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紫外線で光る神秘のガラス美術館に脚光

  • 2026.2.19
豊かな自然に囲まれた岡山県鏡野町上齋原。この地に、世界的に見ても極めて珍しいテーマの美術館があります。その名も「妖精の森 ガラス美術館」。
豊かな自然に囲まれた岡山県鏡野町上齋原。この地に、世界的に見ても極めて珍しいテーマの美術館があります。その名も「妖精の森 ガラス美術館」。

豊かな自然に囲まれた岡山県鏡野町上齋原。この地に、世界的に見ても極めて珍しいテーマの美術館があります。その名も「妖精の森 ガラス美術館」。

ブラックライトに照らされて鮮やかな蛍光緑色に輝くのは、「ウランガラス」と呼ばれるガラスです。

妖精の森 ガラス美術館提供
妖精の森 ガラス美術館提供

妖精の森 ガラス美術館提供

なぜ「妖精の森」?  魔法のような輝きの秘密

「ウランガラス」とは、ガラスの原料にごく微量のウランを着色剤として混ぜたものです。最大の特徴は、紫外線(ブラックライト)を当てると、「蛍光緑」に光ることです。

19世紀のボヘミア王国(現在のチェコ)で生まれたこのガラスは、その美しさからヨーロッパ中で愛されました。妖精の森 ガラス美術館は、この美術館のすぐそばの「人形峠」で産出されたウランを使用したオリジナルガラスを、夜空を舞う妖精の光になぞらえて「妖精の森ガラス」と名付けたそうです。

妖精の森 ガラス美術館提供
妖精の森 ガラス美術館提供

妖精の森 ガラス美術館提供

国産ウランが紡ぐ工芸品

かつては世界中で作られていたウランガラスですが、大戦時の規制により、その製造はほとんどが途絶えてしまいました。

現在、日本の純国産ウランを使用して工芸作品を制作しているのは、ここ「妖精の森 ガラス美術館」だけ。1階の展示室では、19世紀のボヘミアガラスの名品から、ロシア皇帝が晩餐会などで使用していたとされる貴重なゴブレット、そして現代のガラス作家による最新作まで、100年以上の時を超えた光の共演を鑑賞できます。

妖精の森 ガラス美術館提供
妖精の森 ガラス美術館提供

妖精の森 ガラス美術館提供

「自分で作って、光らせる」感動の体験

見るだけでなく、自らの手で「妖精の輝き」を生み出せるのもこの美術館の魅力です。併設のガラス工房では、吹きガラスの制作体験ができます。

妖精の森 ガラス美術館提供
妖精の森 ガラス美術館提供

妖精の森 ガラス美術館提供

世界に一つだけの「ウランガラス」作品を作れるなんて、ときめきますよね!

気になる「安全性」について

「ウラン」と聞くと不安を感じる方もいるかもしれませんが、ご安心ください。

三浦館長によれば、美術館のガラス工房で制作したウランガラスに含まれるウランは0.1%以下と極微量。ワイングラス1個から出る放射線量は、人間の体内に含まれるカリウムから出る放射線量と同程度とのこと。

三浦館長:「日常の食器として愛用しても、健康への心配はないことが証明されています」

ライターコメント

ブラックライトを当てることで鮮やかに発光するガラスがあるなんて、今まで知りませんでした。しかも、その専門の美術館が日本にあるということにも驚きです。世界的に見ても極めて珍しい場所が、ここ日本にあるという不思議。写真を通しても十分に美しいですが、暗闇に浮かぶその神秘的な輝きを、ぜひ一度、現地に足を運んで実際にこの目で確かめてみたいものです。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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