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6ブランドの「新定番コーディネート」原由美子さん、塚本香さんと考える“正統派”の再解釈

  • 2026.3.20
撮影=長山一樹(S-14)

各メゾンを象徴するオーセンティックなスタイルも続々と現代的な視点で再解釈された今シーズン。なかでも原さんと塚本さんが新定番として注目する、アイコニックで日常に着やすい装いをご紹介します。

[CHANEL|シャネル]

“シャネルらしさ”を進化させた、新鮮なバランスとディテール
ジャケット/1,122,000円 パンツ/597,300 円 トランクス/290,400円 靴/217,800円 バッグ/2,226,400円 ベルト/165,000円 リング/270,600円[すべて予定価格](すべて<a href="https://www.chanel.com/jp/" target="_blank">シャネル</a> tel.0120-525-519) 撮影=長山一樹(S-14)

「10年後、20年後のスタンダードとなる可能性を秘めたスーツ」(塚本さん)

切りっぱなしの仕立てとクロップド丈によって大胆かつスポーティに変貌し、イメージを刷新した「シャネル」のスーツ。腰ばきのマニッシュなパンツからニットのトランクスをあえてのぞかせた着こなしも、クラシックでありながらアバンギャルド。ひとつのスタイルにとらわれない、自由で革新的なエレガンスに満ちています。袖の裏地やパンツのベルト通しにさりげなく“ダブルC”があしらわれているなど、細部までのこだわりも見逃せません。

[HERMÈS|エルメス]

原点回帰とモダンな進化を両立した、スポーティエレガンス
コート/781,000円 トップス/440,000円 靴/506,000円 スカーフ/73,700円(すべて<a href="https://www.hermes.com/jp/ja/" target="_blank">エルメス</a>/エルメスジャポン tel.03-3569-3300) 撮影=長山一樹(S-14)

「スポーティで軽やか。そこにスカーフ使いが利いています」(塚本さん)

馬を駆る自由な女性をイメージした、背中にハーネスのディテールをあしらったロングのトレンチコート。伝統のテーラリングによる細身のシルエットが上品で、カジュアルななかに「エルメス」流の気品を感じさせます。こなれた雰囲気を醸し出す洗いをかけたような風合いや、動きやすさと軽やかさを叶える深いスリットが今季らしい演出。美しい柄行きのシルクスカーフをひと巻きすれば、洗練されたモード感が漂う旬のデイリースタイルが完成します。

[PRADA|プラダ]

創造的なコンポジションが生んだ、新感覚のデイドレス
ドレス/792,000円 シャツ/214,500円 靴/192,500円[すべて予定価格](すべて<a href="https://www.prada.com/jp/ja.html" target="_blank">プラダ</a> tel.0120-45-1993) 撮影=長山一樹(S-14)

「ユニフォーム的な要素の取り入れ方に惹かれます」(原さん)

フォーマルドレスの要素を解体し、「プラダ」のコードを織り込みながら現代にふさわしく再構築。アンダースカートで膨らませた1950年代風のレトロなシルエットと、ワークウェアに多く使われるチノ素材を組み合わせ、ポケットやボタンなどの実用的なデザインを融合させました。ユニフォームを思わせながら、女性らしくきれいに着られるデザインが新鮮。肩章付きのトラッドなシャツをレイヤードした今季らしいコーディネートがおすすめです。

[SAINT LAURENT|サンローラン]

オーバーシルエットで楽しむ、艶やかで先進的なスタイル
コート/645,700円 バッグ/319,000円 靴/214,500円[参考価格] イヤリング/122,100円 リング/69,300円(すべて<a href="https://www.ysl.com/ja-jp" target="_blank">サンローラン</a> バイ アンソニー・ヴァカレロ/サンローラン tel.0120-95-2746) タイツ/スタイリスト私物 撮影=長山一樹(S-14)

「日常で着られる服を巧みにデザインした『サンローラン』ならではのトレンチコート」(原さん)

男性の服を女性のために再解釈し続けてきた「サンローラン」にとって、トレンチコートは強さと官能性を表現し、理想の女性像を語るアイコンです。今季は非常に軽く光沢感のあるナイロン生地をAラインのオーバーシルエットに仕立て、コンサバティブなイメージを払拭。時代が求める、カジュアルでエッジィなスタイルへと更新しました。ウエストのリボンベルトは首に巻いても素敵。いっそう華を添える赤いパンプスもポイントです。

[DRIES VAN NOTEN|ドリス ヴァン ノッテン]

リラックスムードと高揚感を同時に味わえる手刺繡のコート
コート/606,100円 ネックレス/271,700円(ともに<a href="https://www.driesvannoten.com/ja-jp" target="_blank">ドリス ヴァン ノッテン</a> tel.03-6778-7975) 撮影=長山一樹(S-14)

「自然体なのに装飾性が高い。そのバランスに惹かれました」(塚本さん)

デザイン性がより高まった今季のコレクション。そのなかで日常に取り入れたいのが、オフホワイトのコットンに、ビーズを贅沢に用いた同色のマタドール刺繡を施したコート。優しい素材感や丸みを帯びたシルエットがやわらかな雰囲気ながら、光を受けると刺繡が浮き上がり、手仕事の温もりある美しさが高揚感を誘います。華美になりすぎないこの“余白のある華やかさ”こそ、いまの気分にフィット。巧みな素材使いで表現した、完成度の高い一着です。

[THE ROW|ザ・ロウ]

自然体のこなれた美しさが漂う、ラグジュアリーなデイリースタイル
ワンピース/284,900円 トップス/136,400円 靴/198,000円(すべて<a href="https://www.therow.com/ja-jp" target="_blank">ザ・ロウ</a>/ザ・ロウ・ジャパン tel.03-4400-2656) ピアス/82,500円 バングル/176,000円(ともに<a href="https://www.georgjensen.com/ja-jp" target="_blank">ジョージ ジェンセン</a>/ジョージ ジェンセン ジャパン tel.0120-637-146) 靴下/スタイリスト私物 撮影=長山一樹(S-14)

「シンプルで上質な日常着にさえ、エレガンスが垣間見えます」(原さん)

上質な素材の力を生かしたシンプルで美しいテーラリングにより、着る人自身の品格を際立たせる静かなムードの着こなしを定着させた「ザ・ロウ」。そのスタイルをより身近にしたのが、非常に柔らかなリブ編みのスラブジャージで仕立てたインナートップスと、オーガニックコットンを用いたオーバーサイズのTシャツドレスのレイヤード。こだわり抜いた素材とシルエットの絶妙なバランスで着こなす、“新時代の普段着”のお手本です。

撮影=長山一樹(S-14) ヘア=宇津木 剛(パークス) メイク=遠藤真稀子(UM) スタイリング=原 由美子 モデル=竹厚 綾 文=近藤善美(ワイクア) 編集=須藤幸恵 芦川明代 井田青夏(婦人画報編集部)

『婦人画報』2026年4月号より

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