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「いち教師のお話です」渕上舞&岡本信彦に聞く、大人になった今こそ楽しみたい『暗殺教室』の魅力

  • 2026.3.22
【写真・画像】 1枚目
ABEMA TIMES

『暗殺教室』(作・松井優征)は、2016年に「週刊少年ジャンプ」での連載完結を迎え、同時期にTVアニメ版も放送終了した人気コミックだ。本作のストーリーは、突如担任の先生となった超生物・殺せんせーを、椚ヶ丘中学校3年E組のクラスメイト全員で卒業までに暗殺することになったところから始まる。

【映像】劇中歌を使用した『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』PV

「暗殺する者」と「暗殺される者」という立場、そしてひとりひとりの「生徒」と「教師」という関係性が1年間という時間の中で、さまざまなエピソードを通じて描かれていく。2026年3月20日(金)より全国公開中の『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』は、TVアニメでは描かれなかった原作のエピソードが、暗殺期限まであと15日と迫ったタイミングで思い出として振り返られるという形式で映像化を果たしている。

原作完結とTVアニメ放送終了10周年を記念して完全新規で制作された本作では、スクリーンの中で当時のままの殺せんせーや3年E組の生徒たちと再会できる。10年という時を経て『暗殺教室』の世界に再び触れることで、従来のファンは懐かしさを感じるとともに、新しい発見ができるはずだ。

本記事では、3年E組の生徒である潮田渚(シオタ ナギサ)役の渕上舞と赤羽業(アカバネ カルマ)役の岡本信彦にインタビューを実施。従来からのファンのみならず、本作を機に『暗殺教室』に触れる人に向けて、『暗殺教室』の魅力について話を伺った。

——『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』は、TVアニメ放送当時から10年経って大人になって改めて見ても、初めて触れたとしてもいろいろな発見ができる作品だと思っています。改めて『暗殺教室』という作品の魅力を挙げるとしたら、どのようなポイントがあるでしょうか。

渕上:『暗殺教室』はストーリーもキャラクターひとりひとりにしても、ものすごくストレートな表現が多くてわかりやすい作品だと思っているんです。「こいつ絶対悪い奴じゃん!」というキャラクターもわかりやすくて。生徒たちひとりひとりのコンプレックスや苦悩を殺せんせーが解決していって、楽しい気持ちで安心して見たり読んだりできる作品。その魅力は、オーディションを受ける前に原作を読ませていただいたときから感じていました。

——大人になると、アニメを見たり漫画を読んだりするのが億劫になってしまいがちですよね。

渕上:普段あまり漫画を読まないという人にとっても、読みやすくてわかりやすくて刺さりやすい作品だと思います。

岡本:『暗殺教室』では明確に、殺せんせーがとても素敵な先生として描かれているんです。、自分自身もこの作品を通じてこういう先生がいたらよかったなって、ふと思い返した瞬間があったので、3-Eのみんなと同じような追体験ができるような気がしています。

——取材前に原作を全巻通して読んだのですが、まさにおっしゃる通り、殺せんせーのような先生がいたらと感じました。

岡本:(作品を通じて)殺せんせーから学ぶことや、クラスメイトたちがした過ちや考え方から一緒に学べることがこの作品の良いところでもありますし、殺せんせーが最後に何をどうやって伝えたのか。それは受け手が取捨選択することですが、そのすべてがユニークでユーモアがあって、ウィットに富んでいて堅苦しくないんですよね。

ちょっと笑っちゃうような教え方をしてくれるのですが、いつの間にかこれって成長だったのかもって思わせてくれるんです。だからこそ、『暗殺教室』のアニメや漫画がバイブルのようなものになっているのかなって思いますね。

——お2人が『暗殺教室』から得た学びの中で、10年が経った今でも振り返ることはどんなことでしょうか?

岡本:目標って、いろいろと紆余曲折しながらも、最終的には上を目指すことや何か目的があるということ自体が良いことだったりすると思っていて。。3-Eのみんなの成長も描かれていくなかで、学び方も殺せんせーを通じて教えてもらえたのですが……正直言うと、業の選んだ職業って、僕は意外だったんですよ。

——官僚となって裏側から支える道を選びましたよね。

岡本:でも確かに業っぽくてリアリティがあるなって。それこそ、仲間たちがいて殺せんせーを殺すという共通の敵と共通のクエストがあること。その共通の目標に向かって歩んでいくことで、いつの間にか成長してステータスも上がっていくということは、現実世界でもあることだなと思いました。

仲間たちと一緒に向かっていくことで、共感覚で成長していくということが、とてもわかりやすかったです。

渕上:私は渚を演じていることもあって、渚に注目しがちなのですが、彼はお母さんとの家庭内での確執で悩んでいて。お母さんに影響されて将来の夢すらも、自分は暗殺者になったほうがいいのかと思うほど、本当に迷走に迷走を極めていた子だったので。最終的にはそのコンプレックスも乗り越えていくのですが、私自身も人に影響されやすいところがあって……。

岡本:意外だね。

渕上:あんまり表に出すことはないのですが、自分はこうしたいけれどこうしたほうがいいのかなとか。「悩むことが趣味だよね」って言われるくらい悩みがちなのですが、渚の姿を見て、「自分は自分でいいんだ」「人に影響されるのはもうやめよう」って、私自身共感して感銘を受けました。

——ありがとうございます。最後に、たくさんの学びや魅力あふれる『暗殺教室』という作品に『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』を機に触れる人たちへメッセージをお願いいたします。

岡本:作品名や殺せんせーの顔だけは知っていても、どんな話なんだろう? すごく怖いタイトルだな、と思うかもしれませんが、いち教師のお話です。こんな先生がいてほしかったと思える魅力的な、殺せんせーという先生がそこにいるので、ぜひ作品をご覧いただいて、先生に会いに来てもらえたら嬉しいなと思います。

渕上:岡本君が言った通り、タイトルだけ見ると物騒な作品という印象を持たれる方もいるかもしれませんが、間違っても怖い作品ではないので、ぜひ気楽な気持ちで触れていただければ嬉しいです。

殺すとか死ぬとか、そういうことって軽々しく言えることじゃないんだなと感じさせられると言いますか。非常に読みやすいんですが、その重たさを感じられる作品になっています。タイトルは物騒なのですが、ぜひ若い子どもたちにも触れてほしいですし、人生のある意味バイブルにしていただきたいと思います。楽しんでください。

——殺すという言葉の意味合いが作品に触れる前とあとで変わってきますよね。その変化を実感できたことも、成長であり学びであるのだと改めて感じました。ありがとうございました!

【写真・画像】「いち教師のお話です」渕上舞&岡本信彦に聞く、大人になった今こそ楽しみたい『暗殺教室』の魅力 2枚目
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『暗殺教室』は、殺せんせーと生徒たちのエピソードを通じて、人生における大切な学びを楽しみながら得ることができる素敵な作品だ。『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』の公開を機に、まだ作品に触れたことがない方も、殺せんせーから大切なものを学んでみてほしい。

取材・撮影・テキスト/kato
(C) 松井優征/集英社・アニメ「暗殺教室」製作委員会 2025

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