1. トップ
  2. 日向坂46メンバー、『CanCam』専属モデル就任が示す“飛躍” ドラマ主演で広がる“次の顔”

日向坂46メンバー、『CanCam』専属モデル就任が示す“飛躍” ドラマ主演で広がる“次の顔”

  • 2026.3.31

日向坂46の大野愛実が『CanCam』専属モデルに決定した。3月23日発売の5月号から誌面に登場し、“5000字の決意表明”と題したロングインタビューに加え、『CanCam』名物の着回し企画にも参加する。専属モデルとして初めて登場する号で、お披露目特集だけでなく着回し企画まで任されているところに、期待の大きさがうかがえる。加入から約1年で、日向坂46の新しい顔としてファッション誌でも存在感を示すことになった。

undefined
日向坂46・五期生の配信番組発表会見に出席した前列左から大田美月、大野愛実、片山紗希、蔵盛妃那乃、坂井新奈、後列左から佐藤優羽、下田衣珠季、高井俐香、鶴崎仁愛、松尾桜 (C)SANKEI

日向坂46の中心へ 大野愛実の素顔と存在感

大野といえば、やはり16thシングル『クリフハンガー』でのセンター抜擢が印象深い。日向坂46五期生として加入してから間もなく、表題曲センターとしてグループの真ん中に立ったことは、それだけ大きな意味を持つ出来事だった。表題曲センターは、そのシングルの顔であり、その時期のグループの顔でもある。だからこそ、この抜擢には、日向坂46が大野をこれからの中心メンバーのひとりとして打ち出していく意思が表れていたと言えるだろう。本人もセンター発表後、支えてくれるメンバーへの感謝とともに、自身の言葉で決意を綴っていた。真ん中に立つことへの緊張や責任を抱えながら、それを前に進む力に変えようとしている姿が印象的だった。

もっとも、大野の存在感はセンターという肩書きだけでは語りきれない。ここまでの活動を振り返ると、彼女のキャラクターがより伝わってきた場のひとつが『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系)だった。加入間もない頃のブログでは、番組収録について「初っ端、宮地すみれさんにまなみん砲をぶっ放してしまいました」と綴っている。緊張した様子や失敗まで含めて、どこかユーモラスに言葉にできるところに、早くから大野らしさがにじんでいた。

『日向坂で会いましょう』で行われた『クリフハンガー』のヒットキャンペーンでは、小坂菜緒、正源司陽子とともにグループの思い出の地を巡り、日向坂46の歩みに触れていく姿を見せた。先輩たちの言葉を受け取りながら、自分もまたその流れの中に立っていることを実感していくような企画だったと言えるだろう。そして2026年2月1日の放送回では、「まだまだなにもがみちの世界 大野愛実を掘り下げよう!」という企画まで組まれた。新センターとして注目を集める一方で、番組では同期からのタレコミにたじろぎながら、意外な一面ものぞかせていく。ステージで見せる凛とした表情とはまた違う、少し不器用で愛嬌のある素顔。そうした両面が見えてきたことで、大野は“期待の新センター”という言葉だけでは収まらない魅力を持つ存在になりつつある。

『CanCam』就任の先に広がる大野愛実の可能性

また、大野にとって、演技の仕事に挑戦したことも活動の幅を広げる大きな一歩だった。2026年春放送のNHK連続ドラマ『ラジオスター』では、能登で暮らす中学2年生・小野まな役を演じる。同作は、地震と豪雨で傷ついた奥能登の町に生まれる小さなラジオ局を舞台に、人々が“笑いを届ける”番組作りを通してつながっていく物語。大野が演じるまなは、震災後に半年だけ大阪へ転校していた経験から、卒業後は能登を離れて大阪の高校へ進みたいと考えている少女だ。センター、バラエティに続き、ドラマの中で役を生きる経験を重ねることで、大野は表現者としての幅も少しずつ広げている。

さらに今年に入ってからの活動を振り返ると、大野は日本テレビ『DayDay.』への生出演、『週刊少年マガジン』の表紙・巻頭、『装苑』への登場など、さまざまな媒体で活躍の場を広げてきた。朝の情報番組ではフレッシュな受け答えを見せ、少年誌では華やかな存在感を放ち、ファッション誌ではまた違った凛とした雰囲気を見せている。媒体ごとに異なる表情を見せているところに、いまの大野のおもしろさがある。ひとつの分野にとどまらず、さまざまな入口からその魅力が伝わり始めている。

だからこそ、今回の『CanCam』専属モデル就任も、突然の抜擢というより、ここまでの活動の積み重ねが自然につながった結果として受け止められるだろう。センターとして前に立つ華やかさがあり、『日向坂で会いましょう』では親しみやすいキャラクターも浸透し、ドラマや雑誌ではまた違った表情も見せてきた。そうした歩みの先に、『CanCam』という王道ファッション誌での専属モデル就任がある。

初登場から大きな期待を託されているだけに、ここから誌面の中でどんな表情を見せ、どんなふうにモデルとしての存在感を育てていくのかも楽しみだ。『CanCam』での経験を重ねることで、日向坂46の活動にもまた新たな表情が生まれてくるはずだ。大野愛実がこの先、モデルとして、そしてグループの中心メンバーとしてどんな存在感を育てていくのか、注目していきたい。


※記事は執筆時点の情報です

ライター:川崎龍也
大学卒業後にフリーランスとして独立。現在はアイドル雑誌を中心に、取材・インタビュー/コラム執筆を主軸に活動している。主な執筆媒体は『BOMB』『MARQUEE』『EX大衆』『音楽ナタリー』『RealSound』など。
X(旧Twitter):@ryuya_s04