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アカデミー賞ノミネート『アメリと雨の物語』永尾柚乃ら吹き替えの本編映像解禁 小島秀夫&タサン志麻ら著名人コメントも

  • 2026.3.6
映画『アメリと雨の物語』場面写真 (C)2025 Maybe Movies, Ikki Films, 2 Minutes, France 3 Cinema, Puffin Pictures, 22D Music width=
映画『アメリと雨の物語』場面写真 (C)2025 Maybe Movies, Ikki Films, 2 Minutes, France 3 Cinema, Puffin Pictures, 22D Music

第98回アカデミー賞(R)長編アニメーション賞などにノミネートされたフランス発のアニメ映画『アメリと雨の物語』より、日本語吹替版本編映像が解禁。併せて、ゲームクリエイターの小島秀夫、家政婦・タサン志麻ら著名人のコメントも到着した。

【動画】“雨”と出会い確信したアメリの日本語吹替版本編映像

神戸生まれの作家、アメリー・ノートンによるベストセラー自伝的小説『チューブな形而上学』を原作とした本作は、1960年代の日本で生まれたベルギー人の女の子アメリの目覚めと成長を豊かな色彩や独創的な視点とともに描いた物語。幼少期の記憶を呼び起こすようなイマジネーションあふれる世界観と、誰もが経験する新たな出会いや喪失についての胸を打つ普遍的なストーリーが同時に描かれる。

2025年カンヌ国際映画祭での上映を皮切りに、アヌシー国際アニメーション映画祭観客賞を受賞。さらに、2026年の第83回ゴールデングローブ賞アニメーション映画賞、アニメ界のアカデミー賞と名高い第53回アニー賞にて長編作品部門で作品賞含む7部門でのノミネートに続いて、第98回アカデミー賞長編アニメーション賞ノミネートに輝くなど世界の映画祭を席巻している。

『ノーカントリー』イーサン・コーエンと妻のトリシア・クックからは「私たちはこの映画が大好きだ。壮大で大胆で美しい。人工甘味料が苦手な人向けの、甘美な映画だ」という絶賛評が送られ、『ハムネット』日本公開を控えるクロエ・ジャオも「何度も映画を止めて、泣いて、また再生し直さなければならなかった」と告白。

2025年のアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した『Flow』のギンツ・ジルバロディスは「心の奥深くにある物語を、大いなる冒険のように紡ぎ出す」とアメリの冒険に賛辞を贈っている。

このたび、日本語吹替版本編が解禁。

雨に打たれて家に帰ってきたアメリ(声:永尾柚乃)は、本降りの空を見上げる。アメリのもとへやってきた大好きな家政婦のニシオさん(声:早見沙織)に「わたしの名前は日本語でどうやって書くの?」と質問。「お着替えしないの?」とさりげなく誘導されるものの、「教えてくれるって約束した」と一歩も譲らない。

「そうね。それじゃあ指を出して」と、アメリの手を取って”雨”の字の書き順をガイドしていくニシオさん。空、囲い、雨垂れなどさまざまな意味を経て、ようやく「雨」という字が完成するが、「見えないよ」と不満そうなアメリ。しかしニシオさんが息を吹きかけると、魔法のように「雨」の字が浮かび上がった。

感動隠せぬアメリはその場に立ち尽くし、何度もその魔法を自分でも再現する。「やっぱりそうだ。このとき、疑いが消えた。わたしは日本人なんだ」というモノローグ(声:花澤香菜)には、新たな自分を発見した喜びや誇らしさ、アメリの成長が詰まっている。

もうすぐ3歳の誕生日を迎えるアメリ。彼女に訪れる予期せぬ出来事とは―。

そして、本作に寄せられた著名人コメントも一挙解禁。

チラシにもコメントが使用されており、本作の制作にも多大な影響を与えたアニメーション監督の片渕須直、リアン=チョー・ハン監督がファン心を告白しているゲームクリエイターの小島秀夫、マイリス・ヴァラード監督が10代の頃に参加した「スケッチトラベル」プロジェクトの発起人であるアニメーション映画監督の堤大介。さらに、久野遥子(アニメーション作家・映画監督)、水尻自子(アニメーション作家)、水江未来(アニメーション作家)、伊藤さとり(映画評論家)、青梅美芽(アニメーション作家)、タサン志麻(家政婦)ら、現代日本を代表するアニメーション作家らによる絶賛コメントが集まった。

