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がん闘病中、薬の影響で黒ずんでしまった母の爪。ネイルやウィッグ、アートメイク… おしゃれな母に娘がしてあげたかったこと【著者インタビュー】

  • 2026.3.3

【漫画】本編を読む

大好きな母と、母と自分を苦しめてきた父がほぼ同時期にがんと宣告された枇杷かな子さん。そこから約2年間の間ダブル介護に取り組んだ日々を綴ったのが『今日もまだお母さんに会いたい』(KADOKAWA)だ。

枇杷さんの前作『余命300日の毒親』は自身の父との記憶をベースにしたセミフィクション。本作にはそのモデルになった父と、母の闘病生活を支えた日々が描かれる。母を虐げ続ける父を介護する葛藤、迫り来る大好きな母との別れへの不安、そしてそれぞれの看取りと母を亡くしてからの感情……。本心を隠すことなく描かれるその物語には、自分自身の両親との別れを重ねずにはいられない。枇杷さんに当時の心境から経験者としてのアドバイスまで、さまざまなお話を伺った。

――闘病初期はウィッグを買いに行くなど身だしなみへの前向きな気持ちが描かれていました。結局ウィッグは買ったのでしょうか?

枇杷かな子さん(以下、枇杷):7つくらいは買ったと思います。これも作品に描きましたが、薬の影響で爪が黒ずむんですよね。そこで私がネイルをやってあげたりもしました。

これは結局できなかったのですが、本人は眉毛のアートメイクをすごくやりたがっていました。眉毛も抜けてきてしまうし、抜けた分を補おうと描くと描いてる感が出てしまうんですけど、本当の毛みたいにみえるアートメイクが当時あって。ふたりで探していたのですが想像よりも早く進行してしまって、本人が「もういいや」と思ってしまったんです。やってあげたかったですね。

――そもそもお母さまは、身だしなみにとても気を遣う方だったとありました。枇杷さんが小さい頃からいつもきれいになさっていたのでしょうか。

枇杷:そうですね。本当にファッションと美容が大好きな人で、流行りのものはすぐに取り入れるタイプでした。私の授業参観の時も目立っていました。派手ではないのですが、ひとりだけすごくモードな服を着ていて。

周りにどうみられるかよりも自分が着たいものを着る人だったので、MOUSSY(マウジー)というブランドがずっと好きで、年齢的に私が入りづらくなってからも母はお店の方とすごく盛り上がってお買い物していました。クローゼットには母が気に入った服がいつもぎっしり入っていましたね。

――作中つけまつげをつける様子がありましたが、それは昔からですか? それともまつげが抜けるようになってつけはじめたのでしょうか?

枇杷:つけまつげは病気になる以前から昔からつけていました。一時まつげエクステをしていた時もあったんですが、エクステは抜けるからとつけまつげに戻って。がんになってからも1年くらいはつけていたのですが、だんだん腕を上げるのが難しくなってきてしまったんです。最後の半年はお化粧する気力も体力もなくなってしまった様子でした。

取材・文=原智香

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