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「色んな女性を乗せたい」下心でマツダ車を買った23歳男性→納車2ヶ月後、待ち受けていた"予想外の誤算"

  • 2026.5.16
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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

今回お話を伺ったのは、結婚7年目を迎える28歳の女性・Aさんです。彼女の夫が23歳のときに選んだマツダのアテンザセダンにまつわる、心温まるエピソードをご紹介します。いろいろな女性を乗せたいという、若さゆえの理想を抱いて購入した一台でしたが、納車直後に彼女と出会い、助手席は彼女の指定席になりました。

若い頃の憧れから始まり、夫婦の人生を静かに運んでくれた特別な愛車との思い出を紐解いていきます。

たくさんの女性を乗せるはずだったアテンザ

「夫が23歳のときにアテンザを買った理由を聞くと、少し笑ってしまいます」と、Aさんは愛しそうに当時を振り返ってくれました。当時のご主人には、いろいろな女性を助手席に乗せたいという、若さゆえの少し背伸びした理想が少なからずあったと言います。

当時のご主人は、30歳くらいまでは結婚に縛られずに自由に過ごしたいと考えていたそうです。そのため、自分自身の理想を詰め込んだ車で、独身時代を思い切り謳歌するつもりだったのでしょう。

しかし、彼が思い描いていた華やかなカーライフは、思いもよらない方向へと進むことになります。そもそも、なぜ彼は数ある車の中からアテンザを選んだのでしょうか。そこには、彼なりの車に対する強いこだわりがありました。

23歳の青年が惹かれた「大人っぽいセダン」

Aさんのお話によると、もともとセダンが好きだったご主人は、落ち着きとエレガントさを兼ね備えた車に強い憧れを抱いていたそうです。洗練されたデザインや低重心による走行時の安定感、そして外車のような高級感のある内装に、深く魅力を感じていたと言います。

その理想をバランスよく満たしてくれたのが、マツダのアテンザセダンでした。国産車でありながら上質感があり、黒を基調としたスタイリッシュな佇まいは、23歳の自分を少し大人に見せてくれる理想的な一台だったようです。

理想の車を手に入れ、この車でいろいろな場所へ出かけたいと胸を躍らせていたご主人ですが、納車からわずか2ヶ月後、その助手席の運命を決定づける出来事が起こります。

納車2ヶ月後、助手席に座ったのは未来の妻だった

納車から約2ヶ月が経った頃、ご主人は会社の先輩からバーベキューの送迎を頼まれます。実はこの先輩は、Aさんの昔からの知り合いでもありました。「女性だけを乗せるなら」と冗談めかして引き受けた彼は、行きに女性4人を乗せて会場へ向かいます。アテンザは早速、人を乗せるセダンとしての役割を果たすことになりました。

そのバーベキューの場で、Aさんとご主人は初めて出会うことになります。自然と会話が弾み、お互いに好印象を抱きながら、和やかな空気の中で少しずつ距離が縮まっていったそうです。

そして、運命の帰り道を迎えます。行きとは打って変わって、ご主人はAさんに自分の車に乗っていくかと声をかけたそうです。その日は他の誰でもなく、Aさん一人が助手席に乗って帰ることになりました。たくさんの女性を乗せるはずだった助手席は、この日を境に彼女だけの指定席へと変わっていったのです。

ひょんなことから助手席に座ることになったAさんですが、実は初めてアテンザを見たとき、彼の印象とのギャップに驚かされたと言います。

アテンザの助手席は、二人だけの特別な場所になった

Aさんがアテンザに抱いた第一印象は、大きくてかっこいい車というものでした。ご実家でもマツダ車に乗っていたため、ブランド自体に親しみがあり、とても良い印象を持ったそうです。

一方で、ご主人に対する第一印象は、場を盛り上げるのが上手なおもしろい人だったと言います。少し派手で明るい彼と、落ち着いたアテンザの組み合わせは意外に感じたようです。しかし、こういう大人っぽい車に乗る人なんだというギャップが、どこか年上の安心感や大人の魅力を感じるきっかけになったと振り返ってくれました。

助手席は足を伸ばせるほど広く、飛行機のコックピットのように洗練された空間だったそうです。運転席との近すぎず遠すぎない絶妙な距離感が、交際当時のほどよいドキドキ感を生み、二人だけの空間という特別感を演出してくれたと言います。また、セダン特有の安定感により走行中の揺れも少なく、移動そのものが心地よい時間になっていきました。

乗り心地の良さと彼の安全運転に身を任せ、二人は毎週のようにドライブデートへ出かけるようになります。

六甲山のドライブと、忘れられない夕陽

交際が始まると、神戸市内のドライブコースを巡るのが二人の定番になっていきました。車内ではお気に入りの音楽を流し、途切れることなく会話が続いていたそうです。心地よい音楽と穏やかな走りが、自然と二人の距離を縮めてくれました。

特に印象深いのは、初デートで訪れた六甲山での出来事です。アテンザは大きなボディでありながら力強く山道を登り、快適そのものでした。しかし、目的地に到着した途端に嵐と濃い霧に包まれ、楽しみにしていた景色は全く見えない状態になってしまったと言います。

少し残念な気持ちで帰路につこうとしたその時、嘘のように雲が晴れました。アテンザに乗り込む二人の目の前に、夕陽が沈んでいく美しい景色が広がったそうです。予想外の天候の変化も含め、それは二人にとって一生忘れられない思い出のワンシーンになりました。

こうして数々の思い出をアテンザの車内に刻みながら、二人は交際から1年半で結婚という大きな節目を迎えることになります。

恋のキューピッドだった愛車との別れ、そして今

結婚後も、どこへ行くにもアテンザは二人と一緒でした。いつしか愛着を込めて車を名前で呼ぶようになり、日常の何気ない時間さえも、この車の中では特別なものになっていったそうです。

たくさんの女性を乗せたいと語っていたご主人ですが、若き日の“空想”とは違ったけれど、一人の女性と一台の車で長い時間を共有できた今の方がずっと幸せだ、と笑ってくれると言います。Aさんがドライブデートを楽しめる人だったことも、ご主人にとって大きな喜びだったようです。

結婚7年目を迎える現在、二人は新しい車に乗り換えています。ナンバーはアテンザから引き継ぎました。納車の日は嬉しい反面、恋のキューピッドであったアテンザとの別れが寂しく、Aさんは涙が出るほどだったと語ってくれました。今でも街中でアテンザを見かけると、元気で走っているかなと思い出し、やっぱり一番かっこいい車だったと心があたたかくなるそうです。

ご主人がたくさんの女性を乗せるつもりで買ったアテンザは、結局、Aさん一人を助手席に乗せ続け、夫婦の時間を運んでくれました。車はただ移動するためだけのものではなく、人生の思い出を乗せていく存在でもあります。アテンザは、二人をいろいろな場所へ連れて行ってくれただけでなく、夫婦になる未来へも静かに運んでくれた、かけがえのない一台だったと言えるのではないでしょうか。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


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