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男児の性被害を描いたコミックエッセイ。パパに触られたショックで嘔吐。小3息子が性被害のSOSを出すも、親は気付けず… 【著者インタビュー】

  • 2026.4.22

【漫画】本編を読む

※この記事はセンシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。

ある日、突然、学校に行けなくなった小学3年生の勇。おねしょをする、父親の健に触られただけで嘔吐するなど、普段とは明らかに違う様子が続いていた。病院に連れて行ったり、学校や周囲に聞きまわるも、理由が分からず、悶々とした日々を過ごしていると、英子のもとに警察から電話がかかってきて――。

息子の性被害事件と戦う家族の姿を描いた漫画『性被害のせいで、息子が不登校になりました』(あらいぴろよ:著、斉藤章佳:監修、飛田桂:取材協力/KADOKAWA)。著者は、虐待や毒親に関するコミックエッセイを手がけ、自身もトラウマ治療中と語る漫画家のあらいぴろよさん。

おぞましい性犯罪に、深い傷を負う勇。さらには、加害者の衝撃的な過去も明かされ――。そんな中、英子はあらゆる支援や家族によるケアで息子を救おうとする。性被害に限らず、すべての傷ついた人たちに送る本作について、著者のあらいさんに話を伺った。

――勇だけではなく、父親の健も若い頃に性被害にあっています。前回のインタビューで、だからこそ認知が歪んだ一面があり、勇の性被害をありのまま受け止めることができなかったとおっしゃっていました。

あらいぴろよさん(以下、あらいさん):はい。健は、息子があった性被害を軽く考え、妻や息子を傷つけるようなことを言ってしまうのですが、彼は彼でしんどかったと思います。ただ、この作品は被害者に寄り添う気持ちで描いたので、父親の心情は細かく描いていません。

――たしかに、本作に描かれているのは、勇という小さな性被害者に寄り添う家族の物語ですね。

あらい:性被害者は何ひとつ悪くないことを伝えた上で、被害にあった人(子ども)のケアや支援の方法をお伝えするつもりで制作に向かいました。

――本作で、小学3年生の勇は性被害を受けますが、そのことを両親に打ち明けられません。普段とは様子が違うのですが、母親もそんな息子のSOSに気づけず…。このような表現にした理由を教えてください。

あらい:いろいろ考えましたが、本人が口を開かないかぎり、子どもの性被害に気づくのは無理だろうと思いました。普通は勇の母のように「体調が悪いのかも」「友だちとケンカしたのかも」くらいに考えるだろう、と。普段から親子関係がよく、何でも話せる間柄であったとしても、勇が自分から言い出すのは難しいと思います。どんな内容でも被害にあったということは言いづらいことだと思いますが性が絡むとなるとなおのことかと…。

取材・文=吉田あき

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