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【高島礼子さん】52歳で離婚後、友達のいない自分に愕然…。一歩足を踏み出したら世界が広がり、今は一人焼肉もへっちゃらです[ターニングポイント#1]

  • 2026.4.24

【高島礼子さん】52歳で離婚後、友達のいない自分に愕然…。一歩足を踏み出したら世界が広がり、今は一人焼肉もへっちゃらです[ターニングポイント#1]

50歳を過ぎてから本格的に舞台の仕事を始めたり、Instagramで日々のあれこれを発信し続けたりと、エネルギッシュに挑戦を続けている高島礼子さん。そんな高島さんの、人生でターニングポイントとなった出来事とは?

自分で決める生活を楽しんで

高島礼子さんが6年前に投稿を始めたInstagram。各界の多彩な友人たちと食事やスポーツを共にしたり、あるいは一人ランチを楽しんだりする写真などがまめにアップされていて、高島さんが、とてもフットワーク軽くアクティブに行動し、ありとあらゆることにトライしながら充実した毎日を送っている様子が伝わってくる。

もともとモータースポーツ国内A級ライセンスを持つアマチュアレーサーだった高島さん。活動的に動くのは、ごく自然のことなのかと思いきや、実はそうではなかったと言う。芸能界の仕事を始め、やがて結婚もしていく中で、暮らしはむしろ「家」と「仕事場」との往復だけで、友達づき合いもなくなってしまった。それが変わっていったのには、いくつかのターニングポイントがあったからだ。

「数えれば、ターニングポイントはいろいろあり過ぎるぐらいあるのですが、やはり大きかったのは、『離婚』『コロナ禍』そして『働き方改革』ですかね。その3つが大きな転機になったと思います」

高島さんは自らを顧みて、典型的な「昭和女」だったのだと言う。だから、結婚しているときは、「女たる者、家をちゃんと守るべし」という自身の古風な考えを疑いもせず過ごしているうちに、友達づき合いもなくなっていってしまった。それが52歳で離婚して一人になって、初めて危機感に襲われた。

「こんなに友達もいなくて、一人で動けなくて、これからどうしようと思ったんですね。これではいけないと思って、新たな世界に踏み出していったんです」

長らく利用していなかった公共交通機関を使い始め、ICカードを使ってあれこれトライするうちに、自由自在にバスから電車への乗り継ぎも、地下鉄の乗り換えもできるようになった。「行動範囲が劇的に広がりました」

それとともに、とにかく周りの人たちに声をかけて会うようになった。異業種の人たちと交流する「女子会」を積極的に行うようになったのだ。そこで出会うさまざまな人から、高島さんはどんどん刺激を受けていった。

「年をとったら普通はどんどん頑固になりそうなところですけど、私はその頃から、逆に余計なプライドは捨てられるようになってきて、周りの人たちの意見を素直に聞けるようになっていったんですね。どんなときも助けてくれる誰かがいるということのありがたみに改めて気づいて、変なカッコなんかつけずに、知らないことは知らないと言えるようになりましたし、自分一人で抱えていた悩みも、自分の言葉でさらけ出せるようになった。そうしたら世界も人間関係も広がっていきました。自分で選び取って、自分で決めていい生活に戻ったら、何もかもがエンジョイできるようになったんです。これは大きい変化でした」

しかし、そんなふうに順調に進んでいった再びの独身生活も、2020年に始まったコロナ禍により人との交流が中断してしまう。仕事もストップしてしまう中で、また一人の生活に戻りそうになってしまった。

「でもね、そういうピンチのときこそチャンスだと思ったのです。ピンチが来るからこそ、どうにかそこから脱しようと考える。そうすると必ずまたチャンスが巡ってくると信じていました」

一人焼肉の動画撮影もへっちゃらに

そこで始めたのがInstagramだった。

「最初はいやでしたね。それまで自撮りをしたことなんてなかったですし、食事を写真に撮って載せるというのも、私は何だかうまくできなくて抵抗がありました。でも皆さんと繋がれるのであればという思いで、苦手なことにも挑戦してみることにしたんです」

それまで経験したことのなかった「一人ごはん」にもトライしてみるようになった。一人で行って、一人で食事を撮影して、一人で食べる。最初は全く楽しめずに苦行だったが、最近はやっと楽しめるようになってきた。

「写真も動画撮影も、人目を気にしたりせずに普通にできるようになって、最近では、『もっと素敵に撮りたい』という欲まで出てきています。『第二の青春』とまでは言えないですが(笑)、結構、力を入れて手間暇かけています。一人遊びも今や得意中の得意で、一人ごはん、一人散歩、一人ショッピングもしますし、一人ラーメンや一人焼肉も普通にできるようになりました。この前、どうしても焼肉が食べたくなってしまって、街を歩いているときに焼肉屋さんに入りたくなったんです。最初はちょっと勇気が出なくて、でも絶対食べたくて、『どうしよう、お姉ちゃんに電話して呼び出そうかな』としばらく迷っていたんですが、ちょうどお昼前でしたし、『今なら人も少なくていけるかもしれない』と思って、思い切ってお店に入ってみたんです。幸いまだ他のお客さんがいらっしゃらなくて、『やったね!』と喜びながら、『動画も撮っちゃえ!』と自撮りをして、Instagramにアップしました。そこから勇気が出ました。自分のそのときに思った感情で動くことができるようになったことに、我ながら感動しているんです」

