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『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』が前年超えの成績でNo. 1スタート!7年ぶりの“興収50億円”へまっしぐら

  • 2026.3.3

2月27日から3月1日までの全国映画動員ランキングが発表。春休みの定番タイトルとして例年3月前半に公開されてきた「映画ドラえもん」シリーズだが、今年の『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』(公開中)はいつもより少し早い2月末の登場に。それでも例年通り圧倒的な強さで1位スタート。これで『映画ドラえもん のび太の人魚大海戦』(10)から16作連続で初登場No. 1を飾ったことになる。

【写真を見る】興行、批評ともに大成功だった『絵世界物語』から1年。ファンから愛される1983年公開の名作をリメイク

春休みの定番『映画ドラえもん』は、“リメイク”のジンクスを打ち破れるか?

【写真を見る】興行、批評ともに大成功だった『絵世界物語』から1年。ファンから愛される1983年公開の名作をリメイク [c]藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2026
【写真を見る】興行、批評ともに大成功だった『絵世界物語』から1年。ファンから愛される1983年公開の名作をリメイク [c]藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2026

全国460館(MX4D11館、4DX62館を含む)で公開された『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』。初日から3日間の成績は、観客動員が62万1103人、興行収入は7億7968万1350人。これは最終興収46億1000万円を記録した昨年の『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』(25)対比109%の動員&111%の興収となり、同作のペースで推移すれば“興収50億円”も狙える見事なスタートダッシュ。

ちなみに前回“興収50億円”に達したのは『映画ドラえもん のび太の月面探査記』(19)であり、金曜日公開かつ初週末にサービスデー(同作の場合は金曜日だったが)が含まれるという点で今作と条件が似ている。その同作のオープニング3日間の成績は動員が64万5000人で興収が7億5700万円。この7年のあいだで映画の入場料金が値上がりしたことを加味しても、充分それに匹敵した数字であることがわかるだろう。

シリーズ初の4D上映も大好評! [c]藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2026
シリーズ初の4D上映も大好評! [c]藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2026

とはいえジンクスとして注意しておきたいのは、今作が“リメイク”であるという点だろう。現行の声優陣に変わった2005年(映画では2006年)以降、20本の「映画ドラえもん」が作られているが、リメイクは今回が8本目。リメイク続きだった最初の2年と公開期間中に東日本大震災が発生した『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団〜はばたけ 天使たち〜』(11)を例外として、前年の成績を上回ったのは『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』(16)だけである。

そのオリジナルである『映画ドラえもん のび太の日本誕生』(89)はシリーズ初の動員400万人突破作品であり、リメイク公開前の期待値も非常に高かった。一方、今作のオリジナルである『映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城』(83)は、現在ではファンからの人気が根強い作品だが、実はシリーズのなかで最も動員が低い作品。43年前の成績はなんの参考にもならないが、昨年の『絵世界物語』が旧シリーズファンからも好評だっただけに、これまでのリメイク以上に試金石となることは間違いない。

ドラえもんたちが海底を舞台に大冒険! [c]藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2026
ドラえもんたちが海底を舞台に大冒険! [c]藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2026

また、これは相手関係の問題になってくるが、『絵世界物語』は『月面探査記』以来6年ぶりに動員ランキングで6週連続No. 1を飾り、同じく国民的アニメシリーズである「名探偵コナン」にトップのバトンをつなぐことに成功している。2年連続でそれを達成できるのだろうか。本格的な春休みシーズンの到来まで時間はあるが、今年も『映画ドラえもん』の底力に注目したい。

『転スラ』『木挽町のあだ討ち』『レンタル・ファミリー』が初登場!

ランキングに戻ると、前週1位スタートを飾った『映画「教場 Requiem」』(公開中)は週末3日間で動員24万6000人、興収3億2800万円を記録。公開10日間での累計成績は動員103万人&興収14億円となっており、早々に動員100万人の大台を突破。まだまだ成績を伸ばしていけるだろう。

3位スタートの『劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』は前作に続くヒットを狙う [c]川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会
3位スタートの『劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』は前作に続くヒットを狙う [c]川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会

新作タイトルは1位の『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』のほかに3作品が初登場。3位に初登場を果たしたのは、シリーズ累計発行部数5600万部突破のWEB小説をアニメ化した「転スラ」こと「転生したらスライムだった件」の劇場版第2弾『劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』(公開中)で、初日から3日間の成績は動員22万5000人、興収は3億100万円を記録。

これは2022年11月に公開された前作『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』(22)のオープニング3日間との比較で72%。その前作は最終興収15億円を突破しており、今作もそれに続きたいところだろう。ちなみに今作にはゲスト声優としてDOMOTOの堂本光一が参加。堂本は7位の『ズートピア2』(公開中)でも日本版声優としてカメオ出演を果たしており、久々の映画作品が2本同時にランクインしたことになる。

『ほどなく、お別れです』は興収30億円を突破!まだまだ勢いは衰えない [c]2026「ほどなく、お別れです」製作委員会 [c]長月天音/小学館
『ほどなく、お別れです』は興収30億円を突破!まだまだ勢いは衰えない [c]2026「ほどなく、お別れです」製作委員会 [c]長月天音/小学館

公開4週目を迎えた浜辺美波&目黒蓮の主演作『ほどなく、お別れです』(公開中)は、週末3日間で動員22万1000人、興収2億9200万円を記録し4位に。累計成績は動員223万5591人&興収30億5969万円を突破し、目黒主演作の興収新記録を樹立。浜辺の出世作である『君の膵臓をたべたい』(17)の興収35億2000万円もすでに射程圏内に収めている。

柄本佑と渡辺謙が共演したミステリー時代劇『木挽町のあだ討ち』は5位にランクイン [c]2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会
柄本佑と渡辺謙が共演したミステリー時代劇『木挽町のあだ討ち』は5位にランクイン [c]2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会

第169回直木賞と第36回山本周五郎賞を受賞した永井紗耶子の同名小説を、柄本佑主演で映画化したミステリー時代劇『木挽町のあだ討ち』(公開中)は5位に初登場。HIKARI監督がサーチライト・ピクチャーズとタッグを組み、オスカー俳優ブレンダン・フレイザーが主演を務めた『レンタル・ファミリー』(公開中)は9位にランクインを果たした。

オスカー俳優×日本人監督の『レンタル・ファミリー』は9位に初登場 [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
オスカー俳優×日本人監督の『レンタル・ファミリー』は9位に初登場 [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

また、10位にランクインした『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』(公開中)は、2月27日の時点で累計興収22億4000万円となり、前作『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(21)超えを達成。そしてランキング圏外となった『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(公開中)は累計興収397億円に、同じく『国宝』(公開中)は同202億7000万円となっている。

以下は、1~10位までのランキング(2月27日〜3月1日)

1位『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』

2位『映画「教場 Requiem」』

3位『劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』

4位『ほどなく、お別れです』

5位『木挽町のあだ討ち』

6位『新劇場版 銀魂 −吉原大炎上−』

7位『ズートピア2』

8位『超かぐや姫!』

9位『レンタル・ファミリー』

10位『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』

次週末は、昨年の同じ時期に興収35億4000万円を記録する大ヒットとなった『ウィキッド ふたりの魔女』(24)の続編となる『ウィキッド 永遠の約束』(3月6日公開)、Snow Manの佐久間大介が初めて映画単独主演を務めた『スペシャルズ』(3月6日公開)、ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品された長編アニメ『花緑青が明ける日に』(3月6日公開)などが控えている。

文/久保田 和馬

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