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キャロル・キングの原点にして伝説…長年埋もれてきたアルバム『夢語り』が待望のアナログ盤で登場

  • 2026.4.8

キャロル・キングのキャリアを語るうえで、長らく“空白”のように扱われてきたアルバムがある。彼女がソロ・デビューを果たす前に結成していたバンド“シティ”の唯一作『夢語り』だ。その幻の一枚が、ついに日本で初めてアナログ盤としてリリースされた。これは単なる再発ではなく、キャロル・キングの原点に光を当て直す出来事だと言っていい。

『夢語り』は1968年にオード・レコードから発売されたものの、長年オフィシャルでLP再発されることはなく、オリジナル盤は中古市場で高額取引されるレア盤として知られてきた。90年代にCD化されるまで、その存在を知っていても実際に聴けた人はごくわずかだった。『つづれおり』によって世界的スターとなった後でさえ、このアルバムが正当に再評価される機会は訪れなかった。

背景にあるのは、60年代後半という時代の大きなうねりだ。ブリティッシュ・インヴェイジョンによってポップスの潮流が変わり、ソングライターとして黄金期を築いたキャロル・キングも転機を迎える。私生活の変化を経てロサンゼルスのローレル・キャニオンへ移り住んだ彼女は、仲間たちとの自然なセッションの中で、自作曲を自ら歌う表現へと歩み出していく。その空気感が封じ込められたのが『夢語り』だった。

完成度の高さとは裏腹に、アルバムはヒットしなかった。理由は明確で、キャロル自身がツアーやプロモーションを行わないという条件を提示していたからだ。しかし収録曲の多くが後年、著名アーティストにカバーされている事実が、この作品の音楽的価値を雄弁に物語っている。

今回のアナログ化によって、『夢語り』はようやく“聴かれるべき形”で手元に届く存在となった。最新リマスターの高音質とは違うが、アナログならではの温度と揺らぎが、このアルバムの素朴で誠実な魅力を際立たせている。キャロル・キングの物語を知る者にとっても、これから知る者にとっても、この再発は見逃せない一枚だ。

シティ『夢語り』

4月8日発売 SIJP-1173 30cmLP 33 1/3RPM ¥5,500(税込)

ライナーノーツ:天辰保文 / 歌詞・対訳付

▶購入はこちら:https://sonymusicjapan.lnk.to/TheCity_NowThatEverythingsBeenSaid

【収録曲】

A面

1. スノウ・クイーン

2. ワズント・ボーン・トゥ・フォロウ

3. 夢語り

4. パラダイス・アレイ

5. 夢なき男

6. 状況の犠牲

B面

1. 別離

2. レイデイ

3. マイ・スウィート・ホーム

4. アイ・ドント・ビリーヴ・イット

5. ザット・オールド・スウィート・ロール(ハイ・デ・ホー)

6. オール・マイ・タイム

キャロル・キング『つづれおり』

4月8日発売 SIJP-1172 30cmLP 33 1/3RPM ¥5,500(税込)

ライナーノーツ:萩原健太 / 歌詞・対訳付

▶購入はこちら:https://sonymusicjapan.lnk.to/CaroleKing_Tapestry

【収録曲】

A面

1. アイ・フィール・ジ・アース・ムーヴ

2. ソー・ファー・アウェイ

3. イッツ・トゥー・レイト

4. ホーム・アゲイン

5. ビューティフル

6. ウェイ・オーヴァー・ヨンダー

B面

1. 君の友だち

2. 地の果てまでも

3. ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー

4. スマックウォーター・ジャック

5. つづれおり

6. ナチュラル・ウーマン

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