映画『アメリと雨の物語』は、3月20日全国公開。

著名人のコメントは以下の通り。

<著名人コメント>

■片渕須直(アニメーション映画監督)

日本家屋の急角度な階段、ちゃぶ台、障子の落書き。
見覚えのある花々、トカゲや虫たち。
ザ・ピーナッツのメロディ。
玄関の模様ガラス越しの見え方は、子どもの目でしか味わえない。
子どもが死と喪失を身近に感じるのは、自分自身のまっさらな「生」を生き始めたばかりだからだ。
この映画の作り手たちは友人で、同志だと思っている。
子どもにしか持てない瞳を思い出させてくれて、ありがとう。

■小島秀夫(ゲームクリエイター)

アニメーションでなければ描けない豊かな映像が素晴らしい!! ベルギーの作家が日本で過ごした幼少期を描いた自伝的小説。それをジブリに影響を受けた外国人監督たちが、“潤い”を忘れた我々に“佇まい”を思い出させてくれる。失われた日本の原風景、四季、慣習や行事を、“雨(アメリ)”という少女の眼を通して吸収する。人生に降り注ぐ“雨”のように。

■堤大介(トンコハウス/アニメーション映画監督)

久しぶりに、スタジオジブリの初期作品を観たときのような懐かしさと温かさを感じる映画だった。
この映画を観て感じたのは、僕たちがかつてジブリ映画を観て感じてきた「時間の流れ」だ。
作り手の徹底した観察によるアニメーションは、シンプルな絵柄でありながら、そこに宿る圧倒的なリアリティに驚かされる。
子供も大人も、小さな画面で短い動画を延々と消費しているこの時代。だからこそ、僕たちが忘れかけている「ゆっくりした時間の流れ」を、この作品で感じてほしい。頭ではなく、ハートで。

■久野遥子(アニメーション作家・映画監督)

無数の「初めて」が溢れる、祝祭のようなアニメーション!
身震いするほどの嬉しさも言葉にできない悲しみも、
つるつるしたまるい瞳に一つ残らず映り込んでいる。
たとえあの日感じた全てをいつか忘れてしまっても、雨は、世界は、あなたのためにあるんだよ。

■水尻自子(アニメーション作家)

意識の気配を映し出す目の動きや視線の細やかさに、静かに引き込まれていきました。
リアルとファンタジーの狭間を水のように揺れ動く世界。
やわらかく、止まらずに動き続ける息づくアニメーションが、身体をもって生きていることの幸せを感じさせてくれます。

■水江未来 (アニメーション作家)

幼少期の子供は抽象的な世界を生きている。
光と水の煌めきに包まれ、喜びと共にメタモルフォーゼする。
しかし、この世界の現実に直面する度に、
その抽象世界は少しずつ失われていくのかもしれない。
かつて私の中にもあった世界を思い出す。

■伊藤さとり(映画評論家)

無限の想像力により広がる不思議な世界。
そんな子供の視界を包み込むようなタッチで描き
そこから見えてくる大人の不思議が伝える歴史の分断。
年齢にとらわれない愛情表現の物語にすっかり魅了された。

■青梅美芽(アニメーション作家)

アニメーションにしかできない表現がぎっしり詰まっていて、片時も目が離せない映画でした。
成長物語の別軸に、常に深いテーマが横たわっていて、鑑賞後は世界の見方をすこしフラットにしてくれる、
子供から大人、万人にオススメしたい名作です。

■タサン志麻(家政婦)

里山の古民家で3人のフランス語を話す子供達。家族に寄り添い、支える家政婦のニシオさん。
私にとっては不思議と見慣れた、ほっとするような情景のなか、たった一枚のチョコレートが、餌に群がる鯉たちが、雫を纏った風景が、小さなアメリの瞳の奥で、こんなにも鮮やかに、激しく、美しく輝いている。

映画『アメリと雨の物語』日本語吹替版本編映像

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