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着ぐるみバイトを襲う、大人客の卑劣なセクハラ。「中身は女だろ!」怖い、それでも。夢を壊さず撃退した作戦は

  • 2026.3.4

これは、知人のA子さんに聞いたお話です。
夢を届けるはずの着ぐるみバイトで、一番の強敵はまさかの「大人」でした。 子どもたちに喜ばれるやりがいのある仕事の裏側で、執拗に中の人を詮索してくる困った大人のお客さんに、A子さんが仕掛けたスカッとする対応のエピソードをご紹介します。

画像: ftnews.jp
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夢を売る仕事の裏側にある、切実な悩みと子どもたちの笑顔

学生時代、アミューズメント施設でキャラクターの着ぐるみに入るアルバイトをしていたA子さん。GWや夏休みなどの長期休暇は、時給も良いうえに多くの子どもたちに囲まれて、「ありがとう!」と喜んでもらえる、最高にやりがいのある仕事でした。
着ぐるみの仕事で大変なことといえば、視界の狭さや夏の暑さ、そして元気すぎる子どもたちに尻尾を引っ張られたり、頭をポンポン叩かれたりすること。でも、そんなのは可愛いもの。

実はA子さんを心底悩ませていたのは、子どもたちよりもタチの悪い、マナーを守れない「大人のお客さん」の存在だったのです。

「中身は女の子だろ!」夢を壊す大人たちの、度を越した振る舞い

大半の方はキャラクターとして接してくれますが、中には「中に人が入っている」という現実をこれでもかと突きつけてくる人がいるのです。
特に困ったのが、施設での解放感からかテンションが上がりすぎてしまった大人客による、セクハラまがいの行為でした。

「このキャラは絶対女の子が入ってるよー!」と周囲に聞こえるような大声で言いながら、必要以上に強く手を握ってきたり、断りもなく強引にハグをしようとしたり……。写真を撮る際に肩を組まれ、背後でお客さん同士「絶対中身は可愛い子だよ! 」「俺も触って確かめてみようかな! 」などとニヤニヤしながら会話しているのが聞こえてくると、恐怖と不快感で胸がいっぱいになったそうです。

一芝居打って撃退! 見守りスタッフと編み出した「泣き落とし作戦」

それでも、せっかくの休日に高い入園料を払って遊びに来ているお客さんに、嫌な思いはさせたくない──。
そう考えたA子さんは、プロ根性を発揮して見守りスタッフと協力し、ある作戦を実行することにしました。

困ったお客さんが現れて執拗に絡んできた瞬間、A子さんはキャラクターになりきって、大げさに顔を覆いながら見守りスタッフの元へ駆け寄り、激しく肩を震わせて泣き真似を披露したのです!
すると、事情を察したスタッフも「大変! 〇〇(キャラクター名)が悲しくて泣いちゃうので、いじめないでくださいね♪」と、困り顔で優しく諭すふりをしてくれました。

まさか着ぐるみが泣き出すとは思っていなかったお客さんは、周囲の目もあり「ご、ごめんね! 悪気はなかったんだ!」と、バツが悪そうに謝ってくれたのだとか。

笑顔を届けるために。知恵とチームワークで守る「キャラクターの心」

最後はA子さんの方からそっと握手を求め、大きく手を振って「また来てくださいね!」というジェスチャーでお見送り。
先ほどまで嫌な態度だったお客さんも、最後は笑顔で「がんばってねー!」と手を振り返して去っていき、誰も傷つかずに平和な解決を迎えました。それ以降、困った大人客が現れるたびにスタッフ一同でこの「一芝居」を打つようになり、トラブルがエスカレートするのを未然に防げるようになったそうです。夢を壊さず、かつ自分たちの尊厳を守るための、ユーモアあふれる見事な連携プレー。今日もどこかのアミューズメント施設やテーマパークで、キャラクターたちは笑顔と知恵を武器に、訪れる人々の素敵な思い出を守り続けてくれているのかもしれませんね。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:日向みなみ
出産を機に、子どもとの時間を最優先できる働き方を模索し、未経験からWebライターの世界へ。ライター歴10年の現在は、オンライン秘書としても活動の幅を広げている。自身の経験を元に、子育てや仕事に奮闘する中で生まれる日々の「あるある」や「モヤモヤ」をテーマに、読者のみなさんと一緒に笑って乗り越えるよう、前向きな気持ちになれるコラムを執筆中。

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