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闇に咲く、ノワール ケイ ニノミヤのファンタジー【2026-27年秋冬 パリコレクション】

  • 2026.3.9

ノワール ケイ ニノミヤNOIR KEI NINOMIYA)のショーのサウンドトラックは、長谷川白紙と細井徳太郎による楽曲だった。そしてオープニングで披露された、闇を具現化したようなルックに、その破裂する不調和音はよく合っていた。

モデルたちは人工毛と天然毛を使って作品を制作するアーティストShoplifterが手がけた、編み込みのヘアピースを着用しており、顔も頭もほぼ完全に覆われていた。星を模した金属製のピース、葉状体の尖った装身具をバイカージャケットなどの上から身につけ、全員まるで棘に巻き付かれて拘束されているようだ。

鍛造された金属のボディピースは翼を思わせるシルエットで、渦巻く曲線が一体となり、小花が一面に密集して咲いている。仔馬やリスなど、ショップリフター作のヘッドピースはときに動物を模っており、モデルの頭の上に鎮座する守護神のようだ。赤と黒で展開されたスポンジに似た質感の2着のドレスは前面が顔のようにくり抜かれ、妖しいオーラを漂わせる。

花の装飾は、光沢感のあるフード付きのコートやチュールスカートにも取り入れられ、レザーのハーネス、メッシュスカート、鳥かごの形状をした骨組みのドレスなどには、赤いフローラルの装飾が這っている。ほかにもバラや漆黒のユリが、格子状に織られたワイヤーに絡まり咲くピースが登場。クロージングルックもワイヤーが複雑に入り組んだデザインで、無数の花が咲き乱れている。

「何かに夢中になることで、暗い現実から逃避する」──その思いからデザインされたというコレクションは、見る者の心を一瞬にして明るく照らした。

※ノワール ケイ ニノミヤ 2026-27年秋冬コレクションをすべて見る。

Text: Luke Leitch Adaptation: Anzu Kawano

From VOGUE.COM

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