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『しあわせな選択』で憧れのパク・チャヌク監督とタッグ!イ・ソンミンが「共感しかない」と語るインタビューコメント&場面写真が到着

  • 2026.2.23

第50回トロント国際映画祭で国際観客賞を受賞、第83回ゴールデン・グローブ賞3部門ノミネートを果たした韓国の巨匠パク・チャヌク監督の最新作『しあわせな選択』が3月6日(金)より日本公開となる。このたび、ベテラン俳優のイ・ソンミンがタッグを熱望していたパク・チャヌク監督の現場への想いを明かすインタビューが到着した。

【写真を見る】ボムモ役の演技で“韓国のアカデミー賞”青龍映画祭の助演男優賞を受賞したイ・ソンミン

巨匠がエンターテインメントを革新する!常識の枠を軽々と踏み越えた“就活サバイバル”

「全てを叶えた」ーー製紙会社で25年間、堅実に仕事をしてきたマンスは、心からそう思い、妻と2人の子供、2匹の犬と郊外の大きな家で“理想的”な人生を送っていた。突然、会社から解雇されるまでは。必死に築いてきた人生が一瞬のうちに崩壊し、好調の製紙会社への就活も失敗したマンスは、「ライバルがいなくなれば、仕事は手に入る」という衝撃のアイデアを閃き、思いもよらぬ行動に打って出る。

あらゆる幸福を手に入れていたはずのマンスに試練が訪れる [C]2025 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM ALL RIGHTS RESERVED
あらゆる幸福を手に入れていたはずのマンスに試練が訪れる [C]2025 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM ALL RIGHTS RESERVED

『オールド・ボーイ 4K』(03)でカンヌ国際映画祭グランプリ、『別れる決心』(22)で同映画祭監督賞を受賞するなど、常にタブーを打ち破り、緻密さと完璧な美学で観客を魅了してきた巨匠パク・チャヌク監督。新たな地平を切り拓く衝撃作を発表し続けてきた巨匠が放つ最新作は、現代社会に生きる誰もが直面し得る“就活サバイバル”という現実を独自の視点で描き出し、人間ドラマ、スリラー、そしてパク・チャヌク作品としては異例の弾けるユーモアが交錯し、映画のあらゆるジャンルが鮮やかに響き合う最高傑作だ。ヴェネチア国際映画祭コンペティション出品をはじめ、トロント国際映画祭で国際観客賞を受賞するなど国内外の映画賞で数々の栄誉を受け、ゴールデングローブ賞ではミュージカル/コメディ部門の作品賞、主演男優賞、非英語作品賞の3部門でノミネート。さらに、全世界を席巻した『パラサイト 半地下の家族』(19)と同じ気鋭の配給会社NEONが北米配給権を勝ち取っている。

パク・ヒスン演じる豪快キャラのソンチュルと対峙するマンス [C]2025 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM ALL RIGHTS RESERVED
パク・ヒスン演じる豪快キャラのソンチュルと対峙するマンス [C]2025 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM ALL RIGHTS RESERVED

主人公マンス役に据えられたのはハリウッド作品でもキャリアを積んだ、 『コンクリート・ユートピア』(23)のイ・ビョンホン。『JSA』(00)以来25年ぶりの長編映画タッグとなったパク・チャヌク監督作品で新たな境地を開拓し、見事ゴールデングローブ賞で映画部門では韓国人初となる主演男優賞にノミネートを果たした。

イ・ソンミンが語る、憧れの監督との仕事とは

勤続25年の製紙会社が海外企業に買収されたことにより、突如として無職となった主人公マンスが再就職を試みあらゆる手段を使ってライバルたちを蹴散らしていく様を、パク・チャヌク監督独特のスタイルでブラックユーモアたっぷりに描く現代風刺劇『しあわせな選択』。マンスの再就職を阻むライバルの一人として登場し、マンスと同じように失業しても製紙会社への就職以外は認めない根っからのパルプマンであるク・ボムモ役を演じたのは、『ソウルの春』(23)、『対外秘』(23)などの社会派映画から『ハンサム・ガイズ』(24)といったコメディまでジャンルを問わず完成度の高い演技を作り出すベテラン俳優イ・ソンミン。

【写真を見る】ボムモ役の演技で“韓国のアカデミー賞”青龍映画祭の助演男優賞を受賞したイ・ソンミン [C]2025 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM ALL RIGHTS RESERVED
【写真を見る】ボムモ役の演技で“韓国のアカデミー賞”青龍映画祭の助演男優賞を受賞したイ・ソンミン [C]2025 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM ALL RIGHTS RESERVED

心から紙を愛するボムモは、文章を書く時はタイプライター、音楽を聴く時はアナログレコードを使用する根っからのアナログ人間で、そんな強いこだわりが再就職の足かせとなってしまい、妻からも愛想をつかされてしまう悲しき中年男だ。そんなボムモのキャラクターに関してイ・ソンミンは「ボムモは製紙会社に生涯を捧げてきて、アナログを愛し、デジタル化に適応できない男です。比較的平凡なキャラクターではありますが、鬼才であるパク監督の視点に立って凡人を演じることは相当な負担でした」と苦労を正直に打ち明けている。

そして、ボムモと自分との類似点について「ボムモの仕事に対する自尊心には共感しかありません。妻からは製紙業界にこだわらずに他業界で就職すればいいと勧められますが、ボムモにとっては紙を作ることこそが、彼の存在意義に繋がるのです。私も俳優として売れない時期が長かったのですが、諦めることができませんでした。演技は私にとっての存在意義だと考えているので、ボムモと同じです。もし私が彼のように業界を追われたら、きっとどうしたらいいか分からず路頭に迷うでしょう」と共感を語っている。

自身の再就職の邪魔者であるボムモを蹴落とすため、マンスは驚くような行動に… [C]2025 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM ALL RIGHTS RESERVED
自身の再就職の邪魔者であるボムモを蹴落とすため、マンスは驚くような行動に… [C]2025 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM ALL RIGHTS RESERVED

パク・チャヌク作品への出演はこれが初めてとなるイ・ソンミンだが、オファーについて「この役を引き受けたのは他でもない、パク監督の作品だからです。パク監督は他の監督たちにはない独自の想像力と視点を持っています。脚本は綿密に書かれていたので、しっかりと理解し、自分流にアレンジはせず指示に従うことを心掛けました。撮影初日はとても緊張していたのを覚えています」と憧れの監督との仕事を振り返っている。

パク・チャヌク監督からの信頼も厚く、「私が好きな映画『ハンサム・ガイズ』でソンミンさんはとても振り切った演技を見せています。その経験があったからか、本作でも躊躇なく大暴れしてくれました」と絶賛している。その言葉どおり、昨年末にはこれまで何度もノミネートされてきたものの受賞には至らなかった“韓国のアカデミー賞”青龍映画祭で見事に助演男優賞を勝ち取ったイ・ソンミン。尊敬する監督のもと、初受賞という栄光を手にしたイ・ソンミンの圧倒的力演に注目していただきたい。

文/荒井 南

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