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娘の卒業式で【どうしても泣けなかった私】が、帰り道で号泣した理由「ようやく6年間が報われた」

  • 2026.3.4

卒業式は、子どもだけではなく親にとっても大きな節目ですが、当日は準備や段取りに追われて意外とバタバタ過ごしてしまうもの。それでも、ふとした瞬間に、子どもの確かな成長を実感することもあるはずです。今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。

画像: ftnews.jp
ftnews.jp

バタバタと過ぎ去った卒業式

昨年3月、長女が小学校を卒業しました。

卒業式の当日は、感極まって涙が止まらなくなるかと思っていましたが、予想に反して私は驚くほど冷静でした。

ビデオカメラのバッテリー残量を気にしたり、慣れないスーツの窮屈さに気を取られたり。
そうこうしているうちにバタバタと式は始まり、気づけば終了。

「あれっ? 意外とあっさり終わっちゃったな……」という不思議な感覚さえありました。

帰り道で気づいた現実

式を終えて、娘とともに校門を出た帰り道。
何を思ったのか、娘が久しぶりに私の手を握ってきたのです。

久しぶりの感触に、胸がきゅっとなると同時に、私は随分大きく力強くなった娘の手に驚きました。

昔は私の指に必死でしがみついていた、頼りなく小さな手だったのに。
いつのまにか身長も私と変わらないくらいに伸び、歩くペースも私と同じか、むしろ少し速いくらい。

隣を歩く娘の姿に、月日の流れの速さを改めて突きつけられたような気がしました。

一気に蘇った記憶

小学校に入学したばかり頃の娘は、ぶかぶかの制服に着られているようで、朝の支度もいちいち時間がかかっていました。
ランドセルを背負うたびに「重いよ~!」と泣き言を言っていたものです。

でも、今ではそのランドセルが、娘の背中に対して少し小さく見えるほど。
毎朝玄関で送り出し、「無事に帰っておいで」と願い続けた6年間。
短いようで長い日々の重み。

その瞬間、ようやく私の心の中に「あ、本当に卒業なんだ」と実感が押し寄せました。

遅れてやってきた涙に、娘は……

じわじわと込み上げる想いに、気づけば私はポロポロと涙をこぼして泣いてしまっていました。

「えっ、今さら泣くの?」と娘には笑われましたが、私にとっては帰り道のこの時こそが、最も感極まる瞬間だったのです。

式の間、泣かなかった自分にどこか寂しさを感じていたけれど、この涙でようやく私の6年間も報われた気がしました。
卒業の余韻は、ゆっくりと、でも確実に心に染み込んでいくものなのかもしれませんね。

【体験者:40代・女性パート従業員、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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