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これって通報案件? 近隣で気になることがあった時。児童相談所以外で頼れる先は【著者インタビュー】

  • 2026.3.27

【漫画】本編を読む

「お母さんと2人でお父さんから逃げてきてん」。小学生の時、複雑な環境で育つ同級生・ナルミと仲良くなったカヨコ。しかしナルミは突然いなくなってしまう。大人になり、民生委員という地域を見守るボランティアとして活動するカヨコの前に、18歳の母親・アカネが現れる。アカネはナルミに瓜二つ。カヨコはアカネにナルミを重ね、民生委員の仕事範囲以上に彼女を助けようと奮闘する――。

自身も民生委員、そして子育て世代に特化した支援を行う主任児童委員として活動するきむらかずよさんが描く『その叫びは聞こえていたのに 消えた母子をめぐる物語』(KADOKAWA)。無縁社会に落ちてしまった母と子どもを描いたセミフィクションエッセイだ。孤立した母親が育児困難に陥り、育児放棄・虐待などの事件を起こしてしまう場合もある。本作はそんなきっかけにもなり得てしまう、子育て中特有の孤独や不安に焦点を当てた一冊。本作について、民生委員として見つめてきた社会から孤立した子育てについて、著者であるきむらさんに話を伺った。

――18歳の母・アカネは近隣から児童相談所に連絡がいったことで、娘と引き離されることになります。アカネの立場だと、彼女なりに娘のことは大事にしていたので娘を取り上げられるのは非道なことのように見えますが、部屋が荒れていたり、娘のケアがきちんとできていなかったりする状態で、娘が一時保護されるのは娘にとっては必要なことだったとも言えますよね。通報する側の立場だと、どの程度から通報すべきなのか迷われる方もいらっしゃると思うのですが、そんな時はどうしたらいいと思いますか?

きむらかずよさん(以下、きむら):児童相談所は「迷ったらすぐ連絡してください」という形をとっていますね。それに児童相談所もひとりの通報ですぐに母子を隔離するわけではない、むしろ件数が多くてなかなか対応できないことの方が多いようです。通報した側のプライベートは守られますし、気になったら連絡してみていいと思います。それでも迷われる場合は民生委員や自治体の会長さん、学校に連絡してみてもいいと思います。

――言われてみれば、私自身、数年前に今の家に引っ越してきたばかりなせいか、民生委員さんに会ったことがありません。

きむら:今はそういう方も多いですよね。もし連絡を取ってみたいと思われた場合は、役所に連絡したら教えてくれると思いますよ。子育てがいち段落した世代でも、歳を重ねたり、災害の時だったりと地域の繋がりがあってよかったというタイミングはあると思うので、ぜひ把握しておいてほしいです。

取材・文=原智香

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