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製作総指揮はナタリー・ポートマン、協賛にCHANEL。“ジブリ作品”を彷彿とさせるアカデミー賞ノミネート『ARCO/アルコ』4月24日公開

  • 2026.4.18

第98回アカデミー賞長編アニメーション映画賞ノミネート作『ARCO/アルコ』が、2026年4月24日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開される。アヌシー国際アニメーション映画祭最高賞受賞、アニー賞長編インディペンデント作品賞受賞、本年度のゴールデングローブ賞&アカデミー賞ノミネートと、世界の映画賞を席巻してきた話題作。吹替版予告の情報とあわせて、見どころを紹介する。

第98回アカデミー賞長編アニメーション映画賞ノミネート作『ARCO/アルコ』は、2026年4月24日(金)より全国公開
第98回アカデミー賞長編アニメーション映画賞ノミネート作『ARCO/アルコ』は、2026年4月24日(金)より全国公開

荒廃した2075年の地球を舞台にした冒険ファンタジー

虹色マントの少年アルコと少女イリス。背景に広がるのは、気候変動で荒廃しながらもどこか幻想的な2075年の地球の風景
虹色マントの少年アルコと少女イリス。背景に広がるのは、気候変動で荒廃しながらもどこか幻想的な2075年の地球の風景

物語の舞台は、気候変動で荒廃が進んだ2075年の地球。10歳の少女イリスはある日、空から虹色の光を放ちながら降ってきた不思議な少年を助ける。その少年・アルコは、虹色マントの力でタイムトラベルを可能にした遥か未来からの“不時着者”だった。

元の時代へ帰る方法を探す2人。だが、不思議なマントを狙う謎の3人組が迫り、深刻な環境破壊が行く手を阻む。本来出会うはずのなかった少年と少女の冒険が始まる——。

ナタリー・ポートマン製作総指揮、CHANEL協賛。海外批評家からも絶賛の嵐

本作の製作総指揮は女優のナタリー・ポートマン、協賛にはあのCHANELが名乗りを上げ、アメリカでの配給権は『パラサイト 半地下の家族』で知られる気鋭NEONが獲得。アメリカの映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では93%フレッシュ(2026年4月2日時点)という高評価を獲得している。

海外メディアからは「この10年で最高のアニメーション映画の一つ」「知性と感情がせめぎ合う、野心的で唯一無二の冒険譚」「エコロジーやAIといった現代の問いを、胸を打つ物語へと昇華させている」といった声が寄せられている。気候変動もAIも、社会問題として語られると話が重くなりがちなテーマだが、それを10歳の少年と少女の冒険として描き切った手腕が、世界中の批評家を唸らせているようだ。

構想のきっかけは“5年前の世界状況”。監督が「5年」をかけた理由とは?

本作で長編アニメーションデビューを飾ったのは、フランス・パリの名門GOBELINS(ゴブラン)と、ウォルト・ディズニー創設のカリフォルニア芸術大学(カルアーツ)で学んだウーゴ・ビアンヴニュ監督。短編アニメーション、広告、グラフィックノベルと多彩な分野で活躍し、現代フランス・アニメーションの新たな旗手として注目を集めてきた人物だ。

構想から完成までにかかった歳月は、実に5年。監督は、企画が生まれたときの心境をこう振り返っている。「私がこの作品の構想を持ち始めたとき、世界が少し暗い状況でした。そこで、より良い未来を望むなら、それを想像することから始めなければならないと思ったのです」。

映像の表現手法として選んだのは2Dアニメーション。3DCGが主流となった現在のアニメーション業界であえて2Dを選んだ理由について、監督は「事実ではなく“感覚としての真実”を最も美しく描き出せる手法」と語る。リアルな描写を追求するのではなく、観客の心に響く画作りを優先した選択である。

目指したのは「“明日”ではなく、“明後日”を想像することへと導いてくれる物語」。つまり、すぐそこにある現実の延長ではなく、もう一歩先にある“あり得る未来”を想像させたい——そんな願いが込められている。

