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異例の“特別仕様”に視聴者ざわつき「いつもと違ったね」「とんでもない回だった」冒頭からの“怒涛”の展開【NHK大河ドラマ】

  • 2026.5.16
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『豊臣兄弟!』5月3日放送 (C)NHK

5月3日に『豊臣兄弟!』第17回「小谷落城」が放送され、浅井長政(中島歩)と織田信長(小栗旬)の戦いに終止符が打たれた。

まず視聴者を驚かせたのがこの回はオープニング映像がなかったこと。「いつもと違ったね」「今回は特別仕様だ」「とんでもない回だった」「まさかのオープニングがカット!」「どれだけ濃密な回になるんだ?」といった驚きがSNSでは飛び交い、今回はただ事ではないであろうことを予感させた。

※以下本文には放送内容が含まれます。

冒頭から息つかせぬ展開

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『豊臣兄弟!』5月3日放送 (C)NHK

オープニングがカットされ、出演者の名前は画面下に表示されるだけというシンプルなものとなった17話。

サブタイトルからして怒涛の展開になるだろうと予想されたが、冒頭は武田信玄(髙嶋政伸)が子どもたちと餅をついているほのぼのとしたシーンからスタートする。しかし、足利義昭(尾上右近)から信長を討つように命じられ、家康(松下洸平)と三方ヶ原で相まみえることになる信玄。そこで家康を圧倒する。義昭もこの機に乗じて信長を飲み込むかと思われたが、信玄は喉に餅を詰まらせこの世を去るという驚きの展開を見せる。武田軍はそのまま甲斐へと引き返すことになる。信玄をあてにしていた義昭としては絶望でしかないだろう。義昭は信長の手に落ちる。そして、あっという間に京を追われ、室町幕府が滅ぶというスピード感ある展開となった。

室町幕府の滅亡で気になるのは明智光秀(要潤)だ。

義昭に「十兵衛(光秀)は、もうわがものにございますゆえ」と伝えた信長だったが、光秀には義昭がいた二条御所を跡かたなく壊すように命じる。光秀の心中やいかに。こうして本能寺の変への想いが募っていったのだろうか。

壮絶な長政とお市の別れ

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『豊臣兄弟!』5月3日放送 (C)NHK

あっという間だった三方ヶ原の戦い、信玄の退場、室町幕府の滅亡、さらには一乗谷の戦い、朝倉氏の滅亡までが一気に描かれ、続いて舞台となったのがいよいよ小谷城だ。小一郎(仲野太賀)と藤吉郎(池松壮亮)は、お市(宮﨑あおい)と長政に織田のもとにくるよう、説得を行う。

長政が朝倉に寝返ったのはお市を守るためだ。そんな事情を信長も理解していたので許そうとしていたのだが、長政はそれを拒否する。

織田を裏切ったときに、天下が欲しいと思ってしまった、今ならそれができる、と。信長だけではなく、お市のことも裏切ったのだと謝罪する長政。そして、ここで自分の命を終わらせるとも言う。お市はもちろんお供すると言うが、長政はまだやらなければならないことがあるだろうと諭し、思いとどまらせる。長政の意思は固く、お市の思いを受け入れようとはしない。それが彼のけじめであり、武士としてのプライドでもあるのだろう。

そのあとがまたすさまじい。長政の言葉を受け入れ、小一郎たちと共に城を去ろうとするお市だが、やはり後ろ髪を引かれる。そんな中、小一郎たちの小噺を聞き、決意を固める。切腹をする長政の介錯だ。

「すぐに楽にしてさしあげまする」

そう言って振り下ろされた刀。第17回中盤、小谷城に向かって信長が同じように「すぐに楽にしてやる」というセリフを言っており、リンクしているようにも見えるが、同じ言葉なのに全く意味が違うというのが印象的だ。

冒頭からスピード感ある展開だった17話。だからこそ、最後の長政とお市のシーンは丁寧に描かれていることがよく伝わってきたのではないだろうか。2人の濃密な別れは「美しくて儚い……」「切ない愛だな」と言った声がSNSでも見受けられ、視聴者の心にも残ったようだ。


NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』毎週日曜よる8時放送
NHK ONE(新NHKプラス)同時見逃し配信中・過去回はNHKオンデマンドで配信

ライター:ふくだりょうこ(Fukuda Ryoko)
うさぎと暮らすライター。シナリオやインタビュー、コラム、エッセイなどを中心に執筆。小説とお酒と音楽とドラマがあればだいたいご機嫌。

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