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2026年の夏はエルニーニョ現象で冷夏それとも猛暑?夏の暑さはどうなる?

  • 2026.4.7

今夏にかけてエルニーニョ現象が発生する可能性が高まっています。本来、エルニーニョの夏は冷夏になりやすいとされていますが、2月24日に発表された最新の暖候期予報(6〜8月の夏期の天候)では、全国的な高温が予想されました。なぜエルニーニョ現象が予想される中、猛暑が懸念されるのか、その理由と今から備えるべき対策について解説します。

2026年夏はエルニーニョ現象が発生する可能性がある

気象庁が2026年3月10日に発表したエルニーニョ監視速報(No.402)によると、2026年の夏はエルニーニョ現象が発生する可能性が60%と平常の状態が続く可能性(40%)に比べると高くなっています。現時点ではエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態ですが、今年の夏にはエルニーニョ現象が発生する確率が高まっています。

エルニーニョ現象とは

そもそもエルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の東部で海面水温が平年より高い状態が続く現象です。通常、この海域では東よりの風によって暖かい海水が西側に吹き寄せられていますが、エルニーニョ現象が発生するとこの東風が弱まります。すると、西側に溜まっていた暖かい海水が東側へ広がり、同時に東部で深い海から冷たい水が湧き上がる動きも弱まるため、海面水温が高くなるのです。

なお、これとは逆に、東風が平常時よりも強く吹いて西側に暖かい海水がより厚く蓄積し、東部で海面水温が低くなる現象をラニーニャ現象と呼びます。

エルニーニョ現象が発生すると、積乱雲が盛んに発生する海域が平常時よりも東へ移ります。この変動が、地球全体の気圧配置や風の流れに変化を及ぼすことで、日本を含め世界各地に異常気象をもたらす要因の一つと考えられています。

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エルニーニョ現象が発生するとどうなる?

日本においてエルニーニョ現象が発生すると、一般的には冷夏になりやすい傾向があることが知られています。本来であれば、夏は太平洋高気圧が日本付近を覆い、厳しい暑さと晴天をもたらします。しかし、エルニーニョ現象が発生して積乱雲が発生する海域が東へずれると、日本付近への太平洋高気圧の張り出しが弱まってしまいます。その結果、梅雨前線が日本付近に停滞しやすくなって日照時間が減少したり、北からの冷たい空気が流れ込みやすくなったりするため、気温が低くなります。

2026年夏はエルニーニョ現象でも冷夏とは限らない

しかし、2月24日に発表された最新の暖候期予報では、エルニーニョ現象の発生が予測されているにもかかわらず、6月から8月にかけての気温は、全国的に平年より高いと予想されています。

全国的に平年より気温が高い確率が50%~60%、平年より気温が低い確率は10%となっており、冷夏になる確率はかなり低くなっています。暖候期予報で夏の気温が高くなると予想される根拠として以下が挙げられています。

・地球温暖化の影響により、地球全体で大気全体の温度が底上げされた状態にある

・偏西風が北寄りに通るため南からの暖かい空気が入りやすい

・太平洋高気圧の張り出しが強い

これらの要因が重なることで、日本付近は暖かい空気に覆われやすく、エルニーニョ現象の兆候がありながらも高温になると予想されています。

過去のエルニーニョ現象の事例

以下に、過去のエルニーニョ現象の事例と夏の天候との関係をまとめています。

エルニーニョ現象が発生した際の日本の夏の天候は、過去を振り返っても一様ではなく、地域によって傾向が大きく異なることがわかります。

そして、2026年はこれまでのパターンとは異なる全国的な高温が予想されています。これはエルニーニョ現象の影響以上に、地球温暖化等の要因が強く働いているためと考えられます。

今から夏に向けて対策すべきこと

2026年の夏は、エルニーニョ現象が発生する兆候がありながらも、地球温暖化や偏西風の蛇行などの影響によって全国的な高温となる可能性が高いと予想されています 。

「エルニーニョ現象=冷夏」というイメージで油断せず、記録的な猛暑にも対応できるよう、今から以下の準備を進めておくことが大切です。

・エアコンの早期試運転を済ませる

┗本格的な暑さが始まってからエアコンの故障に気づいても、修理や買い替えの工事が数週間待ちになる可能性があるため

・暑熱順化(しょねつじゅんか)で体を暑さに慣らす

┗急激な気温上昇に対応できるよう、今のうちから暑さに強い体作り(暑熱順化)を始めておく

異常気象が日常となりつつある現在、エルニーニョ現象という一つの指標だけで天候を判断することは難しくなっています。過去の経験則にとらわれすぎず、最新の気象情報を柔軟に取り入れながら、早め早めの備えを心がけましょう。

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<執筆者プロフィル>
田頭孝志
気象防災アドバイザー(国土交通大臣委嘱)
田頭気象予報士事務所代表。愛媛の気象予報士・防災士。防災や気象関連の記事執筆をはじめ、テレビ番組の監修、防災教材開発などを行う。BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。

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