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意外と読めない?【難読漢字】「僭越」はなんと読む?→気になる正解は?

  • 2026.5.8

日本語には敬語というものが存在しますよね。敬語には尊敬語・謙譲語・丁寧語という3つの種類がありますが、特に謙譲語というのは、自分の動作をへりくだって伝えることで相手への敬意を示します。

今回は、そんな謙譲語の中から「僭越」という言葉をご紹介します。ビジネスシーンなどでもよく耳にしますが、みなさんは正しく読むことができますか?

問題

「僭越」はなんと読む?
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謙遜の気持ちを表す言葉

「僭越」の正しい読み方は「せんえつ」です。この熟語を構成する漢字に注目してみると、「僭」には「本来の身分や立場を超えて出過ぎた振る舞いをすること」、「越」には「境界を越えること」という意味があります。そのため、「僭越」は「自分の地位や立場を越えて、出過ぎたことをすること」を意味します。

現在の日本では「僭越ながら」などの形で、大勢の前で話をしたり、大きな役割を担ったりする際の、謙遜の気持ちを表す挨拶として用いられることがほとんどです。

「僭越」の由来は中国

「僭越」という言葉の背景には、中国の「儒教」の思想が大きく関わっています。儒教は孔子を祖とする伝統的な政治・道徳の教えであり、礼節や厳格な上下関係が重視されました。そのため、自分の立場や身分を超えた振る舞い(=僭越)は、秩序を乱すものとして否定的に捉えられていたのです。

また、「僭越」の他にも、「僭」という漢字を用いて身分を越えた行為を表す言葉があります。

僭称(せんしょう):勝手に自分の身分を越えた称号を名乗ること
僭上(せんじょう):身分を越えておごり高ぶること
僭主(せんしゅ):正統な手続きを経ずに権力を握った君主

日常ではあまり使うことのない言葉ですが、知っておくと教養としてどこかで役立つかもしれませんよ。


参考文献: 新明解国語辞典、明鏡国語辞典


文(編集):そこさん
元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!