1. トップ
  2. 初回放送で一区切り迎えるも「波乱の展開」「日曜の楽しみ」“意味深な描写”にも注目集まる【日テレドラマ】

初回放送で一区切り迎えるも「波乱の展開」「日曜の楽しみ」“意味深な描写”にも注目集まる【日テレドラマ】

  • 2026.5.17
undefined
日曜ドラマ『10回切って倒れない木はない』第5話 (C)日本テレビ

秋元康による企画であり、日韓俳優の共演から、注目されている『10回切って倒れない木はない』。第5話では、三角関係に決着が付き、一つの区切りを迎えた。

※以下本文には放送内容が含まれます。

絶望の中で出会った光のような女性

undefined
日曜ドラマ『10回切って倒れない木はない』第5話 (C)日本テレビ

7歳の時に実の両親を事故で亡くし、韓国の財閥『ファングム』の次男として育てられたキム・ミンソク(志尊淳)。新社長に就任した日に、実の親のように育ててくれた養父・キム・ジョンフン(オ・マンソク)が倒れ、そこから状況が一変。養母のキム・キョンファ(キム・ジュリョン)からも、信頼していた兄のキム・ヒスン(キム・ドワン)からも裏切られ、東京のグループホテルの副支配人として左遷されてしまう。

育った居場所を追われ、絶望に包まれるミンソクを救ったのは、偶然出会った河瀬桃子(仁村紗和)の存在。明るく前向きな桃子の優しさに触れて、ミンソクは前を向いて生きる決心ができた。

とはいえ、一筋縄ではいかない。左遷先のグループホテルの支配人・水島(矢柴俊博)から疎まれて満足に仕事ができなかったり、キョンファによる嫌がらせで住む家が決まらなかったりと、ミンソクの前には壁が立ちはだかる。ミンソクは、傷つくたびに桃子からの優しさに癒され、心を立て直しながら日本での生活を送っている。

印象的なのは、桃子を演じる仁村の王道ヒロインらしい存在感だ。代表作の『あなたのブツが、ここに』をはじめ、『わたしのお嫁くん』や『あなたを奪ったその日から』など、一癖ある役柄が多かった仁村だが、本作では画面の中で燦然と輝く太陽のような役柄を、見事に演じている。

ミンソク側の事情が入り組んでいるからこそ、桃子の爽やかさに惹かれる人も多いのではないだろうか。

「10回切って倒れない木はない」を巡る三角関係

undefined
日曜ドラマ『10回切って倒れない木はない』第5話 (C)日本テレビ

第5話までのメインとなったのは、「10回切って倒れない木はない」という言葉をめぐる三角関係だ。

桃子が小さい頃から大切にしてきたこの言葉は、桃子と同じ日に両親を亡くした幼少期のミンソクが、桃子に伝えたものだった。しかし、桃子はそれを幼なじみの拓人(京本大我)が教えてくれた言葉だと誤解してしまっていた。

長年、桃子に片思いをしてきた拓人は大切な言葉を伝えた人物としての地位を守りたいと願う。ミンソクは、そんな拓人を前に桃子の誤解を解きたいと主張することができなかった。とにかく桃子に笑っていてほしい、混乱させたくない。そんなミンソクの優しさが仇となってしまう。

変化が起きたのは、第4話。ミンソクの婚約者を名乗る新海映里(長濱ねる)が現れたことで、桃子が抱えるミンソクへの思いが強まっていく。かわいらしい嫉妬をする桃子の反応を見て、打ちのめされる拓人の様子がなんとも切なかった。

桃子がミンソクに惹かれている一方で、一歩引いて桃子を支えようとするミンソクの態度は、逆に拓人を焦らせる。拓人は「10回切って倒れない木はない」にまつわる真実を桃子に伝えた上で、正々堂々と桃子に告白。拓人が桃子への思いに決着をつける姿は、三角関係の終焉としてこれ以上ないものだった。拓人の飄々とした態度と桃子を思い続ける必死な姿のギャップを、京本が真正面から演じていたからこそのシーンだったように思う。

養母や義兄からいびられながらも前を向き、自分より他人を優先する優しい笑顔を見せるミンソクが桃子と結ばれ、ようやく幸せをつかむ姿からは、一種の救いのようなものを感じた。志尊が繊細な表情の変化で、ミンソクの健気さを表現しているからだろう。

物語は一つの区切りを迎えたものの、まだ折り返し地点。ここからの展開こそが、本番といったところだろう。

第5話の終盤、ヒスンがミンソクのDNA鑑定を行おうとしている気配があった。日本の両親から生まれたはずのミンソクだが、出生に秘密があるのかもしれない。思えば、第1話でキョンファが、ミンソクの実の母親・未希(橋本マナミ)作の絵本と、ミンソクの実父・優(田辺誠一)と未希、ジョンフンが写る写真を恨めしげに見つめる場面があった。親同士の愛憎が絡む展開になるのだろうか。一旦、身を引いた映里の動向も気になる。

SNSでは「波乱の展開が来そう」「日曜の楽しみ」など、後半の展開に期待を寄せる人が多い。「10回切って倒れない木はない」の言葉と共に、ミンソクが壁を乗り越える様を見守っていこう。


日本テレビ系 日曜ドラマ『10回切って倒れない木はない』毎週日曜よる10時30分〜

ライター:古澤椋子
ドラマや映画コラム、インタビュー、イベントレポートなどを執筆するライター。ドラマ・映画・アニメ・漫画とともに育つ。
X(旧Twitter):@k_ar0202

の記事をもっとみる