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【恐怖】配達先にいつも立っている「黒髪の女」。一家心中があった事故物件に越してきた家族に、郵便局員が言えなかった秘密【作者に聞く】

  • 2026.2.22
玄関先に立つ不気味な悪霊。ピンポンが押せない… 送達ねこ(@jinjanosandou)
玄関先に立つ不気味な悪霊。ピンポンが押せない… 送達ねこ(@jinjanosandou)

とある一軒家へ配達に向かうと、いつも同じ場所に長い黒髪の女性が立っている。挨拶をしても返事はない。なぜなら彼女は「この世の人」ではないからだ――。そこは以前、凄惨な一家心中があった家。しかし、新しく引っ越してきた夫婦は、その恐ろしい事情をまったく知らないようだった。

今回は、現役の郵便配達員たちが実際に体験した怪異を漫画化した、送達ねこさん(@jinjanosandou)の『郵便屋が集めた奇談』より、日常に潜む身の毛もよだつエピソードを紹介する。

霊感のある郵便配達員は、見えてないふりをして配達に訪れていた 送達ねこ(@jinjanosandou)
霊感のある郵便配達員は、見えてないふりをして配達に訪れていた 送達ねこ(@jinjanosandou)
家族の攻防_P03 送達ねこ(@jinjanosandou)
家族の攻防_P03 送達ねこ(@jinjanosandou)
家族の攻防_P04 送達ねこ(@jinjanosandou)
家族の攻防_P04 送達ねこ(@jinjanosandou)
家族の攻防_P05 送達ねこ(@jinjanosandou)
家族の攻防_P05 送達ねこ(@jinjanosandou)

事故物件の住人を救うための「単独行動」

凄惨な事件があったもののあまり報道はされず、一軒家売却後に不動産屋が関係者を「形だけ入居」させて履歴を消したこともあり、新しく引っ越してきた家族には悪霊が視えていない様子だった。

霊感のある配達員・N局のカシマさんは「視えない人たちでよかった…のか?」と悩みつつも、「大丈夫なわけない…!」と、住人には内緒である行動に出る。

それが、密かに「塩」を持ち歩き、こっそりと除霊を試みることだった。

送達ねこさんによると、事件や事故があった物件は地域の配達員なら知っているものだが、当然ながら転入者に「ここ事故物件ですよ」と知らせるわけにはいかないのだという。

除霊の塩が招いた「あらぬ疑い」

しかし、この涙ぐましいカシマさんの努力は、思わぬ職場トラブルを引き起こしてしまう。会社では日頃から防犯意識を高める研修が行われており、職員同士がお互いをよく見ている。カシマさんの怪しい行動はすぐに上に報告され、あろうことか上司から「白い粉を持ち歩いてるそうだな」と、危険な薬物の嫌疑をかけられてしまったのだ。

呼び出されて聴取を受けたカシマさんだが、まさか「悪霊がいまして、除霊のための塩です」とは言えない。結局、「交通安全で信心してるお守り(の塩)です」と説明し、なんとか納得してもらったという。

ソーシャルな場では徹底して「相手が受け入れやすい話」をしなければならない、霊感持ちならではの理不尽な苦労である。

「郵便屋さんの努力 < 母の愛」

本作を読んだ読者からは「最後まで読んで鳥肌がたちました!」「郵便屋さんの苦労が報われたね」という声が相次いだ。一方で、物語の終盤で悪霊に対し「家族は連れていかせない」と凄んだ母親の表情に圧倒される人も続出。「お母さんすごいし、強い」「郵便屋さんの努力<母の愛」と、ホラー展開を物理と愛でねじ伏せた母の強さへの絶賛コメントが飛び交った。

異様に住人が変わる部屋のリアル

送達ねこさんは、実際の事故物件事情についても語ってくれた。家賃が相場より安いため、あえて事故物件を選ぶ人もいるが、検索サイトに載っていないワケあり物件も少なくないという。

「以前、あるアパートのお客さんに『ここ、何かありましたか?』と聞かれた配達員がいました。『夜寝ていると、枕元で外国語みたいのをしゃべる声がする』『押入れから、ため息が聞こえる』と。配達員には心当たりがあったのですが、お客さんが気になさってもいけないので、その場では話を伺うだけにしました」

そのお客さんはまもなく転出したが、その後も、その部屋だけは異様に居住者が変わり続けたという。「初めは気にしないけれど、いろいろな人に異状が続いて、あとから『やっぱり事故物件だったのか』となる例もあるようです」と送達ねこさんは語る。

日本のどこかの町でひっそりと起こっている“怪異”。あなたの住んでいるその部屋は、本当に大丈夫だろうか?

取材協力:送達ねこ(@jinjanosandou)

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