1. トップ
  2. 恋愛
  3. 結婚目前の「年収1000万超パワーカップル」が破局…両家顔合わせを一瞬で凍りつかせた「母親のひと言」

結婚目前の「年収1000万超パワーカップル」が破局…両家顔合わせを一瞬で凍りつかせた「母親のひと言」

  • 2026.2.27

婚活中の男女が意外な理由で破局にいたるケースがある。主宰する結婚相談所でカウンセラーを務めている大屋優子さんは「お似合いのカップルであっても、両家挨拶でつまずくケースがある。私の会員さんのなかにも、結婚目前まで進んでいたのに、相手の母親のとあるひと言で破局したことがあった」という――。

※なお、本稿は個人が特定されないよう、相談者のエピソードには変更や修正を加えている

背を向けて立つ男女のシルエット
※写真はイメージです
お似合いの「ハイスぺカップル」だったが…

「結婚は家と家の結びつきである」

古くから言われている言葉だが、令和の時代に何を古臭いことをと、笑い飛ばさないでほしい。これはまぎれもない真実で、時代がいくら変わろうが、目をつむって二人だけで決断し、進むわけにはいかない。

結婚相談所での婚活のお世話をしてきて、結婚は当事者二人だけの問題ではない場面にいくつも遭遇してきた。つまりは、その背景にある「家」が、二人の継続した結婚生活にとって、良くも悪しくも影響を及ぼすということである。

二人の「好き」という気持ちだけで進む恋愛と、「責任」「生活」「継続」が求められる結婚は、明らかに違う。育ってきた環境、家との関わり方、取り巻く家族……。

これらすべてをひっくるめて、お互いを受け入れて、協力し合い、長きにわたり暮らしていくのが結婚生活である。

35歳男性、大卒。IT勤務年収800万円と結婚することになったのは、31歳女性、大卒。金融機関勤務年収450万円。二人とも東京生まれ、東京育ち。中学から中高一貫校のお受験を経験し、大学に進学。似たような家庭環境で、中学受験の経験も同じ。

二人ともそれなりに難関といわれる大学を卒業し、彼が就職した先は、高収入が魅力で、今後も順調に昇給が見込める企業。彼女は、誰もが知るメガバンクに就職。大学時代は、二人とも大いにサークル活動や、アルバイトを楽しみ、趣味も旅行と一致。

いわゆる釣り合いが取れた、誠にお似合いの、言うなれば「ハイスぺカップル」とも呼べるご縁である。

彼女は、結婚後も子供を授かるまでは仕事を続け、その後は子育ての状況を鑑みながら復職というライフプランを二人で話し合っていた。

両家挨拶を凍らせた「母親のひと言」

いよいよプロポーズ、成婚退会を控えた二人に悲劇が訪れたのは、両家顔合わせの席。二人がお見合いした高級ホテルのラウンジで、双方の両親と二人が一堂に会した。そこで、彼の母親が、彼女に向かって、

「ところで、そちらさまは、毎月いくら生活費として入れてもらうことになっているんですか? いくらうちの息子がそれなりの給料とはいえ、あなたも月に8万円は約束してもらわないと」

と言ったのだ。

ホテルのラウンジ
※写真はイメージです

その場の空気は凍り付き、静まり返った。この母親の発言について、誰よりびっくりしたのは彼。まさか、自分の母親が、両家顔合わせの席で、二人の生活費についての意見を言い出すなどと、思いもよらなかった。

彼と彼女の間では、生活費については、彼が基本的にすべて出すことにしており、彼女の稼ぎからは、将来子供が生まれたときのために、貯金をしておこう、という話になっていた。彼も、母親がそんな心配までするとは思ってなかったため、両親に生活費の按分についての報告はしていなかった。だが、母親はその心配をしていたのである。

彼が止めるのも聞かずに、一度言い出してしまった母親は引くに引けず、おめでたいと喜び勇んで出てきたのに、毎月8万円を要求された彼女の両親はドン引き。顔合わせの場は、「生活費の話はお互いに持ち帰ってまた改めて」と、暗い雰囲気のまま、お開きになったのである。

「常識がない親」と激怒し破談に

彼女は、「あなたのお母さまはいったい何なの? 生活費の話は二人の間でしていたじゃない」と、彼を責め、彼は彼女に平謝り。

彼女のご両親は「常識がない親」と怒り心頭。

「あんな姑がいる人とは結婚しないほうがよい」と、賛成していた結婚に、ちゃぶ台をひっくり返して大反対。結婚ともなれば、結婚式や披露宴に始まって、これから孫が生まれたらそのお祝いのお宮参りや、七五三に始まり、冠婚葬祭を一緒に過ごさなくてはならない。

盆暮れの付け届けや、お盆やお正月の過ごし方、果ては介護問題まで、すべてのかかわりを持っていく相手。金銭感覚の違いや、価値観の常識が違う家同士は、ストレスが溜まりやすいであろうことは想像に難くない。

