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隣人から「2時間だけ」のはずが。地方移住の『まさかの落とし穴』に「モヤモヤが残ってしまう」

  • 2026.3.31

筆者の友人・K美は5年ほど前に子供たちが独立したことをきっかけに、夫と生まれ故郷の地方都市へ移住しました。再開発され、移住先として人気のあった『生まれ故郷』には、見えない落とし穴があったそうです。

画像: 隣人から「2時間だけ」のはずが。地方移住の『まさかの落とし穴』に「モヤモヤが残ってしまう」

移住

私は5年ほど前、子供たちが独立したことをきっかけに、夫と生まれ故郷の地方都市へ移住をしました。

引っ越して1年ほど経った頃、空き家だった隣家に都心から越してきたという3人家族が挨拶に来ました。
家族構成は30代の夫婦と小学生の男の子が1人。
ここから私たち夫婦のモヤモヤが始まったのです。

預かり

私たちが住んでいる地域は、以前から子供が少なかったためか、学童保育が1つしかなく、急な人口増加に対応できていない様子でした。
ある日、隣の奥さんに「2時間ほどで良いんです。私が帰ってくるまでの間、子供を見てもらえませんか」と頼まれたのです。

話を聞くと、もともと地方出身のご夫婦は実家が遠く、頼める友人や親戚もいない。
このままでは自分が仕事を辞めなければいけなくなると泣きつかれてしまいました。
私は在宅勤務、夫は嘱託で週に2回ほど首都圏の会社へ出勤していました。
「お子さんを預かるのは責任が重すぎる」と断ったのですが、どうしてもとお願いされて「お隣さんだから」と引き受けることになったのです。

逆ギレ

子供が帰ってくるのは15時前後。
「お腹すいた!」と帰ってくるため、おやつを用意し、宿題も「わからない」と言われれば教えていました。
最初は17時ごろに奥さんが帰って来ていたのですが、預かり始めて3ヶ月ほど経つと「今日は遅くなります」「夕飯を食べさせて寝かしといてください」など、帰宅時間がどんどん伸びていきました。
善意で始めたこととはいえ、私たちの生活のリズムも崩れ始め、夫婦の間に困惑が広がりました。

私は夫に相談し、奥さんが帰ってきたタイミングで、冷静に現状のルールを見直すため話をしました。
当初の約束より時間が長くなっていること、万が一の怪我や病気の際に対応しきれない不安を伝えました。
すると、奥さんは「嫌なら嫌って最初から言ってくださいよ!」と感情を露わにされ、話し合いができないまま帰ってしまったのです。

モヤモヤ

その後、すぐにお隣の家は引っ越してしまいました。

あのまま無理をしてでも預かっていれば、子供が転校を繰り返す事態にはならなかったのでは……と胸が痛む瞬間もあります。しかし、お互いの生活と責任を守るためには、どこかで一線を引く必要があったのだと、今は夫と納得しています。

今回の経験から学んだのは、地域コミュニティにおける「助け合い」と「依存」の境目の難しさです。移住先での新しい人間関係を大切にしたいからこそ、安易な引き受けではなく、公的なサービスの活用を促したり、最初から明確なルールを提示したりすることが、結果的に互いの関係を長く良好に保つ秘訣だったのかもしれません。

【体験者:50代女性・フリーランス、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文科を卒業しOLをしていたが、父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまな仕事の経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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