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「奥さんいる人の方が本気になってくれるんだ~♡」私の夫を狙う幼なじみ。私「もう地獄の入口だけど、大丈夫?」

  • 2026.3.14

「ほしいものは人のものでも、必ず手に入れるわ」と言って笑っていた幼なじみ。その言葉を最初に聞いたときから、私は笑えませんでした。そんな彼女も、私も、変わらないまま大人になり……私の結婚をきっかけに、彼女は牙をむいたのです。

その幼なじみとは、小学校から20年以上の付き合いでした。

明るくて、人懐っこくて、誰とでもすぐに仲良くなれる子でした。でも幼いころから、彼女にはひとつ気になる癖がありました。他の子の文房具、お気に入りのシール、男の子からの手紙――自分のものよりも、誰かが大切にしているものをいつもうらやましそうに見ていたのです。


大人になってもそれは変わらず、むしろ顕著になっていったのです……。

人のものをほしがる幼なじみ

彼女のSNSはいつもにぎやかでした。新しい彼氏とのツーショット、高級店でのディナー。フォロワーからは「お似合い」「うらやましい」とコメントが並んでいます。

しかし、私は知っていました。彼女自身がキャプションに「もともと彼女がいた人」「婚約者がいたけど」と、誇らしげに書き添えていたことを。私はそのたびに、「そういうことをわざわざ書くものじゃないし、そもそも人のものを奪うような恋愛はやめたほうがいい」と伝えてきました。それでも彼女の悪癖は変わらなかったのです。


「どうしてもほしくて奪っちゃった♡」


ある日、彼女が投稿したツーショット写真のキャプションに、またもそう書いてありました。指が止まりました。胸の奥に、じわりと冷たいものが広がった気がしました。

これで最後、と思いながら、私は何十回目かになる「やめなよ」というメッセージを個別で彼女に送りました。しかし、彼女は笑うだけ。

「取られるほうが悪いのよ」「好きなものを我慢する人生なんてつまんないじゃない」

結局、私の言葉は何も届いていなかったのです。

結婚報告をしなかった理由

私が結婚したのは、そんなやりとりから半年後のことでした。

幼なじみを式には招待しませんでしたし、彼女に個別で連絡することもありませんでした。彼女に夫を会わせたくなかったし、祝福を受け取る気にもなれなかった。同じ地元で親同士のつながりもあって、完全に縁を切ることはできていませんでしたが……それでも、自分たちの場所を守りたかったからです。


案の定、しばらくして、彼女から怒りのメッセージが届きました。

「幼なじみなのに、なんで教えてくれなかったの!」「普通は真っ先に報告するもんだと思うけど?」

私を責める言葉のなかに、見覚えのある感情が滲んでいました。嫌な予感がしました。

「最近、ただ奪うだけじゃ、刺激がなくって」

「奥さんいる人って、逆に本気になってくれる気がするんだよね」

もともと彼女は、深夜にこんな煽るような文章を送ってくるところがありました。過去にも「聞いて~! また奪っちゃった♡」という報告を、同じテンションで送りつけてきたことがあったのです。

悲しいかな、すでにそんな幼なじみに慣れてしまっていたのか、最初は「またいつものやつだ」と思いました。しかし、ターゲットは他人ではなく、私の夫。彼女なら、冗談ではなく絶対にやる。彼女は、本気だ……。そう気づいて、怒りより先に恐ろしさが来ました。

彼女とのメッセージのやり取りを急いで切り上げて、私は夫にすぐに連絡しました。心臓が少しドキドキしていました。

「もし彼女から連絡がきたら教えて」と伝えると、夫は「わかった」と即答してくれました。それと同時に、私は自分のSNSの公開範囲を見直し、彼女に夫の勤務先や生活がわかるような投稿が残っていないか確認しました。

的中した悪い予感

それから間もなく、彼女のSNSの雰囲気が変わり始めました。

顔の見えない後ろ姿のツーショット、高級店のタグ、「最近すごくいい人と会ってる」という匂わせ投稿。

それが数週間続いたころ、私へのメッセージが届きました。

「聞いて~! 今付き合ってるの、会社経営してる社長なの! もう最高すぎる~♡」

案の定、相手の男性は既婚者でした。


「家庭内は冷え切ってる」「奥さんとは仮面夫婦だから浮気もOK」という相手の言葉を、彼女はそのまま信じていました。何度「それは相手がそう言ってるだけなんじゃない? 本当は違うかもよ。それに仮にそうだったとしても不倫は良くないよ」と伝えても、「真面目すぎ」と笑い飛ばされました。


