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彼女の連絡だけ「後回し」にしていた俺が、あの夜ようやく理由を話せた話

  • 2026.3.21
ハウコレ

彼女の連絡にだけ返信が遅い。自覚はありました。でもそれは、彼女のことをどうでもいいと思っていたからではなかったのです。

一番最後に開く通知

仕事中、スマホにチャットの通知が届きます。同僚からの業務連絡、友人からの飲みの誘い、そして彼女からのメッセージ。同僚や友人には、移動中や休憩の合間にさっと返信します。でも彼女の連絡だけは、通知を確認してもすぐには開きませんでした。

理由は単純です。彼女のメッセージは、きちんと向き合って読みたかったから。

今日あった出来事、最近気になっていること、ときどき送られてくる写真。どれも片手間に読むのがもったいなくて、仕事が終わり、家に帰ってソファに座ってからゆっくり開く。それが、いつの間にか自分の中のルーティンになっていました。

言えなかった理由

彼女が不安に思っていることには、薄々気づいていました。一緒にいるとき、俺が友人にすぐ返信したのを見て、ほんの一瞬だけ表情が曇ったのも見ていました。説明すればいいだけの話です。でも「お前のは大事だからゆっくり読みたい」なんて、面と向かって言うのは気恥ずかしくて、ずるずると先延ばしにしていました。

言わなければ伝わらない。そんな当たり前のことから、俺はずっと目をそらしていたのです。自分の中では大切にしているつもりでも、相手から見れば「後回しにされている」としか映らない。その想像力が、俺には決定的に足りていませんでした。

聞かれた夜

あの夜、彼女が「私の連絡、いつも返信遅くない? 後回しにしてるでしょ」と聞いてきたとき、軽い口調の裏にある緊張がはっきり伝わってきました。ここでごまかしたら終わる。そう思い、正直に「うん」と答えました。

彼女の表情が強ばるのがわかりました。慌てて「でも、理由があるんだけど。聞く?」と続けましたが、いざ口に出すと想像以上に照れくさく、言葉がうまくまとまりませんでした。「お前のは、最後にゆっくり読みたいから後回しにしてた」と言い終えたあと、耳まで熱くなっているのが自分でもわかりました。

「雑に返したくないんだよ」。最後にそう付け加えると、彼女の表情がふっとやわらいだような気がしました。

そして...

彼女は一瞬笑い、すぐに真剣な顔に戻って言いました。「気持ちはすごく嬉しい。でもね、先に一言でも返してくれたら、私はあんなに不安にならなかったよ」

その言葉を聞いて、はっとしました。俺がやっていたのは「大切にすること」ではなく、「自分のやり方を押しつけること」だったのだと。

「じゃあ、まず既読つけて"あとで返す"って送る。それならどう?」と提案しました。

翌朝、彼女から届いた「今日も仕事がんばってね」に、すぐ「おう」と返しました。たった二文字です。でも、すぐに返ってきた「早い!笑」という文字を見たとき、思いました。こんな簡単なことで、彼女は安心できたのだと。大切なのは、気持ちそのものよりも、それをどう伝えるかだったのかもしれません。

(20代男性・エンジニア)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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