト番組『アルコ&ピースの#文化人が1番やばい〜Produced by しくじり先生〜』は、お笑いコンビ『アルコ&ピース』の平子祐希さんと酒井健太さんがさまざまな分野の文化人ゲストを招き、その人生や本性に迫る番組。

2026年4月28日の配信回には、『夜明けまでバス停で』で日本映画脚本賞を受賞した脚本家・梶原阿貴さん(53歳)が登場。指名手配犯だった実父が自首した後、生活がどう変化したのかについて語りました。

自首直前の「思い出作り」に戸惑う娘

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(C)テレビ朝日

1971年に起きた「新宿クリスマスツリー爆弾事件」の関係者として指名手配されていた梶原さんのお父さん(梶原譲二さん)は、15年近く逃亡生活を続けていました。そして梶原さんが中学校に上がるタイミングで、ついに自首することを決断します。

自首のタイミングを娘の中学入学に合わせたのは、引っ越しや苗字の変更があっても怪しまれにくいという親心からだったといいます。長年の逃亡生活の末に、ようやく見せた親としての配慮ですね。

さらに、自首の半年ほど前から、お父さんに不思議な変化が現れました。それまで頑なに玄関に置かれることのなかった「お父さんの靴」が登場。外出もするようになったのです。お父さんは梶原さんを連れて頻繁に出かけるようになりました。おそらく、自首前最後の「思い出作り」のつもりだったのでしょう。

ところが、梶原さんはこのときすでにお父さんの指名手配書が街中に貼られていることを知っていました。「一緒にいる時に捕まったらどうしよう…」と、内心、出かけるのが嫌で仕方なかったのだそうです。

お父さんとしては娘に楽しい思い出を作ってあげたいと思っていたのかもしれませんが、長年「お父さんはいない設定」で過ごしてきた梶原さんにとって、急な「親子の時間」は戸惑いの方が大きかったのですね。

池袋を離れて花小金井へ…「夜逃げ同然」の引っ越し

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(C)テレビ朝日

お父さんが逮捕され、懲役6年の判決が下されると、梶原さんはお母さんと2人で池袋を離れることになりました。引っ越し先は西武新宿線沿線の街・花小金井(東京都小平市)。「夜逃げ同然」の引っ越しだったといいます。

それまで暮らしていたのは池袋の繁華街。賑やかな街並みに慣れていた梶原さんにとって、花小金井は「気温も低い」と感じるほど雰囲気の違う場所でした。とても落ち着いた街なので、衝撃を受けてガッカリしてしまったのですね。

さらに、お母さんが池袋で経営していたお店も畳んでしまいました。バブル前の好景気で順調に売り上げていた商売を手放しての引っ越しは、それまでの生活基盤を一気に失うことを意味しています。

ちなみに梶原さんは、自伝的エッセイ『爆弾犯の娘』で花小金井への引っ越しにガッカリしたことを率直に書いたところ、地元の方々から「花小金井はいいところだ」「酷いことを言わないで」とクレームを受けたのだとか。それだけ当時の梶原さんにとって、落差が強烈だったということなのでしょう。

「貧乏が嫌だった」思春期に襲いかかった二重苦

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(C)テレビ朝日

花小金井での新生活は、梶原さんにとって決して解放感のあるものではありませんでした。お母さんが店を畳んだことで収入は激減。それまでセキュリティ重視で選んでいたマンション暮らしから一転、長屋のような住まいへの転居を余儀なくされました。

「とにかく貧乏になったのが嫌だった」と振り返る梶原さん。中学生という多感な時期に、生活レベルが大きく下がったことは「強烈なストレスだった」といいます。思春期の女の子にとっては、なおさら堪えるものがありますよね。

さらに窮屈だったのが、「お父さんが刑務所に入っている」という事実を周囲に知られないようにする生活でした。これまではお父さんが「逃亡中」のため家に隠れていましたが、今度はお父さんが「服役中」のため事情を隠さなければならない…。隠す対象は変わっても、「秘密を抱えながら生きる」という構図は変わらなかったのです。

おまけに、貧乏で家がおんぼろなため、せっかく友達を呼べる立場になっても呼びたくない。「家を教えてもいいけど、教えたくもない」というジレンマも抱えていたといいます。

形を変えて続いた「秘密」と「窮屈さ」の日々

逃亡中のお父さんを隠す生活から、服役中のお父さんを隠す生活へ…。場所も状況も変わったのに、「秘密を抱える」という構図だけは変わらずに続いていきました。

さらに加わったのが、それまで経験したことのなかった「貧乏」というハードル。多感な思春期に、家庭の事情と経済的な変化が同時に押し寄せたのですね。

華やかな脚本家として活躍する現在の梶原さんからは想像もつかない、花小金井での葛藤の日々。それでも腐らずに歩み続けたからこそ、今の梶原さんがあるのだと思わされるエピソードでした。


アルコ&ピースの#文化人が1番やばい〜Produced by しくじり先生〜【テレビ朝日】
【爆弾犯の娘】衝撃の実話。指名手配の父と過ごした小学生時代ー。脚本家・梶原阿貴の壮絶なる人生 #113

[配信日時]2026年4月28日
[出演者]平子祐希(アルコ&ピース)、酒井健太(アルコ&ピース)、梶原阿貴
[番組URL]https://www.youtube.com/watch?v=Z1wGvRJHH4g

(C)テレビ朝日