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「生きる理由」になっていたハムスターが息を引き取ってから5年。今でもお墓はベッドの隣に【著者インタビュー】

  • 2026.4.11

【漫画】本編を読む

自分は何のために生きているのだろう、と悩むとき。すぐそばに、大好きな存在がいてくれたなら…。『君のためなら生きてもいいかな ハムスターのうにさんと私』(松村生活/KADOKAWA)は、うつ、線維筋痛症、メニエール病など様々な病を患い、休職して心が折れていた「私」が主人公。「私」がハムスターの「うにさん」と出会い、共に過ごす中で生きる力をすこしずつ取り戻していく。

うにさんの可愛さに癒され、うにさんに背中を押される「私」に共感する声が止まない感動のコミックエッセイだ。そんな本作の著者・松村生活さんに、約3年にわたるうにさんとの生活を振り返りながら、ご自身の病気のことや現在の心境などについて語ってもらった。

——本作ではハムスターのうにさんが息を引き取ったときや、亡くなったあとのエピソードも描かれています。うにさんの終末期を共に過ごしてどんなことを感じましたか?

松村生活さん(以下、松村):思い出すと、今でも涙が出ます。悲しいだけじゃなくて楽しいこともたくさんあったはずですが、私の記憶の性質上、悲しさが永く残ります。

でも自分で漫画を読み返すと思い出せますね。「あったあった、こんな面白いことが」と。同居人のペットの死も辛かったのですが、同居人と話していると色んな姿を思い出すので、やはり外部記憶装置は大事だなと。最近は、「失った者を思い出し続けるために長く生きてもいいんじゃないか」と思えるようになってきました。

——うにさんが亡くなったとき、獣医の先生へのお礼や、SNSでのお知らせなどを淡々とこなしていました。「もう起きないの?」「ずっと?」とうにさんへ語りかける言葉に泣けてきます…。

松村:とりあえずやるべきことをやるのが精神的に落ち着くので、淡々とこなしていましたが、ケージはなかなか片付けられなかったです。

——うにさんが息を引き取ってから約5年。今、うにさんは松村さんにとってどんな存在になっていますか?

松村:5年、と聞いてびっくりしました。あれから引っ越しもしたのに、うにさんが齧ったコーンは相変わらず冷凍庫で保管してますし、うにさんが土の中にいる鉢植えもベッドの隣にあります。

うにさんが夜に出てこないことを思うと今でも涙が出ますが、色んなものを見ては「うにさんに似ている」と思って感動し、それを愛したりしているので、このままえっちらおっちら生きていくのだと思います。

取材・文=吉田あき

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