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「お次のお客様、お先にどうぞ!」何度呼んでも動かないイヤホン客を置き去りにした、コンビニ店員の痛快なファインプレー

  • 2026.3.13

レジ前での迷惑客

残業明けの疲れた身体を引きずり、ようやくたどり着いた深夜のコンビニ。

胃袋の要求を満たすべく、弁当とお茶を持ってレジの最後尾につきました。

数人が並んでいましたが、ふいに列の進行がピタリと停止します。

「空いているレジへどうぞー!」

店員さんの通る声が響きますが、私の直前にいる男性はピクリともしません。

彼の耳にはワイヤレスイヤホン。

視線は手元のスマートフォンに釘付けで、どうやら動画かゲームの世界にどっぷり浸かっているようです。

完全に自分の世界に入り込んでおり、周囲の生活音すら届いていないのでしょう。

「……お待ちのお客様!こちらのレジへどうぞ!」

店員さんが少しトーンを上げ、レジから身を乗り出すようにして呼びかけます。

しかし、男性の親指はせわしなく画面をタップするばかり。

一刻も早く帰宅して眠りたい私としては、無情に進んでいく時計の針にイライラが募り始めました。

「お客様!レジ、空いております!」

ついに店員さんの声は店内に響き渡るほどのボリュームに。

それでも微動だにしない前の男性。見かねた私が肩を叩いて知らせようか……そう迷った矢先のことでした。

店員さんの見事なファインプレー

ふう、と小さく息を吐いた店員さんは、男性越しに私としっかりと目を合わせ、口元に笑みを浮かべました。

「お待ちのお客様、大変お待たせいたしました!『お先に』こちらへどうぞ!」

私ですか?と自分を指差すと、店員さんは力強く頷き返してくれます。

「はい!状況を見て順番にご案内しておりますので!」

その言葉の裏にある意図を察し、私は「ありがとうございます」と隣のレジへ滑り込みました。とても気持ちの良い、そして胸のすくような誘導です。

さらに店員さんの機転は止まりません。

「その後ろでお待ちの方も、空いたレジへどうぞー!」

私に続くように、後ろで待っていた人たちも次々と別のレジへと流れていきます。

自分だけの世界に閉じこもるスマホ男だけが、ポツンと列に取り残される異様な光景。

私が支払いを済ませて商品を受け取ったタイミングで、ついに彼は画面から顔を上げました。

「えっ、ちょっと……俺、次は?」

自分の前に誰もいなくなり、後ろにいたはずの客が会計をしている状況に、目を白黒させています。

すかさず店員さんが、感情を交えないフラットな声で告げました。

「何度かお声がけしたのですが、お気づきになられませんでしたので。恐れ入りますが、最後尾からお並び直しいただけますか?」

「は……?」

絶句する彼を横目に、私は自動ドアを抜けました。

外の空気がいつもよりずっと美味しく感じられ、先ほどの疲労感や苛立ちはすっかり消え去っていました。

便利なアイテムも、使い方や周囲への配慮を間違えれば、結果的に自分が損をする。

店員さんの見事な采配に拍手を送りつつ、そんな当たり前のマナーを再認識した夜でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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