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「今年1本観るとしたらこれ」『サンキュー、チャック』宣伝アンバサダーの斎藤工が熱い想いを語るインタビュー映像

  • 2026.4.23

スティーヴン・キングの小説を『ドクター・スリープ』(19)でもキング作品を映像化したマイク・フラナガン監督が映画化し、第49回トロント国際映画祭で最高賞である観客賞に輝いた『サンキュー、チャック』(5月1日公開)。このたび、本作の宣伝アンバサダーを引き受けた斎藤工が、熱い想いを語るインタビュー映像が公開された。

【写真を見る】主演は「マイティ・ソー」や「アベンジャーズ」シリーズのトム・ヒドルストン

【写真を見る】主演は「マイティ・ソー」や「アベンジャーズ」シリーズのトム・ヒドルストン [c] 2024 DANCE ANYWAY, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
【写真を見る】主演は「マイティ・ソー」や「アベンジャーズ」シリーズのトム・ヒドルストン [c] 2024 DANCE ANYWAY, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

2024年に作家生活50周年を迎えたキング。新作小説は常にベストセラーランキングを席巻し、キングに影響を受けたテレビシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」が世界的大ヒットを記録するなど、いまなお絶大なる人気と評価をアップデートし続けている。そんなキングが2020年に発表した「The Life of Chuck」を映画化したのが本作。監督、脚本は『ジェラルドのゲーム』(17)、『ドクター・スリープ』に続き、キングとの信頼の絆で結ばれたフラナガンが担当する。

主演には、「マイティ・ソー」や「アベンジャーズ」シリーズで活躍するトム・ヒドルストンを迎え、アカデミー賞作品賞受賞作『それでも夜は明ける』(13)で主演を務めたキウェテル・イジョフォーや「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのカレン・ギラン、『ルーム』(15)で数々の賞に輝いたジェイコブ・トレンブレイ、「スター・ウォーズ」シリーズのルーク・スカイウォーカー役でおなじみのマーク・ハミルなど、実力と人気を兼ね備えたスターキャスト陣の共演が実現した。

本作の宣伝アンバサダーに就任したのは、俳優、映画監督、写真家として幅広く活躍し、自ら監督を務めた『blank13』(18)が上海国際映画祭に出品されるなど、映画人としても知られる斎藤。本映像は斎藤の作品に対する熱い想いの詰まったトークと共に、そこで語られる本編シーンやメイキングも垣間見える特別映像となっている。

「今年1本観るとしたらこれでいい。これがいい!」と明言する無類の映画好きとしても知られる斎藤は、今回宣伝アンバサダーを引き受けるにあたり「映画ファンとしても少し“アンバサダー”というシステムに違和感を感じることがあり、本当に心が動いて、その映画になにかを感じた方が務めるべきだ」と考えていることを明かし、自身の公開作も控えるなかで引き受けるべきかを悩んだという。ただ、「時折、いろいろな状況や環境、考えを凌駕する作品に出会えるのが映画」だと考える斎藤にとって、「その大いなる1つであった」とし、観終わったあとに「これは絶対になにか意味がある、縁があると確信し、むしろこちらから(宣伝アンバサダーを)志願させていただいた」と異例の経緯で就任したことを語っている。

さらに、「”自分の人生も、1人1人の人生も1つの宇宙だ”ということを教えてもらった。自分のなかの感覚的に“こうなんじゃないか”と思っていたことが、答え合わせのように、この映画によって正解に導かれた気がした」とし、本作の鑑賞が「こんなに心の深い部分に触れられたのは初めて」とかつてない映画体験だったと語る。

「登場人物になりきった最大の瞬間に“ぶった切られる”。しかし、その一見ブツ切りに見える断片が、最終的には1章に繋がっていく。この分断がなければないカタルシスであり、その見事さ、建て付けの妙に、エンドロールで拍手したくなった」と最上級の賛辞を贈り、本作ならではの緻密な構成と圧倒的な没入体験を振り返った。

自ら宣伝アンバサダーを志願するほど斉藤を惹きつけた『サンキュー、チャック』の魅力とは?ぜひ劇場で目撃してほしい。

<アンバサダーコメント>

●斎藤工(宣伝アンバサダー)

Q.なぜアンバサダーを引き受けたのか?

