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後輩に「嫌われてもいい」叱り続けた3年間 → 後輩が異動直前の夜に送ってきた『一通のメール』に涙

  • 2026.2.26

3年間、ほとんど言葉を発さない若手保育士の指導に悩み続けた私。「パワハラと思われていないか」「嫌われているのでは」と不安な日々。彼女が異動すると聞いた時、正直ホッとした自分がいました。でも最終出勤日の夜、届いた一通のメールが、私の3年間を一変させることになるのです。

画像: 後輩に「嫌われてもいい」叱り続けた3年間 → 後輩が異動直前の夜に送ってきた『一通のメール』に涙

コミュニケーションが取れない後輩

3月末。若手保育士のHさんが、市内の人事異動で、最後の出勤日を迎えました。

入職3年目の彼女は、普段ほとんど言葉を発しません。報告も「はい」「大丈夫です」程度。何を考えているのか、私の指導は伝わっているのか、本当に分かりませんでした。

一番悩んだのは、どこまで厳しく言っていいのかということ。
今の時代の若者である彼女に「それは違うよ」と注意すれば、黙り込んで顔を曇らせます。

パワハラと思われていないか……

「傷つけていないか」「嫌われていないか」毎日が綱渡りでした。

先輩保育士からは「少し優しすぎるんじゃない?」と言われることも。

でも子どもの安全に関わることは妥協できません。時には厳しく指導せざるを得ませんでした。

正直、異動の話を聞いた時、張り詰めていた糸が切れたような、どこかで安堵している自分もいて、そんな自分に戸惑うこともありました。

最後の夜に届いたメール

最終出勤日前日の夜、スマホに通知が。連絡先を知っていたHさんからのメールでした。

件名は「3年間ありがとうございました」

開くと、びっしりと書かれた長文。

『先輩のおかげで、保育士の仕事が本当に好きになりました。最初は分からないことだらけでした。言われて納得できないこともありました。でも全部、子どもたちのためだったんだと、今なら分かります』

『私が黙ってしまうのは、言葉で気持ちを伝えるのがすごく苦手だからです。でも先輩の背中を見て、たくさんのことを学びました』

『新しい園でも、先輩に教わったことを大切にします』

ちゃんと伝わっていた

涙があふれて、止まらなくなりました。

ちゃんと伝わっていた。私の想いは、届いていた。

翌朝、彼女に「メールありがとう」と声をかけると、初めて満面の笑みで「こちらこそ今までありがとうございました」と返してくれました。

その笑顔を見られて、3年間の不安が全て報われた気がしました。

年齢が違っても、伝え方が違っても、本気の想いは必ず届く。

今でもあのメールは大切に保存してあります。
その後も指導に悩む時、読み返しては「がんばろう」と自分に言い聞かせています。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:K.Matsubara
15年間、保育士として200組以上の親子と向き合ってきた経験を持つ専業主婦ライター。日々の連絡帳やお便りを通して培った、情景が浮かぶ文章を得意としている。
子育てや保育の現場で見てきたリアルな声、そして自身や友人知人の経験をもとに、同じように悩んだり感じたりする人々に寄り添う記事を執筆中。ママ友との関係や日々の暮らしに関するテーマも得意。読者に共感と小さなヒントを届けられるよう、心を込めて言葉を紡いでいる。

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