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自らを激務に追い込む“被害者姫”の狙いにゾッ! 一番かわいそうな自分の立場を作り出す女【著者インタビュー】

  • 2026.2.18

【漫画】本編を読む

「自分の意見を主張せず、争いごとが嫌いでニコニコしている」そんな“いい人”のアヤ。優しく気遣いのできる彼女は職場の愛されキャラだ。しかし彼女は無言で相手の罪悪感を刺激する「被害者姫」だった――。あらゆる手段を使って自分を被害者側に見せ、周囲の同情を集めて相手を加害者に仕立て上げる。一番かわいそうな立場を死守しようとするアヤに待っている結末は……?

攻撃的な言葉を発さずに、相手を追い詰めていく“受動的攻撃”をテーマに描かれた『被害者姫 彼女は受動的攻撃をしている』(水谷緑/竹書房)。昨年放送されたドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」の原作者であり、本書の著者でもある水谷緑さんに、本書を描いたきっかけやアヤが取る受動的攻撃について話を伺った。

――最近は不機嫌ハラスメント、“フキハラ”という言葉も生まれていますが、フキハラと主人公・アヤが行っている「受動的攻撃」は違うものなのでしょうか?

水谷緑さん(以下、水谷):この作品は立ち上げから描き終わるまでに2~3年かかっているので、フキハラという言葉は当時あまり聞かれなかったんです。確かにここ1年くらいでよく聞くようになりましたよね。これは私のイメージですが、“フキハラ”も受動的攻撃に非常に似ていると思いますが、不機嫌を表にあからさまに出しているということもあってわかりやすさがあると思います。アヤが行っている行為のほうが攻撃だとわかりにくく、巧妙だと思います。また、フキハラは自分が相手よりも立場が上だと感じている人がやりがちなイメージですが、受動的攻撃は立場が相手よりも下と感じている人がやりがちなイメージがあります。

――なるほど。

水谷:それにアヤの場合、攻撃方法は不機嫌だけではないんです。私はアヤのことをマイナスエネルギーの達人だなと思っていて。体調不良と言ってさも具合が悪そうに振る舞ったりして、自分が一番被害者だということにしたいんです。自分より下は作りたくないという気持ちがあるんですよね。

――受動的攻撃について、水谷先生にも身に覚えがありますか?

水谷:受動的攻撃は基本的には立場が下の人が上の人に向かってやる場合が多いのですが、私にとって上の人というと編集さんですね。不満を感じた時、ストレートに言えなくて「嫌だと思っている」という空気を出してしまったり、そこまでいかなくても勝手に怒りを溜めてしまったりするので気を付けないといけないと思っています。夫や友人にもたまにやってしまったなと思う時があります。

取材・文=原智香

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