結果、このご縁は、両家の顔合わせをきっかけに破談となったのだが、後日彼を私との面談に呼び出した。

当然ながら、彼は母親に絶縁宣言をするほど、怒ったそうだが、彼から詳しい話を聞くと、彼の母親は、子離れ出来ていないばかりか、息子可愛さに、自分の息子が稼ぎ出したお金を、嫁に使われるようで、息子が不憫でそのような発言をしてしまったのだという。

親として、息子を心配する気持ちは理解できる。だが、これは明らかに過干渉である。

「親挨拶」に信じられない服装で現れた男性

実は、このカップル以外にも、両親挨拶の席がきっかけで、壊れたご縁はある。

ある33歳女性の婚活相手は年収1800万円の45歳で一回り年上だったが、彼女の両親に彼を紹介。年齢差を気にした彼女の父親が、しつこく生命保険加入の確約を要求。加えて、妻子を残して先立った際の、生活費の約束などを迫った。

この話をされている時に、彼女は一切自分の父親の発言を止めず、言いたい放題にさせ、彼の援護を一切しなかったということで、男性側から交際終了宣言を受けた。親の言いなりにしかならない配偶者との結婚は、いくら年齢差があったとしても望まないというのは当然である。

また、別の35歳のシングルマザーに育てられた女性のご縁は、37歳の会社経営者の御曹司。結婚のあいさつに、彼が彼女の母親に会った際の彼の出で立ちは、パーカーにスニーカーという非常にカジュアルなもの。

一方の母親は、カチッとしたスーツに、パールのネックレス。どこかのパーティにも行けるレベルの装いで、娘の未来の配偶者と会うのを楽しみにしてきた。立派に娘を育ててきた自負がある母親は、普段着に近い男性の服装に、バカにされた、と嘆き悲しんだ。

仲良し母子家庭で育った彼女は、母親が反対する相手とは結婚できないと好条件な相手との交際終了を決意。

ケジメはケジメ。人生の節目である親挨拶を、簡単に考えてはならないということである。

日ごろから親と婚活の話をしておいたほうがいい

結婚相談所の婚活は、お見合いから婚約までの期間が6カ月と短いため、自分の子供が婚活をしていることを知らない親にとっては、結婚を聞かされ、青天の霹靂に感じることは少なくない。

親は、子供が結婚しないことを心配しているものの、いきなり結婚すると言い出せば、もろ手を挙げて喜んでくれるとは限らない。親なら、心配が先に立つ。どんな相手なのか。信頼できるか。人柄はどうか。何よりも子供が幸せになれるのか……。

婚活をしているなら、そのことは親に伝えておくべきであるが、親孝行が災いして、伝えてしまうと、良い報告がなかなかできないと、自分自身が「一日も早く結婚しなくては」と負担に感じてしまうこともある。

親に、婚活報告をしたばかりに「まだか、まだか」と親の期待ばかりが先行されてしまうこともあるかもしれない。

親の時代より、令和の現在のほうが、結婚はむしろ難しいものになっている。マスメディアで、婚活が取り上げられたり、各地方の自治体が(東京都ですら)やっきになって婚活支援に力を入れていたとしても、その実態は親世代には伝わりにくい。

だからこそ、機会があれば、親ともコミュニケーションをとり、婚活事情などについて、会話の機会を持つことが望ましい。

向かい合って話をする親子のイメージ
※写真はイメージです
毒親でなくても、親は過剰に心配するもの

「いや、うちの親は毒親でも何でもないし、堅苦しい家柄でもないから何の問題もない」

そう思う方も少なくないかもしれない。だが、結婚ともなれば、子供を愛するがゆえに、心配性を発症するのが親心であることも知っておいてほしい。

大屋優子、現代洋子『余計なお世話いたします 半年以内に結婚できる20のルール』(集英社)
大屋優子、現代洋子『余計なお世話いたします 半年以内に結婚できる20のルール』(集英社)

熾烈な婚活の激戦を勝ち抜いて、つかみかけた幸せを、両親挨拶というハードルを乗り越えられず、破局するなどという目に遭わないために、まずは自分の親に対して、相手のことを伝えることは、何より重要だ。

どんな人物であるのか、どんな家庭で育ったのか、どんな仕事をしていて収入はどのくらいあるのか、自分たちの結婚生活について今後の生活プランはどう考えているのかまでを、先に伝えておけば親は安心する。

親挨拶を無事にクリアする秘訣は、自分の親には責任をもって事前説明をすることに尽きる。

親が子の配偶者に求めているのは、我が子と幸せな家庭を築いてくれることだ。親挨拶において、子供が親に与えるべきは安心感であることを忘れてはならない。

大屋 優子(おおや・ゆうこ)
結婚カウンセラー
1964年生まれ、株式会社ロックビレッジ取締役。ウエディングに特化した広告代理店を30年以上経営のかたわら、婚活サロンを主宰。世話好き結婚カウンセラーとして奔走。著書に『余計なお世話いたします 半年以内に結婚できる20のルール』(集英社)がある。

元記事で読む
の記事をもっとみる