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【万引き】繰り返してしまう「窃盗症」なりやすい人の特徴&治療法を精神科専門医が解説

  • 2026.4.4
万引きを繰り返す「窃盗症(クレプトマニア)」になりやすい人とは?
万引きを繰り返す「窃盗症(クレプトマニア)」になりやすい人とは?

元タレントの坂口杏里さんがコンビニでサンドイッチを万引きし、逮捕されたという報道が記憶に新しいところだと思います。その他、コンビニでバターを万引きした男が逮捕されたり、洋菓子を盗んで逮捕されたといった報道が連日されています。万引きをする人の中には、万引きを繰り返してしまう「窃盗症(クレプトマニア)」という症状があります。そこで、窃盗症になりやすいタイプの人、治療法などについて精神科専門医の田中伸一郎さんに聞きました。

摂食障害の患者に「窃盗症」の併存がみられることも

Q.まず、万引きなどの窃盗を繰り返してしまう心理とは、どのような状況なのでしょうか。

田中さん「お金がなくてバレないように物を盗み取る行為は犯罪(窃盗罪)です。窃盗症(クレプトマニア)は、どちらかというと、たいした金額でもない小物をこっそりと盗むことを繰り返す精神障害です。もちろん、窃盗症の場合であっても、警察に通報され、逮捕されれば犯罪になります。そんなに欲しくもない物を盗むこともあり、利益のための窃盗ではなく、窃盗のための窃盗といわれます。

アメリカ精神医学会の診断基準によれば、(1)衝動に抵抗できない心理(=衝動コントロールの障害)を基本として、(2)盗る直前のハラハラ・ドキドキする緊張感やスリル感、(3)盗った後のスッキリ感や達成感などをともなうことが特徴となっています」

Q.「窃盗症」の症状や、なってしまう原因について、教えてください。

田中さん「万引きなどの窃盗は、これまで衝動を抑えて未遂に終わっていた人がある日衝動を抑えられず行ってしまう場合も、これまで考えもしなかった人が突然思い立って衝動的に行ってしまう場合もあります。

窃盗症の原因としては、何らかの心理社会的なストレッサーが存在し、それに極度の疲労、睡眠不足、栄養不足、混乱状態、視野狭窄(きょうさく)、投げやりな気持ち、軽い酩酊(めいてい)状態、孤独感、絶望感などが重なって、物を盗み取ろうという衝動に抵抗できずに盗みに及び、それを繰り返す内に嗜癖(しへき)的な行動になってしまうのではないかと考えられています」

Q.どのようなタイプの人が「窃盗症」になりやすいのでしょうか。

田中さん「どのようなタイプの人が窃盗症になりやすいのかについては不明です。ただ、精神科の診察場面では、摂食障害の患者さんに窃盗症の併存がみられることがよく知られています」

Q.「窃盗症」、また万引き(盗み)を繰り返す人はどのような治療をするのでしょうか。完治したりするものなのでしょうか。

田中さん「窃盗症の治療は依存症専門のクリニックを中心に行われています。例えば、認知行動療法(CBT)によって、(1)盗み前後の心理状態を探りながら、『あの店には行かない』『カバンを持って行かない』など、どうしたら盗みを働かずに済むのか現実的な解決策を考える。(2)ストレッサー(原因)を特定したのち、その対処法についての話し合う、などを行います。

また、自助グループ(KA)に参加して窃盗症についての知識を得たり、他のメンバーから回復へのヒントを学んだりしていきます。嗜癖的な行為は再発しやすいため、窃盗症も気長に治療に取り組み、少しずつ普通の生活を取り戻していくことが大切です」

オトナンサー編集部

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