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ゲーム依存夫が家族の共有財産を使い込んでいた。このお金、取り返せる?【離婚カウンセラーインタビュー】

  • 2026.2.25

【漫画】本編を読む

「ゲーム依存症」に陥った夫と、それに振り回される家族の姿を描いた物語『子どもの命よりソシャゲが大事ですか?』(aco:原作、茅野:漫画/KADOKAWA)。

妻・清美を悩ませているのは、家事も育児もせず、ソシャゲに夢中になる夫・達也の存在だ。夫は、娘のための大切な貯金から87万円もゲームに課金していた。どんなにスマホから引きはがそうと苦心しても、夫は嘘に嘘を重ねてゲームの世界にのめり込んでいってしまう。

やがてゲーム依存をきっかけに、夫は道を大きく踏み外してしまうことに…。その時、妻は? 娘は? 本作の家族を例に、離婚カウンセラーでもある「家族のためのADRセンター」代表・小泉道子さんに、依存症や離婚についての話を伺った。

※『子どもの命よりソシャゲが大事ですか?』のエピソードをもとにインタビューを行っています。依存症についての詳細は専門機関などにご確認ください。

――本作の夫は、ソシャゲ課金のために家族のお金にまで手を出していました。もしもパートナーが勝手に財産を使い込んでしまった場合、取り返すことは可能ですか? また、妻に内緒で借金をしていた場合、その返済義務は妻も負うのでしょうか?

小泉道子さん(以下、小泉):夫婦関係を継続するのか、離婚するのかによって大きく回答が異なりますが、原則的には「ない袖は振れない」ため、お金のないパートナーから取り戻すのは難しいと考えた方がいいです。

また、夫の借金については、妻が連帯保証人になっていない限り、妻に返済義務は発生しません。ただ、督促状が自宅に届くことで心理的ダメージを受ける方は多いです。

――本作ではゲーム依存でしたが、依存症が理由で離婚を検討する場合の注意点について教えてください。

小泉:本人に自覚があり、依存の問題と向き合おうとしない限り、いくら周囲が頑張っても問題は改善しません。家庭を守るために、ついつい「イネイブラー(借金の返済を肩代わりするなど依存行為を可能にしてしまう人)」になってしまう人も多いので、自覚が必要です。

加えて、依存症の親を持つと、子どもたちのケアも必要になってきます。子どもたちが依存症を理解し、親を必要以上に憎んだり軽蔑したりしすぎないような情報提供が求められます。

――妻は夫のスマホを没収しましたが、根本的な解決になっていないことに悩んでいました。ゲーム依存をなくすため、現実的にはどのような対策が考えられるでしょうか。

小泉:一度「依存」と名のつく状態になってしまうと、根本的な依存治療をしない限り、大体のことは無意味です。例えばスマホであれば、没収しても新しく買い直します。また、お金の供給源を絶っても、借金でやりくりする人もいます。

ただ、依存症のレベルによっては、お金の供給源を経ち、借金を禁止(信用情報を出させるなどしてチェック)することで、ある程度収まることもあるかもしれません。また、ゲームをやめるまでは一緒に住まないと約束し、別居に踏み切ることもできます。

取材・文=あまみん

小泉道子(こいずみ みちこ)

「家族のためのADRセンター」代表。家庭裁判所調査官として、夫婦の離婚調停の仕事に15年間従事。その後、民間調停機関「家族のためのADRセンター」を立ち上げる。離婚カウンセラーとして、親の離婚に直面する子どもたちのケアにも力を入れている。

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