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モナコ公室による伝説の舞踏会「ローズ・ボール」をクローズアップ!

  • 2026.3.28
James Andanson / Getty Images

2026年3月21日(現地時間)に行われた、世界で最もエクスクルーシブな慈善晩餐会「ローズ・ボール」。1954年にグレース公妃の提唱で始まって以来、モナコ公室の伝統と美学を象徴してきたこのイベントが、今年、記念すべき70周年を迎えました。ロイヤルの最新ドレスアップからその歴史まで、夢の一夜をひも解きます。

Keystone-France / Getty Images

「ローズ・ボール」ってどんなイベント?

1954年、グレース公妃によって創設された「ローズ・ボール」。毎年3月、モンテカルロのスポルティング・クラブ内「星の間(サル・デ・エトワール)」を舞台に、春の訪れを告げるヨーロッパ社交界のハイライトとして開催されています。目的は、グレース公妃財団を通じた子どもたちへの人道支援。毎年異なるテーマが設けられ、数万本のバラが香る空間で、豪華なダンスパーティが繰り広げられることで有名です。公室の気品と慈善の精神を今に伝えています。

SC Pool - Corbis / Getty Images

会場装飾も見どころのひとつ

バラの舞踏会、という名前どおり、会場内は数万本ものバラで彩られています。テーブルセッティングにおいてもバラを使用。バラはグレース公妃が最も愛した花として知られており、彼女の気品と美しさを象徴するもの。創設当初からイベントの中心に据えられ、モナコの伝統として今も大切に守られています。

写真は2023年の「ローズ・ボール」より。

SC Pool - Corbis / Getty Images

格式と華やかさが共存

1983年よりグレース公妃財団の会長を務めるカロリーヌ公女が、弟のアルベール2世大公とともに主宰する「ローズ・ボール」。世界中から集まったセレブリティやロイヤルのドレスアップは、まさにトレンドの最先端を行くオートクチュールの祭典。毎年変わるアーティスティックなテーマ演出と、気品溢れるファミリーによる圧倒的な美しさは、伝統とモードが融合した現代のおとぎ話と言えるでしょう。

写真は2023年の「ローズ・ボール」より。

PLS Monaco Pool / Getty Images

2026年のテーマは「ギャラクシー」

記念すべき70回目を迎えた今年の「ローズ・ボール」では、宇宙をコンセプトにした壮大な銀河が会場に出現しました。シューズデザイナーのクリスチャン・ルブタンが2022年より継続してクリエイティブ・ディレクターを務め、今回は芸術家ブノワ・ミニウとのコラボレーションにより、宇宙船を想起させる装飾やコズミックな世界を演出。来場者を銀河への旅へと誘うような空間がつくり上げられました。

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主催者カロリーヌ公女の装いは?

黒地に繊細な装飾をちりばめたシャネルのスリット入りドレスに、煌めくシルバーのスパンコールジャケットを重ね、「宇宙」のテーマを表現したカロリーヌ公女。エレガンスとモダンさを両立させた、主催者らしい落ち着きのあるドレスアップです。長年の友人で会場演出を手掛けた、クリスチャン・ルブタンとともに。

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シャルレーヌ公妃の装いは?

アルベール2世大公とシャルレーヌ公妃。シャルレーヌ公妃は星のようなスパンコール刺しゅうが施されたエリー・サーブのシルバードレスをまとって。ウエストに寄せたドレープと床まで続く軽やかなシルエットが、テーマである「宇宙」を彷彿とさせます。控えめなクラッチバッグとフローラルモチーフのイヤリングを合わせ、気品あるミニマルな着こなしに。

PLS Monaco Pool / Getty Images

ベアトリーチェ・ボロメオの装いは?

モナコ公子ピエール・カシラギとその妻ベアトリーチェ・ボロメオ。ベアトリーチェがまとったのは、自身がアンバサダーを務めるディオールのドレス。重厚感のあるブラックのシルクタフタに、鮮やかなボタニカル刺しゅうが施された一着。独創的なワンショルダーのシルエットが、彼女の知的な美しさを引き立てます。

PLS Monaco Pool / Getty Images

アレクサンドラ公女の装いは?

プラダのアイシーブルーのシルクドレスに、同素材のトレンチ風シアーコートを重ねたアレクサンドラ公女。繊細なビーズ装飾は、銀河に煌めく星のよう。小ぶりなシルバーバッグと控えめなジュエリーで若々しさと洗練を両立しています。恋人のベン・シルベスター・ストラウトマンとともに。

SC Pool - Corbis / Getty Images

キティ・スペンサーの装いは?

ローズ・ボールの常連ゲストの一人であるキティ・スペンサー。18世紀の絵画にインスパイアされたドルチェ&ガッバーナのプリントドレスは、クリスタルやパールの精巧な刺しゅうが銀河のような煌めきを放って。手首に添えた赤いフェザーのアクセサリーが華やかなインパクトを加えています。

PLS Monaco Pool / Getty Images

日本の皇族も出席

日本とモナコの外交樹立20周年を祝う記念イヤーの親善大使として、三笠宮家の彬子さまが出席されたのも話題に。日本のテキスタイルや意匠を生かした特注のイブニングドレスは、春の訪れを感じさせるデザイン。帯を思わせる若草色のサッシュベルトが、ドレスでありながら和の品格を感じさせます。

Anwar Hussein / Getty Images

歴代ゲスト(1977年)/ソフィア・ローレン

グレース公妃と親しかったイタリアの大女優、ソフィア・ローレンも、ローズ・ボールにもたびたび出席して華を添えました。ブルー&グリーンの花柄ドレスに、大ぶりなパールと宝石のチョーカーを合わせたエレガントな装いは、1977年の「ローズ・ボール」のものです。

PLS Pool / Getty Images

歴代ゲスト(2013年)/カーラ・デルヴィーニュ

2013年、フェザーと刺しゅうが施されたシャネルのオートクチュールドレスをまとい、トンボラ(チャリティくじ)の進行役を務めたカーラ・デルヴィーニュ。モナコ公室、特にシャルロット・カシラギとはファッション界を通じて親交があり、当時芸術監督を務めていたカール・ラガーフェルドのミューズとして、特別なゲストの一人に選ばれました。

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歴代ゲスト(2015年)/リリー・アレン

カール・ラガーフェルドの招きにより、2015年にメインゲストとしてステージを披露したリリー・アレン。カールがデザインしたシャネルのオートクチュールドレスは、シルバーを基調にピンクのニュアンスを織り交ぜたスパンコール装飾が、圧巻の華オーラを放っています。

Stephane Cardinale - Corbis / Getty Images

歴代ゲスト(2014年)/ナタリア・ヴォディアノヴァ

モデルのナタリア・ヴォディアノヴと夫でLVMHグループのアントワーヌ・アルノー。ナタリアはシャルロット・カシラギとは長年の友人で、この舞踏会に欠かせないセレブリティの一人です。2014年のローズ・ボールでは、ミニマルな黒のトップに、青いバラが描かれた光沢のあるボリュームスカートを合わせたエレガンスあふれる装いを披露。

Stephane Cardinale - Corbis / Getty Images

歴代ゲスト(2017年)/ディーナ妃

ファッション界を通じてモナコ公室と親交があったサウジアラビアのディーナ妃。2017年のローズ・ボールでは、サーモンピンクのサテンガウンに、同色のベルベットケープを羽織った優雅な装いで登場。中東のロイヤル・アイコンとして確かな存在感を放っていました。

※この記事は2026年3月28日時点のものです。

Thierry Chesnot / Getty Images

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