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「正月は俺の実家だけでいい」と夫に言われて、私が「そうだね」と返すしかなかった

  • 2026.4.23
ハウコレ

11月から、一人で病院へお見舞いに行っていました。夫には、まだ話せていなかった。そのことを胸に抱えたまま迎えた、夫との正月の会話のことを書きます。

いつもの言葉が、今年は違った

11月の終わり、夕飯の片付けをしていた夜でした。夫がリビングから声をかけてきました。

「正月は俺の実家だけでいい。今年も向こうに泊まろうと思う」

毎年のことです。結婚してからずっと、お正月は夫の実家へ。義父母もよくしてくれる人たちで、特に不満があったわけではありません。でもその夜だけは、あの言葉がいつもより少し違う重さで胸に届きました。「そうだね」と答えながら、喉の奥がかすかに詰まる感覚がありました。

話せないまま重なった日々

母が入院したのは、10月の末でした。検査の値が悪く、しばらく安静が必要だと言われて。夫に伝えようとしたのに、何度も機会を逃しました。もともと夫と私の実家との間には、どこか距離感がある。心配をかけたくない気持ちもあったし、どこから話し始めればいいかもわからなくて、気づけばずるずると日が経っていました。

週に2回、電車で1時間ほどかけて一人で病院へ通う日々が続きました。夫が「正月は俺の実家だけでいい」と言ったあの夜、翌日も私は病院へ行く予定を入れていました。

姉が送った一通

12月の初めでした。お見舞いに来る予定だった姉が、間違えて夫のメッセージに送信してきました。「お見舞いの日、一緒に行けそう?」という短い文と、すぐ後の「ごめん、間違えた」という訂正。夫がその画面を持って来て、「これ、俺に来たけど…お母さん、入院してたの?」と言いました。

「ごめん、言えなかった」それだけ言うと、それ以上声が出なくなりました。10月からずっと一人で抱えていたものが、一気にほどけていくような感覚でした。

そして...

夫は「一人で行かせてごめん」と、深く頭を下げました。私は「ごめんね、言えなくて」と返すのが精一杯でした。謝ってほしかったわけじゃない。ただ、知っていてほしかっただけ。なのに涙が止まりませんでした。私こそ早く話せばよかった。あの「そうだね」のひと言の裏に何があったか、もっと早く打ち明けていれば、あんなに一人で通わなくて済んだはずなのに。

 (30代女性・専業主婦)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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