1. トップ
  2. ボブの進化から髪の再生サイエンスまで! プロが断言する2026年ヘアトレンド大全

ボブの進化から髪の再生サイエンスまで! プロが断言する2026年ヘアトレンド大全

  • 2026.4.17
LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

ボブにブルネット、バレイヤージュ。ヘアスタイルに対する私たちの探求心は、決して留まることを知らない。2026年、最初に向かうヘアサロンで一体何をオーダーすべきか。カラーリストやスタイリスト、トレンドセッターたちに直接取材を敢行した。

【TREND1】ソフトパワーピクシー

Salvatore Dragone

2026年版の存在感を放つパワーピクシーは、シャープなラインやハードなシルエットではなく、より肌になじむこなれ感が鍵となる。「動くたびに軽やかに揺れる、エアリーな質感の毛束がポイントです」と語るのは、サロン「スティル」のスタイルディレクター、ニール・ロジャー氏。

ヘアスタイリストでありサロン「Aevum」の創設者であるトム・スミス氏もこれに同調し、ピクシーカットはより長さを残し後ろに髪を流したスウェプトバックスタイルへと進化していくと付け加える。「耳にかけて頬骨を高く見せるのに十分な長さを残し、フェイスラインやうなじ周りに柔らかなニュアンスをキープしたスタイルです」

「大胆な印象はそのままに、エッジが効きすぎることなく、よりエフォートレスでこなれたムードを醸し出すでしょう」とロジャー氏は語る。

【TREND2】チーキーボブ

LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

ボブの勢いは今年も止まらない。「来年のトレンドを牽引するのは、頬をかすめるような柔らかなボブです。耳にかけてもシックに決まります」とロジャー氏。「計算されすぎていない、クールガールのエスプリを感じさせるスタイルです」。

2025年にボブを取り入れた人なら、今年はさらに短いスタイルへ挑戦する準備ができているかもしれない。「フェイスラインを大胆に見せるカットに挑戦する自信がついた人たちの間で、あごラインのボブも人気が高まるでしょう」とスミス氏。彼は「鎖骨をかすめるような波打つシルエットに、サイドパートを組み合わせたスタイルが新たな本命になるでしょう」と予測している。

しかし、ボブ初心者でも心配は無用だ。「ハーシェソンズ」のヘアスタイリスト、エリオット・ビュート氏は、ソフトなミディボブならどんな人にも似合うと語る。

「あごと鎖骨の間に落ちる絶妙な長さです。内側に軽やかなレイヤーが潜んでいるため毛先が自然に収まり、切りっぱなしにしすぎたりやりすぎ感が出たりすることのないエフォートレスな仕上がりになります。あらゆる顔立ちや髪質にフィットするため、誰もが頼れる万能なスタイルになりつつあるのです」と明かした。

【TREND3】スイングボブ

LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

トレンドフォーキャスターであり、「ジョン フリーダ」サロンでクリエイティブディレクターを務めるゾーイ・アーウィン氏にとって、前髪のあるブラントボブは、新しい年に向けてヘアスタイルを格上げするための最も確実なアプローチだという。

「最近は、前髪を作ることに対して皆さんとてもオープンマインドで、力強い意志を感じるボブを楽しみたいという女性が増えているように感じます」と彼女は語る。

「全体にカールやウェーブのニュアンスを含ませつつも、ボブのアウトライン自体はブラント直線的に仕上げるのが特徴です。髪にはボブ特有のしっかりとした重みと切りっぱなしのラインを残しつつ、襟足に向かってキュッとタイトにテーパードさせます。これが、歩くたびに美しく揺れる最高のスイング感を生み出すのです」

【TREND4】リキッドレングス

LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

ロングヘアを愛する人なら髪にシームレスに溶け込み、流れるような動きの錯覚を生み出すソフトなレイヤーを取り入れる絶好のタイミングだ。

「このヘアスタイルのメインテーマはフルイディティ、つまり流れるようなニュアンスです」とスミス氏も同調する。

「顔周りを露骨に縁取るレイヤーや重たく直線的なレイヤーは、よりソフトでカジュアルな流れるようなシルエットへと取って代わられています。片方の肩に髪を流したり片耳にかけたりすることで生まれる、さりげないアシンメトリーと組み合わせて楽しむのが今の気分です」

