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90代・団地でひとり暮らしのYouTuber多良美智子さんの現在。「お返し」をやめたらラクになった!

  • 2026.3.10

90代・団地でひとり暮らしのYouTuber多良美智子さんの現在。「お返し」をやめたらラクになった!

2020年にお孫さんと始めたYouTube「Earthおばあちゃんねる」は登録者数17万人超。お元気シニアの代表として多くのシニア世代に支持される多良美智子さんの現在は。著書『90年、無理をしない生き方』(すばる舎刊)から一部抜粋して、「お香典」や「お返し」など儀礼的なことにとの向き合い方を伺います。

年をとったら、儀礼的なことは卒業させてもらう

夫が亡くなったとき、夫や私の兄弟姉妹、親戚には四十九日を過ぎてから連絡しました。「教えてくれたらよかったのに」と言う人もいましたが、高齢で遠方に住んでいる人が多いので、来てもらわなくてよかったと思っています。

以前、夫の長兄が亡くなったときに四十九日を過ぎてから連絡が来て、「いい方法だな」と思って参考にしました。

60代の頃、高校の同級生のご主人が亡くなり、彼女が「お香典はいらないよ。これから、お互いにお香典はやめよう」と言ってくれました。

お香典を出すと、お返しをすることになります。今後、年をとるとやり取りが頻繁になります。また、長生きするとお香典を出すだけになる場合もあります。同級生が宣言してくれたおかげで、仲間内でのお香典のやり取りから解放されました。

私の姉妹の間で、以前はお中元、お歳暮を贈り合う習慣がありました。でも、しっかり者の3番目の姉が、「大変だから、やめようよ」と言ってくれ、みんなでやめました。

今から30年ほど前ですが、ほしいものは人から贈られるよりも自分で買う時代になっていました。気がきく姉のひと言に、姉妹みんなでほっとしました。

ちょっとしたお手紙やお礼状には、絵手紙を活用

80歳になったとき、年賀状をやめました。以前は、習い事の仲間、姉妹、親戚、同級生、夫の仕事関係などに、100枚ほど絵手紙で年賀状を手書きしていました。部屋中に描いた絵手紙を広げて乾かし、夫が名前のハンコを押してくれました。

友達が「年賀状をやめようかな」と言っていたので、私も「80歳でやめよう」と決めました。79歳のときに夫が亡くなり、手伝ってくれる人もいなくなったので、いいタイミングでした。

宣言はしませんでしたが、年賀状を送ってくれた方々には、絵手紙の寒中見舞いはがきに「年賀状はやめました」と書いて送りました。

今は、ちょっとしたお手紙やお礼状にも、絵手紙を活用しています。絵手紙は、絵がメインで言葉はひと言です。お手紙に書く文章に頭を悩ますこともなく、今の自分の気持ちをさっと伝えられる、便利なものだなと思います。

今はお返しをやめました

お礼と言えば、以前は何かをいただいたら、すぐにお返しをしていましたが、今はお返しをやめました。というのも、私自身が何かを差し上げたとき、お返しをもらうと、「お返しをしなければという、よけいな気遣いをさせちゃったな。あげなければよかったかな……」と思ったことがあるからです。

だから、「物はあげない」「お返しはしない」と決めました。すると気持ちがラクに。お返しをしないことが不義理だと思う人もいるかもしれませんが、そういう人はその後何もくれなくなるでしょう。そこで物のやり取りが途切れるので、ちょうどいいのです。

でも、何かをいただいたときは、本当にうれしいので、「ありがとう」と喜びます。そして、「おいしかったよ」などと感想を伝えます。以前は、旅行に行ったときも人にお土産を買っていましたが、今は自分がほしいものだけを買うようにしています。

趣味が合うなと思う人には、うちに遊びにきてくれたときに、手作りのコースターなどをプレゼントすることはあります。手作りのものは好みがあり、もらっても困ることもあるから、本当に喜んで使ってくれそうだなと思う人だけにしています。

儀礼的なことは、自分がしたいというよりは、「こうしなければならない」と思い込んでいたものが多いです。縛られていたものから卒業したら、スッキリしました。

撮影/林ひろし

※この記事は『90年、無理をしない生き方』多良美智子著(すばる舎刊)の内容をウェブ記事用に再編集したものです。
※年齢などの情報は書籍刊行時のものです。

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