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女王の夫フィリップ王配、死因はすい臓がんだった 逝去前の8年間にわたる秘められた闘病が判明

  • 2026.3.31
Jeff Spicer / Getty Images

エリザベス女王の夫で2021年4月9日に99歳で逝去したフィリップ王配が、晩年の約8年間、すい臓がんを患い闘病していたことが明らかになった。これは、王室の家族と長年の繋がりを持つ歴史家で伝記作家のヒューゴ・ヴィッカーズ氏が、著書『Elizabeth II: An Intimate History』の中で記述したものである。当時、王室が発表した公式な死因は「老衰」であったが、同書では2013年の段階で「手術不能のすい臓がん」との診断を受けていた事実が記されている。

ヴィッカーズ氏の調査によると、2013年に医師たちが王配のすい臓に影を発見し、腹部を切開する手術が行われた。診断結果は手術不能のがんであったが、当時91歳だった王配は、ノーフォークのサンドリンガム邸内にあるウッドファームでの短期間の療養を経て、同年8月には公務に復帰した。当時は二度と公の場に姿を現さないのではないかと危惧されていたものの、王配はその後も約4年間にわたって現役で公務に出席し続け、2017年に王室の公務から引退した。

王配は自身の病状について「誰からも同情されたくない」という強い意志を持っており、病名を公にすることを拒んでいた。晩年は断続的な痛みや強い倦怠感に悩まされており、亡くなる数ヶ月前には食事を摂ることも困難な状態であったが、周囲に弱みを見せることを嫌い、自立した生活を続けることにこだわっていたとか。入院中も医師や看護師に対し、過度な世話を焼かないよう求めていたという。

Tim Graham / Getty Images

亡くなる前日の夜、王配は看護師たちの目を盗んで歩行器を使い、自力で廊下を歩いてビールを取りに行き、オークルームで飲んでいたというエピソードも明かされている。翌朝、王配は起床して入浴を済ませた後、「気分が悪い」と言い残し、2021年4月9日午前、ウィンザー城にて静かに息を引き取った。

当時発行された死亡診断書に死因として記載された「老衰」について、ヴィッカーズ氏は、王配のプライバシーと尊厳を尊重するために具体的な病名が伏せられた結果であると指摘している。

本件に関し、王室からの公式なコメントは出されていないが、フィリップ王配が最期まで自身のスタイルを貫いていた事実が改めて浮き彫りとなった。

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