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新型ランクルFJは「450万100円から…」“残クレ60回払い”で月々いくら?車のプロが試算してみた

  • 2026.5.14
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出典:トヨタ自動車株式会社

本記事では、新型ランクルFJの現実的な購入シミュレーションと、押さえておきたい車両の魅力について解説します。

新型ランクルFJがついに登場。気になる価格は「期待より高め」?

2026年5月14日、新型ランドクルーザーFJが発売されました。ランドクルーザーシリーズの新たな選択肢として注目を集める一台ですが、発表された価格を見て「思ったより高い」と感じた方もいるかもしれません。発売前には300万円台後半、あるいは400万円台前半に収まるのではないかと期待する声もありましたが、実際のメーカー希望小売価格(税込)は450万100円でした。

上位モデルである300シリーズや250シリーズと比較すれば手が届きやすい価格帯と言えますが、一般的な感覚からすると十分に高額な部類に入ります。さらに、新車購入の際には車両本体価格だけでなく、税金や保険料、登録費用なども別途必要になります。手軽なランクルを期待していた方にとっては、少し重く感じられる価格設定かもしれません。

しかし、気を落とす必要はありません。メーカーには、ある程度高額なクルマでも比較的安価な月額負担で購入できる残価設定型プラン(残クレ)という仕組みが用意されています。

それでは、実際に残価設定型プランの60回払いで購入した場合のシミュレーションを見てみましょう。

残クレ60回払いでシミュレーションしてみた

初期費用や負担を分散させる方法として、一般的な残価設定型プランを利用した場合のシミュレーションを見てみましょう。

今回は頭金なし、実質年率6.1%、オプションは追加せず、車両本体価格のみを対象として計算します。なお、先ほど触れた税金や保険料、登録諸費用などは含まれていない点にご注意ください。

この条件で試算した場合、最も気になる月々の支払い額は5万1300円となります。また、5年後の最終回には256万5050円という大きな支払いが残る形になります。具体的な内訳は以下の通りです。

・支払いプラン:残価設定型プラン60回払い
・実質年率:6.1%
・車両本体価格:450万100円
・頭金:0円
・割賦元金:450万100円
・初回支払い額:5万1516円
・月々支払い額(58回):5万1300円
・最終回支払い額(60回目):256万5050円
・割賦手数料:109万1866円
・割賦支払い総額:559万1966円

最終回に256万円が残るという出口をどう考えるか

シミュレーション結果から、450万円の新車であっても月額5万円台という比較的現実的な負担で乗り始められることがわかりました。

ただし、ここで忘れてはならない重要なポイントが、256万円という大きな最終回支払い額の存在です。残価設定型プランは、車両価格の想定残価(本シミュレーションでは5年後の想定残価)を最終回に据え置くことで月々の支払いを抑える仕組みです。そのため、5年後には据え置いた金額に対して、車両を返却するのか、新車に乗り換えるのか、あるいは残価を一括または再分割で支払って買い取るのかという判断が必要になります。

ランドクルーザーシリーズは中古車市場での価値が期待されやすい車種ではあります。しかし、契約時の条件や日々の走行距離、車両の状態によって最終的な査定額は大きく変わる可能性があります。残価設定型プランは選択肢として便利な仕組みですが、月額の負担の少なさだけに目を奪われず、5年後の出口まで見据えた計画を立てることが大切です。

250譲りのガソリンエンジン。信頼性とタフさを重視

次に、車両そのものの特徴についても確認しておきましょう。兄貴分にあたる300シリーズや250シリーズでは、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンなど複数の選択肢が用意されています。これに対し、新型ランドクルーザーFJは現時点で2.7Lガソリンモデルのみの設定となっており、パワートレーンは非常にシンプルです。

この2.7L直列4気筒ガソリンエンジンは、ランドクルーザー250のガソリン車にも搭載されているものと同じユニットです。すでに実績があり定評のある心臓部を共有している点は、過酷な環境での使用も想定されるランドクルーザーシリーズらしい、信頼性を重視した選択と言えるでしょう。

最高出力163PS、最大トルク246Nmを発揮するこのエンジンに、6速オートマチックトランスミッションとパートタイム4WDが組み合わされています。燃費性能はWLTCモードで8.7km/Lとなっています。数値だけを見ると燃費効率を追求した現代的なSUVとは趣が異なりますが、その分、頼れる道具としてのタフさに振り切ったモデルと言えるでしょう。

FJらしい色とデザイン

現実的な支払いプランやスペックを確認したところで、クルマ選びの大きな楽しみでもあるデザインやボディカラーについても触れておきましょう。

外観には、ランドクルーザーファンが喜ぶような要素が随所に散りばめられています。TOYOTAのロゴが入ったフロントグリルとスクエアなボディ形状は、タフな印象を強調しています。背面スペアタイヤや横開き式のバックドア、ルーフレールといった装備が、実用性とともに冒険心をくすぐるデザインに仕上がっており、ブラック塗装のアルミホイールが全体のアウトドア感を引き締めるアクセントになっています。

ボディカラーの選択肢も魅力的です。スモーキーブルーやオキサイドブロンズメタリックといったカラーは、アウトドアギアのような雰囲気が強く、FJのキャラクターによく似合う色合いと言えそうです。

価格は高め。でも残クレなら入口は現実的に見える

新型ランドクルーザーFJは、発売前に期待されていた価格よりも少し高めの450万100円で登場しました。この価格だけを見ると、思ったより高いと感じる方もいるでしょう。

しかし、残価設定型プランの60回払いを利用すれば、月々5万1300円という支払い例が見えてきます。月々の負担額に注目すれば、憧れのランドクルーザーを手に入れる道筋が現実味を帯びてきます。

とはいえ、忘れてはならないのは、5年後の最終回に256万5050円が残るという事実です。残クレを利用して購入を検討するなら、月額の負担だけでなく、5年後にクルマをどうするかという出口まで含めて考えることが大切です。価格や支払い方法、実質年率などの条件をしっかりと理解したうえで向き合えば、新型ランドクルーザーFJとの付き合い方もより明確に見えてくるのではないでしょうか。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。

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