「僕は天邪鬼な人間なので、映画ファンとしても少し『アンバサダー』というシステムに違和感を感じることがあるんですね。それは、本当に心が動いて、その映画になにかを感じた方が務めるべきだなと思っていて、最初にお話を伺った時点では、自分も映画人として関わる作品の公開日が遠くなかったりするので、お断りする方が『サンキュー、チャック』にとってもいいんじゃないかと思っていたんです。でも、時折、いろんな状況や環境、考えを凌駕する作品に出会えるのが映画だと思っていて、その大いなる一つであったということで、観終わった後に『これは絶対になにか意味がある、縁がある』と確信し、むしろこちらから志願させていただいたという流れです」

Q.映画をご覧になった感想を。

「宇宙について、小さい頃から壮大すぎて怖いものとして自分のなかで捉えている部分もあったのですが、この映画を観終わった後に『自分自身の人生も、一人一人の人生も一つの宇宙だ』ということを教えてもらいました。映画を観てご教授いただいたというよりは、自分のなかで感覚的に『こうなんじゃないか』と思っていたことが、答え合わせのようにこの映画によって正解に導かれた気がします。映画体験で、こんなに深いところまで感覚的にタッチされたというか、心の深い部分に触れられたのは初めてでした」

Q.原作者のスティーヴン・キングについて。

「今回の『サンキュー、チャック』は、スティーヴン・キング自身が年齢を重ねて、ご自身の有限な未来というところを高い解像度で落とし込んでいる気がしました。そして、なにより、深くて広いものは人一人のなかにあるということではないかと思います。1章で担任の先生が言う『この手の間にあるものは…』ということの答えみたいなものが、スティーヴン・キングが作家としてもこの映画に全て自分の経験といま現在思うことを落とし込んでくれたのではないか思います、電光掲示板に出てくる一見会計士のチャックが白いノートになにか書こうとしている男に見えて、生みの苦しみも喜びもそこに表現されているようで、これはスティーヴン・キング自身なんじゃないかなと。自分の人生という物語をこの年齢で作品にしようと思われたんじゃないかと勝手に推測しています」

Q.トム・ヒドルストンのダンスシーンについて。

「すばらしかったです。彼が世界でトップの表現者だとは分かっていましたけど、セリフじゃない表現なんですよね。序盤は特に。全体を通して表情だったり、ダンス、身体表現というもののトム・ヒドルストンさんのさらなるフェーズを見せてもらいました。彼のたたずまいや動きだけで、彼が出ていないシーンでも彼の息吹みたいなもの、心拍数みたいなもの、75のリズムがずっとある。あのダンスシーンが心臓の鼓動のバイオリズムというか、この物語全体の心臓、一人の男性の鼓動なんだという、生きている時の『生の喜び』が詰まったシーンでした。また、よく見るとダンスの誘い方なども、かつて自分が受けた誘われ方と同じだったりと、細かな演出、そして原作では想像でしか補えない部分を、おそらくスティーヴン・キングの理想形なんじゃないかという形で描かれている、マイク・フラナガン監督の原作への愛とリスペクトを深く感じました」

Q.作品全体の構成について。

「結末から見せていくということでもないんですよね。でも、この謎解き感、答え合わせ感には、3章から始まる以外にないなと3回観て思いました。考え抜かれた構成だなと思いましたし、全部の章の頭で一回引き離されるんですよね。夢中にのめり込んでいた世界が急に分断されて、章が戻っていくという不思議な感覚になるんですけど、そこにこそ意味がある。登場人物になりきった最大の瞬間にそこでいきなりぶった切られる。でもそのブツ切りに見えるものが1章に繋がってくるという、この分断がなかったらないカタルシスになっていて、その見事さ、建て付けの妙にエンドロールで拍手したくなりました」

Q.邦題『サンキュー、チャック』について。

「これも伏線だとわかってほしいです。タイトルの伏線回収も早々にできるけど、ダジャレで言っているというのをむしろ強く出して行ってほしいですね。どうしてもこの映画はスティーヴン・キングが原作、マイク・フラナガンが監督でどう言う映画なんだろうとなんとなく想像しないと映画館に人が行かない時代になってきている気がするんです。でもこれはある意味全ジャンルに該当する凄まじい映画だと思いました。だからこそポスタービジュアルや僕がアンバサダーをしていることなど『なんだろう?』というクエスチョンがたくさん生まれると思うけど、その答え合わせが劇場でしかできないということが、ある意味強さではあると思う。このタイトルはそのクエスチョンを意図的に打ち出しているのではないか、考え抜かれたタイトルなんじゃないかなと2周観た後では思いました」

文/山崎伸子

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