本作をいち早く鑑賞したゲームクリエイターの小島秀夫さんも、次のようなコメントを寄せている。

「こんなキュートな娯楽アニメを観たのは久しぶりだ。活劇あり、文明批判あり、恋あり。リリカルであり、SFであり、ファンタジーであり、少年少女の成長のドラマでもある。独特の世界観に、キャラクター、物語が見事にアニメ表現に息づいている!ヴィヴィッドに輝く七色冒険譚!『未来少年コナン』や『ナウシカ』『ラピュタ』のころの宮崎活劇作品を思い出す。最近の“鬼”や“悪魔”、“呪い”や“怪奇現象”にプリズム分解されたダークなアニメとは一線を画す、心身に優しい輝きを放つ傑作!」

主演は黒川想矢&堀越麗禾。両者ともアニメ初主演

(上段左から)黒川想矢、堀越麗禾、山里亮太、梶裕貴。(下段左から)前野智昭、落合福嗣、伊駒ゆりえ、日向未南。豪華声優陣が日本語吹替を担当する
(上段左から)黒川想矢、堀越麗禾、山里亮太、梶裕貴。(下段左から)前野智昭、落合福嗣、伊駒ゆりえ、日向未南。豪華声優陣が日本語吹替を担当する

日本語吹替版で未来から来た少年アルコを演じるのは、黒川想矢さん。少女イリス役は堀越麗禾さん。2人ともアニメ作品では初主演となる。

アルコを追うおかっぱ頭の謎の3兄弟は、ドゥギーを山里亮太さん、ストゥイーを前野智昭さん、フランキーを落合福嗣さんが担当。イリスの家にいる子守りロボット・ミッキを梶裕貴さん、イリスの同級生クリフォードを伊駒ゆりえさん、アルコの母を日向未南さんが演じる。吹替版予告解禁にあわせて、各キャストのコメントも届いた。

アルコ役の黒川想矢さんは「僕にとって、今まで見てきた中で一番大好きなアニメーションになりました」と熱量たっぷり。イリス役の堀越麗禾さんも「環境や人と人のコミュニケーションの大切さを考えるきっかけになれば」と語る。

ミッキ役の梶裕貴さんのコメントは特に示唆に富む。「日本人にはあまり馴染みのない感性で構成されている作品。だからこそ新鮮で、魅力的で、心に残る。文字の読めない幼い子どもたちでも、質の高い絵本であれば問題なく楽しめるように、素晴らしいアニメーションには言葉は必要ないのかもな、と思えるくらいに深いメッセージを受け取りました」

アルコの母役・日向未南さんは、アフレコで全編を視聴したうえで「上映が開始されたらもう一度観に行こうと決めていた」と明かしている。

気候変動、AI、環境問題——現代を生きる誰もが薄々気にしているテーマを扱いながら、本作はダークに振り切らない。希望のほうを向いて、物語を紡いでいく。上映時間88分、映倫G区分。ジブリ作品のように家族で楽しめる作品に仕上がっている。

時を超え、虹を通じて出会った少年と少女が、冒険の果て、目撃する衝撃の未来とは――。その結末は、2026年4月24日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国のスクリーンで確かめてほしい。

映画『ARCO/アルコ』

2026年4月24日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開

監督・脚本:ウーゴ・ビアンヴニュ/脚本:フェリックス・ド・ジブリ/製作:フェリックス・ド・ジブリ、ソフィー・マス、ナタリー・ポートマン/アニメーション監督:アダム・シラード/編集:ナタン・ジャカード/音楽:アルノー・トゥロン

日本語吹替キャスト:黒川想矢(アルコ)、堀越麗禾(イリス)、梶裕貴(ミッキ)、山里亮太(ドゥギー)、前野智昭(ストゥイー)、落合福嗣(フランキー)、伊駒ゆりえ(クリフォード)、日向未南(アルコの母)

2025年/フランス/88分/カラー/ビスタ/5.1chサラウンド/字幕翻訳:浜本裕樹/原題:ARCO/映倫:G

配給:AMGエンタテインメント ハーク

(C)2025 Remembers / mountainA / France 3 CINEMA

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