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「1人2680円」スマホ決済の後輩→現金派先輩が端数切り上げ多めに払う姿に「共感」【作者に聞く】

  • 2026.5.12

仕事帰りの一杯。会計をスマートにキャッシュレスで済ませてくれた後輩。しかし、いざ割り勘となったとき、財布に小銭しかない「現金派」の先輩はどう振る舞うべきか――。2021年の退職を機に漫画投稿を始め、30年間の会社員経験をユーモアたっぷりに描くやぎ公(@yagi_kou_)さんの『ネコ谷さんは会社員』が、現代の決済事情を切り取ったエピソードで話題を呼んでいる。

主人公のネコ谷さんと、現代っ子な後輩・チュー尊寺君。久々の飲み会で会計は1人2680円。現金派のネコ谷さんは、お釣り(現金)を持ち歩かないチュー尊寺君に対し、単にお金を渡すだけではない「先輩としての気遣い」を見せる。読者からは「先輩の気持ちが詰まっている」「自分もお店によって使い分けている」など、多くの共感の声が寄せられた。

「酔っ払いがレジで大騒ぎ」。作者・やぎ公が語る、現金全盛期だった頃の“困った割り勘”の思い出

作者のやぎ公さんは、支払い方法の多様化をいつかネタにしたいと考えていたという。自身の会社員時代(現金払いが主流だった頃)を振り返り、「集金の際に『俺が多めに払う!』とレジ前で酔っ払いが騒ぎ出し、店員さんに苦笑いされたこともありました」と笑う。

そんな経験があるからこそ、作中のネコ谷さんの振る舞いには温かみがある。やぎ公さんがかつて出会った「お小遣い制なのに、安い居酒屋を見つけては後輩に少し多めに払ってくれた先輩」への憧憬も、キャラクターの造形に反映されているのかもしれない。「涙ぐましさもあったけれど、いつもよりさらに嬉しい気持ちになった」という実体験が、漫画にリアルな質感を加えている。

キャッシュレスvs現金。年代を超えた集まりで参考にしたい、ネコ谷さんのスマートな立ち回り

2026年、キャッシュレス決済は日常に深く浸透したが、親戚の集まりや幅広い年代が揃う職場では、依然として「現金派」との調整が必要な場面も多い。1円単位できっちり分けるのがデジタルの利点だが、あえて端数を切り上げて渡したり、感謝の言葉を添えたりするネコ谷さんのスタイルは、円滑な人間関係を築くヒントに満ちている。

「ネコ谷さんは会社員」は、ふとした日常のズレを「あるある」に変える魅力がある。チュー尊寺君のようなデジタル世代と、ネコ谷さんのようなアナログの良さを知る世代。互いの価値観を否定せず、支払いという些細な瞬間にも相手を思いやる心が、ギスギスしがちな現代のオフィスライフを少しだけ明るく照らしている。

取材協力:やぎ公(@yagi_kou_)

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