「ハーシェソンズ」のビュート氏は、これを「これは計算された軽さがポイントです。自然な立ち上がりやリフト感を促し、シルエットのなかに空気の通り道を作るようなカットが主流になるでしょう。ロングヘアはより自由な印象になり、均一なマーメイドウェーブよりも、彫刻のように計算された毛流れが求められます。ミディレングスなら、アウトラインの力強さをキープしつつ、顔周りを優しく包み込むようなソフトなテーパードが主流になりますね」。

「ラリー キング」のルカ・アンチェロッティ氏もこれに同意し、次のように付け加える。「ロングヘアにおいては動きとボリュームをもたらし、顔周りを柔らかく包み込むフレーミングレイヤーが重要です。ミディレングスなら、リラックス感のあるロブやボブが自然に伸びたようなこなれたテクスチャー、そしてレイヤーにシームレスに溶け込むカーテンバングを取り入れることで、スタイルに絶妙なひねりを加えることができます」

【TREND5】ポッシュチョップ

Instagram

もしあなたの求めるムードがエフォートレスで気取らないスタイルよりも、シャープなテーラリングのように洗練されたものなら朗報がある。ヴィクトリア・ベッカムが2000年代に見せた“あの前下がりなボブ”が、2026年版のアップデートを遂げて見事に復活したのだ。

「このルック最大のベネフィットはファッションから顔立ちに至るまで、あらゆる要素をシャープに引き締めてくれる点にあります。良い意味で全体にエッジを効かせ、力強い印象をもたらしてくれるのです。特に、顔立ちがソフトな方や丸みのある頬を持つ方にとっては、骨格を際立たせて美しい骨格や立体感を生み出してくれます」と、「ハーシェソンズ フィッツロビア」のヘアスタイリスト、デール・ハーン氏は語る。

こまめなメンテナンスは必要か。それに関してはイエス。定期的なトリミングは必須か。それに関してももちろんイエス。ハーン氏は8週間ごとのカットを推奨している。だが、それがこの上なくシックでインパクトにあふれたスタイルであるか。言うまでもなく1000%イエスだ。

【COLOR TREND1】ブランシュブロンド

Courtesy of Stil Salon

パントン社が提示した今年の“カラーオブ・ザ・イヤー”であるホワイト、細かく言えばクラウドダンサーは少々味気ないと感じるかもしれない。だが、ブロンドを愛する女性たちは注目すべきだ。

「スカンディブロンドの神秘的な色にも近しいと言えるヘアカラー“ブランシュ”は、2026年を代表するブロンドになるでしょう」と、「スティル ロンドン」の創設者であるクリステル・バロン=ホフ氏は語る。「私はファッション界隈でこのカラーが急増していることにいち早く気づきました。このナチュラルでミニマルな"ピュアブロンド"は特有の色味を持たないため極めて明るく、光を強く反射する質感を湛えています。ブランシュは将来のヘアカラーの選択肢に、フレッシュでクリーンな方向性を提示してくれるのです」。

【COLOR TREND2】カスタードクリーム

LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

氷のように冷たいホワイトブロンドが少し強すぎると感じるなら、ビスケットのようなトーンを検討してみてほしい。

「温かみのあるビスケットトーンの人気は今後も続きます。アッシュの時代は終わり、ウォームトーンが完全に主役の座に就きました」と、「ジョシュ ウッド アトリエ」のヘアスタイリスト、リアン・フィッチ氏は語る。

ウォームトーンはサロンで最もオーダーの多いカラーのひとつだ。「ソフトでナチュラルなコッパーや、温かみのあるジンジャートーンを至るところで目にしました」と語るのは、「テイラー ローズ ヘア」の創設者ジェム・シュワルツ氏。「この温もりを求めるムードは2026年に入っても間違いなく続きます。ウォームトーンの方が肌を美しく見せてくれるうえに日常のスタイルになじみやすく、アイシーなシェードに比べて根元が伸びてきたときのプロセスがはるかに優雅であるという事実に、人々は気づき始めているのです」

【COLOR TREND3】ホットココア

LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

ダークカラーの髪は明るいトーンよりも自然なツヤが出やすいという特権を持っている。だが、もしあなたが本誌のエディターと同じようにいまの自分の髪色に少しマンネリを感じているなら、2026年には試すべきトレンドが山ほどある。

「ブルネットはより深みを増し、極上のツヤをまといます。エスプレッソやミルクティー、ホットチョコレート、チェスナットといったトーンがトレンドを牽引し、あからさまなコントラストではなく、繊細なトーンのグラデーションが主役になります。その結果、リッチで立体感があり、クワイエットラグジュアリーなカラーに仕上がるのです」と、ノッティングヒルにあるサロン「ラリーキング」のカラーリスト、ディラン・ドネリー氏は語る。

