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闘病する本人も、それを支える家族の苦しみもある。エッセイ漫画をきっかけに、共感の声が届く【著者インタビュー】

  • 2026.4.7

【漫画】本編を読む

漫画家・叶輝(かのうあきら)さんと、うつ病により休職を繰り返していた朝待夜駆(あさまちよかけ)さん。二人のもとにたびたび足を運んでいた地域猫はある日、病気で瀕死の子猫を連れてくる。「朔太郎」と名付けられた子猫は、深刻な病気を患っていた。二人は朔太郎に寄り添いながら、日々を重ねていく……。

エッセイ漫画『スローステップ朔太郎』(叶輝:漫画、朝待夜駆:脚本/KADOKAWA)は、命と希望のリレーを描いた作品だ。2025年春に上下巻で発売された本作は、仕事の悩み、病気との向き合い方、経済的な不安など、多様な困難を抱える読者から共感を呼んでいる。

それぞれが抱える困難の中で見えてきた「支え合うこと」の新しい形とは? 実話をもとに、ユーモアと愛情で表現した本作の制作背景を、作画担当の叶輝さんと、脚本を手がけた朝待夜駆さんに伺った。

――本作は、地域猫との関わり、うつ病、家族の形など、様々な悩みが描かれています。読者からの反響で、特に印象に残っているものはありますか?

朝待夜駆さん(以下、朝待):色んな反響をいただきましたが、みなさん本当に、朔太郎の死を悼んでくれていましたね。

叶輝さん(以下、叶):特に印象に残っているのは、病気の家族を支えていて、外からは見えない苦しみを背負っている方からの感想です。その方は、私たちと朔太郎の再会を願ってくれていて……、感慨深かったです。

感想を目にすると、色んなことが思い起こされますね。人間一人を支えることは責任も負担も、重くのしかかってきます。病気の本人も勿論しんどいですが、支える家族もしんどい。作中では雑音になると思って描きませんでしたが、喧嘩もしたし、私は何度も「離婚」がよぎりました。献身的に支えて、愛情を注ぐことだけが美談だとは思っていないので、様々な感想をいただいて、個人的にはちょっと安心しましたね。やっぱり大変だよね、と。

――共に暮らし、生きていくために、お二人が意識されていることを教えてください。

朝待:遊び心とリスペクトを忘れないこと、でしょうか。

叶:相手を理解するために、対話を重ねることが大事だと思っています。あと、アンフェアにならないようにする。相手が嫌だと思うことがあれば止める努力をし、やめてほしいこと、やってほしいことはちゃんと言葉にするようにしています。

あとはもう、二人で日々楽しく過ごせるように。相手の趣味の邪魔は極力せず、身綺麗にして、愛情表現もしっかりするようにしています。

取材・文=松本紋芽

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