そして幼なじみは、こう言い放ちました。

「こういう関係、思ったより楽しいかも。あんたも他人事じゃなくなるかもね」

私は息をふぅっと吐き出し、自分の気持ちをそのまま打ち込みました。

「いい加減にしなよ、救いようがないね」

「もう地獄の入口だけど、大丈夫?」

既婚者に手を出して、それを自慢して、次は私の夫にまで近づこうとしている。本当は誇れることでも何でもないのに、彼女はその浅はかさに気づいていませんでした。

「え? なによ、急に強気になって! 私の人生これからだし! 超最高の彼氏に愛されて幸せだから!」

彼女の反論に、私は何も返しませんでした。すでにそのとき、彼女が終わりに向かって突き進んでいるのを知っていたからです。

静かな終わり

彼女がSNSで匂わせ投稿を始めたころ――。私のもとに、幼なじみと付き合っている社長の奥さんから連絡が来たのです。

奥さんは夫のSNSを確認するうちに、幼なじみのアカウントにたどり着いたようでした。さらに、彼女の投稿についたコメントや相互フォローを見ていくうちに、私のアカウントを見つけたのです。

「突然で失礼とは思いましたが、思い切って……」と、DMは丁寧な言葉で書かれていました。文章でのやりとりは難しいだろうと、私たちは通話で話すことに。

文面通り、奥さんは落ち着いた物腰の人でした。愚痴を言うでもなく、淡々と事実関係だけを確認したいという姿勢だったので、私も同じ姿勢で答えるようにしました。

幼なじみがSNSに公開していた投稿はすでに奥さんのほうで証拠としてスクリーンショットを撮っているようだったので、私は、幼なじみから自分に届いていたメッセージのうち、事実関係に関わる部分だけをスクリーンショットで共有しました。推測や伝聞は一切口にせず、事実だけをそのまま提供したのです。

「……お友だちのあなたには悪いけど、こういう子は痛い目を見なきゃわからないから」と奥さんは言いました。その言葉は静かでしたが、揺るぎないものでした。

「なんか言ったらどうなのよ! 私のことがうらやましくてしょうがないんでしょ!」

あれから届き続ける、彼女からのメッセージ。どうしても私に負けを認めさせたい、というのが伝わってきました。幼なじみとして、最後に引導くらいは渡してあげてもいいかもしれない……と思い、私はこんなメッセージを送りました。

「あなたが手を出した社長の奥さん、見逃すつもりも許すつもりもないみたいだけど?」

彼女の返信がぴたりと止まりました。

「あなたの投稿は全部スクショしてるみたいよ。あと、私に届いたあなたからのメッセージも奥さんに提出したから」

「そんな……裏切りじゃん!」と彼女は言いましたが、私はただ事実を伝えただけ。事実を伝えられて困るようなことをしているのは、彼女のほうです。

その後――。

例の社長の奥さんは、弁護士と協力しながら証拠をそろえ、彼女に慰謝料を請求したようです。

彼女から、私のもとに「助けて」と連絡が何度も来ていました。

「お願い、見捨てないで。私たち、幼なじみじゃない」

私に言えるのは、「逃げずにしっかり払う。解決策はこれだけだよ」という一言だけでした。

ちなみに、このタイミングで夫のSNSにも幼なじみからこんなDMが届いていたそうです。

「あなたの奥さんはなにか勘違いしている、私は何も悪いことしていないのに……」「あなたなら頼りになりそう、ぜひ一度ゆっくりお会いして相談にのってくれませんか?」

この修羅場の最中でも、彼女は夫にまで接触してきたのです。夫は私に報告し、メッセージを記録した上でブロック。よほど不快だったのか、「もう関わりたくない」と短く言ってこの話題を終わらせました。

共通の知人から聞いた話では、彼女のSNSの投稿は一変してしまったようです。慰謝料のことでかなり追い詰められているらしく、かつての華やかな投稿はすっかり影を潜め、悲劇のヒロインのような内容ばかりになっていると聞きました。私のおすすめ欄にも一度だけ流れてきましたが……もう私には関係ないことです。

忠告は、相手に受け取る気があってこそ届くものです。どれだけ言葉を尽くしても、変わるつもりのない相手を変えることはできないのでしょう。私は長い時間をかけて、ようやくそれを理解できました。

「幼なじみ」という関係性には、不思議な呪縛があると思っています。長い時間を共有したというだけで、どこか「大切にしなければ」という気持ちが残り続ける。でも、関係の長さと関係の質はまったくの別物でした。それに気づいてからは、罪悪感もすっかり消えました。

もし私が社長の奥さんにスクリーンショットを提出しなかったとしても、彼女はいつかこうなっていたと思います。まさに自業自得。彼女自身が積み上げてきたものが、彼女を追い詰める結果となっただけです。

今の生活は、とても穏やかです。幼なじみの投稿やメッセージに、感情を振り回されることもありません。幼なじみに「さようなら」と言えたあの日が、私にとっての幸せの始まりだったのかもしれません。

◇ ◇ ◇

忠告は、相手に受け取る気があってこそ届くものです。どれだけ言葉を尽くしても、変わるつもりのない相手を変えることはできないのでしょう。だからこそ大切なのは、相手を正そうとし続けることではなく、自分の境界線を守ること。人間関係を見直す決断が、自分の平穏を守る力にもなるのかもしれません。

【取材時期:2026年1月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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