1. トップ
  2. 「見積もりは20万円超」輸入車オーナーが青ざめた、車検で発覚した“想定外の故障”にゾッ…

「見積もりは20万円超」輸入車オーナーが青ざめた、車検で発覚した“想定外の故障”にゾッ…

  • 2026.5.3
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

「これくらいなら大したことないだろう」

車に乗っていると、そう感じる小さな不具合は意外と多いものです。特に、ヘッドライトの不点灯は、よくあるトラブルのひとつかもしれません。しかし、よくあるはずの不具合が、思いもよらない高額修理につながることもあります。

「球切れのはずが…」車検で発覚した想定外の故障

Bさんは数年前、念願だった輸入車を購入。デザインや走行性能に満足しながら、日頃のメンテナンスも欠かさず、大切に乗ってきました。そのため、2回目の車検も「大きな問題はないだろう」と考えていたといいます。消耗品の交換程度で済むだろうという、ある意味「想定通りの車検」をイメージしていました。

しかし、入庫後の点検で、「ヘッドライトの片側の一部が点灯していない」との指摘を整備士から受けます。この時点では「電球が切れただけだろう」「一部だからつかなくても車検に支障はないだろう」と軽く受け止めていました。

ところが、実際の原因は、バルブではなくヘッドライトユニット本体の不良。部分交換はできず、ユニットごとの交換が必要という想定外の展開となったのです。

見積もり20万円超…輸入車のライト修理が高額になる理由

提示された見積もりは20万円超。予想を大きく上回る金額に、Bさんは一気に不安を感じます。

「最近のクルマは、LED化・ユニット化が進んだことで、内部の一部だけを交換することができず、丸ごと交換になるケースが増えています。さらに輸入車の場合は、部品代そのものが高額になりやすく、電装系トラブルは費用がかさみやすい傾向があるのです。」

担当者は、このように近年のヘッドライト事情について説明しました。

ライトがつかないだけという認識とは裏腹に、実際には高度な構造とコストが関わっていることを実感する出来事です。

新品交換が難しいと判断したBさんは、中古パーツの利用を検討。わたしたちはBさんと相談し、適合や状態を確認しつつ慎重に部品を探した結果、状態の良い部品を使って修理することができました。

ただし注意すべきなのが、中古パーツの選び方です。

2024年8月からヘッドライトの車検審査は厳格化され、2026年8月には全国で完全移行となります。これにより、光量不足や光軸のズレはこれまで以上にシビアにチェックされるようになります。

安価な中古品を安易に選んでしまうと、光量不足で車検に通らなかったり、光軸調整ができなかったりといったリスクもあります。

そのため、動作確認済みのリビルト品を選ぶ、信頼できるルートで入手する、整備工場で適合確認と光軸調整を行うといった対応が不可欠です。

価格だけでなく、「確実に車検に通る状態を作れるか」という視点が欠かせません。

小さな不具合でも選択次第で結果は大きく変わる

ヘッドライトの不点灯という一見軽いトラブルでも、修理方法によっては大きな出費につながります。

今回のケースのように、選択肢を知っているかどうかで結果は大きく変わります。輸入車であればなおさら、部品事情や修理方法の幅を理解しておくことが重要です。

「知らなかった」で損をしないためにも、車検や修理の際は複数の選択肢を意識すること。それが結果的に、安心とコストのバランスを取るポイントです。


筆者:河野みゆき(損害保険募集資格所有)

自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】