1. トップ
  2. 恋愛
  3. ニュースを見る目が変わる!? 歪んだ報道や偏った意見を本音で一刀両断する「反逆コメンテーター」による痛快世直しコミック!【書評】

ニュースを見る目が変わる!? 歪んだ報道や偏った意見を本音で一刀両断する「反逆コメンテーター」による痛快世直しコミック!【書評】

  • 2026.4.5

【漫画】本編を読む

テレビやネットニュースを見ているとモヤモヤする瞬間はないだろうか? 『反逆コメンテーターエンドウさん』(洋介犬/KADOKAWA)は、この世界に忖度ゼロで本音を貫くコメンテーターがいたらどうなるかを描いた作品だ。

主人公のエンドウさんは、歪んだ報道や偏った意見が横行するテレビの世界で、誰も言えなかった本音を稲妻のように言葉で貫く人物として登場する。ちょっとでも違和感を持てば、番組の台本など無視してズバズバと異を唱える。彼は視聴者にとって、普段テレビを見ていて感じる「なんだかおかしい」と思う違和感に真正面から応えてくれる存在だ。

物語はワイドショーのスタジオを中心に進む。エンドウさんは「陰謀論」や「報道被害」「炎上煽動家」といった社会問題を題材に、時にユーモアを交えながら切り込んでいく。他のコメンテーターや番組スタッフとのやり取りを通して、テレビの裏側や大人の事情が垣間見えるのも本作の見どころだ。

たとえば、いじめ問題を扱った回では、学校側が「被害者のケアに努める」と紋切り型の説明をする中、エンドウさんは、治療すべきは被害者だけでなく、加害者の側もなのではないかと問いかける。そして「治す」ではなく「根を叩き直す」べきだと言い切る。その一言は刺激的だが、綺麗事で済ませようとする現場の空気を一変させる力がある。

本作の最大の魅力は、エンドウさんがただの毒舌キャラではない点だろう。彼は単に人をけなすために本音を語るのではなく、「偏った報道で生じる軋轢や悲しみをなくしたい」という信念のもとに言葉を放つのだ。だからその発言は痛快であり、重い。

本音を言うことの難しさをユーモラスに描きつつ、私たちのメディアとの向き合い方を改めて考えさせてくれる本作。肩の力を抜いて楽しめるエンターテインメントでありながら、現代の情報社会にひとつの問いを投げかける。テレビの報道やニュース番組に疑問を持っていたら、一読してもらいたい。

文=ゆくり

元記事で読む
の記事をもっとみる