【COLOR TREND4】ラッシュトリュフ

Dave Benett

バロン=ホフ氏は、このエレガントなトーンを「色味と深みの両方においてフルボディの豊かさを持つ、ベルベットのようにリッチなブルネット」と表現している。このカラーは髪に多面的な立体感を与えるため、アフロヘアや多様なテクスチャーを持つロングヘアに特によく映えるという。

「温かみのある輝きを放ち、これまでのクールなブラウンからほんのりと赤みを帯びたブルネットへとシフトしています」。その理想的なお手本として挙げられるのはケリー・ゲイル、ラナ・デル・レイ、キーラ・ナイトレイだ。

【COLOR TREND5】カーネリアンオレンジ

Courtesy of Stil Salon

来年のレッドヘアにおいては「思い切り鮮やかにするか、さもなくばやめておくか」の大胆な二択になりそうだ。「このカラーは『炎の石』からインスピレーションを得ており、気分を高揚させるオレンジと温かみのあるレディッシュな色合いを融合させています。カーネリアンオレンジは活気と生命力に溢れ、これからの一年を歩むための勇気を与えてくれるカラーです」とバロン=ホフ氏は語る。

【COLOR TREND6】ウィスキーコッパー

LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

「メリッササロンズ」のヘアスタイリスト、メリッサ・ティンパーリー氏によれば、自己主張の強いレッドをよりさりげなく解釈したカラーもリスト入りしているという。「ウィスキーコッパーは、太陽の光を浴びたアンバーのような輝きであり、光の中で静かに燃える残り火を思わせる、柔らかく磨き上げられたコッパーです。決して派手すぎたり強すぎたりすることはありません。非常に日常のスタイルになじみやすく、多くのスキントーンを美しく引き立てます。まるで温もりと自信を自然に表現してくれるようなカラーなのです」と彼女はシェアしてくれた。

【COLOR TREND7】カラーメルティング

Getty Images

このカラーテクニックは、いま急速に支持を広げている。「根元から毛先にかけて、境界線を一切感じさせないほどシームレスに色を繋いでいく技法です」とドネリー氏は解説する。「サロンを訪れる間隔を少しでも長く保ちたいというニーズが増えるなか、この手法は根元が伸びてきても目立ちにくいメンテナンスフリーな点と、柔らかく流れるような質感が同時に手に入ると支持されています」

シュワルツ氏は、白髪のケアにおいても“グレイ ブレンディング”という手法を通じて、同様に洗練されたフィニッシュを提案している。「最新のグレイブレンディングは極めてスマートです。白髪を隠すのではなく、繊細なハイライトやローライトを織り交ぜることで白髪そのものをあえて計算されたデザインとして見せます。驚くほど顔立ちに映え、メンテナンスの手間もかからないことから現在最もリクエストの多いメニューのひとつとなっています」。

【WELLNESS TREND】ヘアロンジェビティ&髪の未来への投資

LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

スカルプケアが空前の活況を呈するなか、人々の関心は「いかに健康な髪を育てるか」という本質的な部分へと向かっている。「ヘアケアにおける第一の柱に、劇的な変化が起きています。それは、髪が頭皮から芽吹く前の段階で行うあらゆるアプローチのことです」とスミス氏は語る。

「この分野は飛躍的な進化を遂げています。『カレシム』の“アドバンスド ヘア システム”や、『カレントボディ』の育毛デバイスといった最新のテクノロジーが、髪の健康と成長を強力に後押しし、未来の髪の寿命、つまりヘアロンジェビティを確かなものにしてくれるのです」。

「私たちは単なる一時しのぎのケアを卒業し、科学的根拠に基づきながらかつ心にも響く、長期的な視点に立ったルーティンへとシフトしています。ウェアラブルなレーザーデバイスから幹細胞療法、そして次世代のスカルプセラムに至るまで、ヘアケアの未来はきわめて戦略的で知的なものになるでしょう」と語るのは、ベルグラビアにある「ハーシェソンズ」のセレブリティカラーリスト、マーリー・ザビエル氏。

「遺伝性の脱毛ケアにおけるゴールドスタンダードであるミノキシジルといった主要成分に加えてペプチドや幹細胞エキス、そして皮膚科クリニックですでに再生医療的な効果が注目されているエクソソーム療法といった次世代の有効成分が、これからのヘアケアの主役に躍り出るでしょう」

Realization : Medina Azaldin Translation & Text : Nathalie Lima KONISHI

元記事で読む
の記事をもっとみる