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子どもの歯並びが心配。矯正を始める年齢について千葉センシティ矯正歯科の成田先生にお伺いしました

  • 2026.4.4

子どもの歯並びが気になる・・・そろそろ矯正が必要?値段や期間も気になるし、歯医者さんに相談するなら、どのタイミングで行くのがベスト?そんな疑問について、千葉センシティ矯正歯科の成田華奈先生からお話を伺いました。

ママ広場

子どもの歯並び、矯正はいつから考える?

子どもの歯並びについて、「このままで問題ないのか」「いずれ矯正が必要になるのか」と感じたことがある保護者の方は少なくありません。歯並びは見た目だけでなく、かみ合わせや清掃性、発音、さらには顎の成長にも関わるため、早い段階で一度状態を把握しておくことには大きな意味があります。

ただし、歯並びの問題は「すぐに治療が必要なもの」と「経過を見ながら適切なタイミングを待つもの」とに分かれます。その見極めはご家庭だけで判断するのが難しいため、まずは現状を正しく知ることが大切です。

歯並びが気になったら何歳くらいで相談すればいい?

一般的に、矯正の相談は前歯が永久歯に生え変わり始め、6歳臼歯(第1大臼歯)が生えてきた小学校低学年頃がひとつの目安とされています。この時期は乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」にあたり、顎の成長のバランスや歯が並ぶスペースの状態を評価しやすいタイミングです。

一方で、明らかなかみ合わせの問題がある場合には、それより前に相談することも有効です。たとえば、上の前歯より下の前歯が前に出ている受け口や、奥歯で噛んでも前歯が噛みあわない開咬などは、歯並びだけでなく顎の成長にも影響する可能性があり、程度によっては、生え変わりが始まっていない乳歯列期から治療を開始するケースもあります。

実際の診療現場では、「矯正をしたいから方法を知りたい」というだけでなく、「矯正が必要か知りたい」「今の歯並びを見てほしい」「何かできることがあれば教えてほしい」という目的で相談に来られる保護者の方も多くいらっしゃいます。早期に相談することで、現時点での問題の有無だけでなく、今後注意すべきポイントや矯正を行うのに適切なタイミングについても具体的に知ることができます。

子どもの矯正では治療を行うタイミングも重要な要素になります。顎の成長が盛んな時期は個人差があるだけでなく、男女によっても異なります。また、上顎と下顎の成長のピークにも時間差があり、上顎の成長が先に進み、その後に下顎の成長が追いかけるように起こります。そのため、どのタイミングでどのような介入を行うかが重要になります。このような成長の特徴を踏まえて経過を見ていくためにも、早い段階で相談し、適切な時期を見極めていくことが大切です。

なお、相談の段階では大まかな方針や可能性を知ることができますが、最終的な治療判断には検査が必要になります。レントゲン撮影などを行い、上顎と下顎の成長バランスや歯の位置関係を計測した上で、より具体的な診断が行われます。

子どものうちに矯正を考えるメリット

子どもの矯正の大きな特徴は、成長を利用できる点にあります。顎の骨がまだ柔軟で発育途中にあるため、歯が並ぶスペースを確保したり、上下の顎のバランスを整えたりといったアプローチが可能です。

また、口呼吸や舌の位置、飲み込み方などの習癖が歯並びに影響している場合、それらを早期に見直すことで、歯並びの悪化につながる「負の連鎖」を断ち切ることにもつながります。こうした点は、成長が終了した後の成人矯正では対応が難しい領域です。

一方で、子どもの時期に矯正を行ったからといって、将来的に必ずしも追加の治療が不要になるとは限りません。子どもの矯正は、あくまで「正しい位置に歯が生えるための環境を整えること」や「骨格的なアンバランスを軽減すること」が主な目的です。

これに対して大人の矯正は、すでに完成した骨格の中で、機能面や審美面の改善を目的として歯を整える治療になります。つまり、成長を利用して土台を整える子どもの矯正と、完成した状態を整える大人の矯正では、役割が異なります。そのため、成長後に最終的な仕上げとして矯正治療が必要になるケースもあります。

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矯正しなくてもできることはある?

歯並びには、日常の習慣が関与していることもあります。例えば、指しゃぶりや口呼吸、舌の位置、頬杖やうつ伏せ寝などの姿勢は、顎や歯列の発育に影響を及ぼす要素です。

そのため、まずはご家庭でできる範囲で生活習慣を見直してみることも大切です。指しゃぶりや爪かみなどの習癖を見直す、口呼吸ではなく鼻呼吸を意識する、姿勢を整えるなど、日常の中で改善できるポイントもあります。

ただし、こうした取り組みを行っても変化が見られない場合や、そもそも何に気をつければよいか判断が難しい場合には、一度専門的な視点で確認してもらうことをおすすめします。

子どもの矯正にはどんな方法がある?

よく使われる装置だと、顎の幅を広げて歯が並ぶスペースを確保する装置や、マウスピース型装置、ワイヤーを用いて歯を動かす方法など、症状に応じて複数の選択肢が存在します。同じ「子どもの矯正」であっても、すべての方に同じ装置が適しているわけではなく、それぞれの状況に合わせた方法を組み合わせていくことも少なくありません。

取り外しができる装置(可撤式)は、装置によって推奨の装着時間は異なりますが、食事や歯みがきの際に外せるため衛生的に管理しやすい一方で、決められた時間きちんと使用できるかどうかが重要になります。反対に、歯に固定するタイプの装置(固定式)は装着時間を気にする必要がない反面、清掃や違和感への配慮が必要になります。

歯並びの状態だけでなく、顎の成長段階や生活スタイル、お子さまの性格なども踏まえて選択していきます。

治療期間については、歯を実際に動かす期間は1〜2年程度がひとつの目安となることが多いですが、子どもの場合はそれだけで完結するわけではありません。永久歯への生え変わりや顎の成長を見ながら経過を追っていく必要があるため、一定期間ごとの通院と観察が重要になります。

「気になる段階」での相談が大切です

子どもの歯並びは、成長とともに変化していくものです。そのため、「今すぐ治療が必要かどうか」だけで判断するのではなく、現時点の状態と今後の見通しを把握することが重要です。

歯並びやかみ合わせに少しでも気になる点がある場合には、早い段階で専門的な視点から確認しておくことで、適切なタイミングを逃さずに対応することができます。結果として、より負担の少ない方法での改善につながる可能性もあります。

お子さまの将来のお口の健康のために、「気になる」と感じた時点で一度相談してみることをおすすめします。

執筆者

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成田華奈
成田華奈

日本矯正歯科学会認定医

日本大学松戸歯学部卒業
研修医修了後、大学矯正歯科に所属し、矯正治療を専門に研鑽を積む
現在は矯正歯科医として診療に従事

千葉センシティ矯正歯科

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