今やInstagramのフォロワー数は11万人。人との交流が断たれたら、何とかそれでもつながれる手段を探す。その間に一人でもっと動けるように自立する。第二のターニングポイント「コロナ禍」は、高島さんに行動する勇気を与えてくれたのだった。

そうこうしているうちに、世間は「働き方改革」が、どの現場でも叫ばれるようになってきた。その波は芸能界にも押し寄せてきた。

「それまで当たり前にお願いしていたようなことも、全部マネージャーに頼むのは時代に遅れているような気がしてきたんです。それも後押しとなって、『わかりました。大丈夫、私一人で行ってきますよ』と、仕事の現場にも自分一人で出向くことが増えました。おかげさまで、たいていのことは、何でもできるようになりました(笑)」

その少し前から、仕事も芝居だけでなく、バラエティにも徐々に挑戦してきたことで、コロナ禍でドラマ撮影や舞台公演がストップしたときも、高島さんはメディアに出続けることができた。自信のなかったクイズ番組にも初めて出演するなど、新たなジャンルをどんどん経験していった。

最近はやりたい仕事に出合ったら、直談判することも少なくない。

「『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』には、他の現場で出川さんとご一緒したときに『ぜひ出たいんです! 出させてください』と直接お願いをして実現しました(笑)。『熱海五郎一座』も地球ゴージャスの舞台も、私から直談判しましたね。そういう姿をスタッフにも見てもらって、『私もこうして頑張っているから、みんなも一緒に頑張ろう。やりたいという意思をしっかり伝えてね』とお願いしているんです」

コロナ禍も明け、またいろいろな友人、知人とも会って楽しいときを過ごせるようになった。自信を持って一人で行動できるようになったら、それにともなって人脈もどんどん広がって、友達も増えたと言う。今は、それぞれの時間をバランスをとって大事にしている。

2月には山口県下関市に、友達と「ふぐを食べに行く女子旅」をした。仕事で大阪、京都に行くことは多いが、プライベートの旅は意外に機会がなく、山口県も初めてだったと言う。

「美味しいものばかりで、ふぐに天ぷらに、シュークリームは違うお店で3種類いただきましたし、もう食べっぱなしの食い倒れ旅でした」

年末年始で少し増えた体重を戻して行ったのに、また逆戻り。でも、コロナ禍を機に始めた地道なウォーキングでダイエットに成功して以来、きちんとコントロールができるようになった。

「5月に出演する舞台『明日の幸福』でも、私が演じる昭和の三世代家族の嫁である恵子さんは、悩んで苦しんで、それを経て幸福が訪れる。やはり、試練があるからその後に最高の喜びが来るわけで、苦しみのない幸せなんてないですよね。私も、いろいろなピンチを乗り越えてきたので、今は何をやってもありがたいです。心から嬉しいと思えているんです」

プロフィール
高島礼子さん 俳優

たかしま・れいこ●1964年神奈川県生まれ。
88年に「暴れん坊将軍Ⅲ」で女優デビュー。以後、映画、テレビ、舞台、CM、バラエティ、情報番組など各分野で活躍。代表作に映画『極道の妻たちシリーズ』『陽炎2・3・4』 などがある。
映画『長崎ぶらぶら節』で第24回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。
Instagramにて日々の記録を更新中。

【Information】新派・松竹新喜劇 合同喜劇公演『明日の幸福』

7年ぶりに実現した新派と松竹新喜劇の合同公演。松竹新喜劇の『お種と仙太朗』と2本立てで上演される新派の公演が、1954(昭和29)年の初演以来、何度も再演を重ねている喜劇作品『明日の幸福』だ。今回は演出に石井ふく子を迎え、石井の生誕百年記念公演として上演される。舞台は昭和30年頃の松崎家。家庭裁判所所長の松崎寿敏(三田村邦彦)は、嫁姑問題が絡む離婚調停に奔走していた。そんな松崎家は、政界の大物である寿敏の父・寿一郎(渋谷天外)が絶対権力を握る大家族。妻の淑子(水谷八重子)、寿敏の嫁の恵子(高島礼子)、孫の寿雄(丹羽貞仁)と新妻の富美子(春本由香)は、家長の顔色を窺う毎日。ある日、寿一郎の入閣の御礼に贈るはずの大切な「馬のハニワ」を恵子が誤って破損してしまう。慌てて隠すが、富美子も同じハニワを落として愕然。必死の隠蔽工作が始まるが、発覚したときに名乗り出た真犯人とは? 三世代の関係の中に「家族の幸福」とは何かを問いかける、爆笑と感動の傑作ホームドラマの金字塔。

作/中野 實 演出/石井ふく子
出演/水谷八重子、渋谷天外、久本雅美、田口守、瀬戸摩純、喜多村一朗、丹羽貞仁、春本由香、三田村邦彦、高島礼子
【日程】2026年5月9日(土)~19日(火)新橋演舞場
1等席1万3500円、2等席8500円、3階A席5000円、3階B席3500円、桟敷席1万4500円
チケットホン松竹☎0570-000-489または03-6745-0888(10:00~17:00)
チケットWeb松竹 https:www1.ticket-web-shochiku.com/t/

撮影/園田昭彦
ヘア&メイク/佐々木大輔(TRINE)
スタイリング/村井 緑
衣装/ワイズ
アクセサリー/アビステ

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