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マイケル・コース コレクション、45周年にNYの「レジリエンス」を讃えて【2026-27年秋冬 NYコレクション】

  • 2026.2.18

アーヴィン・ペンのモデルの唇を画家のパレットに例えた作品、マリア・カラス、キャロライン・ベセット・ケネディ、リアーナ、ホルストン──。ショー前日、マイケル・コースのミッドタウンのオフィスで行われたプレスカンファレンスでは、こうしたニューヨークを象徴するイメージを集めたムードボードが掲げられていた。

マイケル・コース コレクション(MICHAEL KORS COLLECTION)45周年の節目となる今季のインスピレーションは、ニューヨークの本質。デザイナーのマイケル・コースは次のように語る。

「ここは世界で最も荒々しく厳しい場所でありながら、同時に最も華やかで魔法のような場所でもあります。私は生まれも育ちもニューヨーカーで、この街を誇りに思っています。その対比こそが、人や場所、そしてファッションを面白くするのです。このコレクションテーマは『レジリエンス』と『強さ』。私のデザインが人々をより強く感じさせるものであってほしい。この世界はクレイジーだからこそ、美しさと強さの両方が必要なんです」

コレクションでは、ドラマティックなシンプルさと、再構築されたワードローブの定番というアイデアに焦点を当てた。ブランドの核であるテーラリングは、より軽やかで柔らかな表現へと進化。ピーコートや白シャツ、ブラックドレス、キャメルコート、グレーのパンツといったクラシックなアイテムはバイアスカットや繊細なドレープ、流れるようなレイヤーによって機能性を備えながら現代的に再解釈された。

カラーパレットは、ブラックやグレー、キャメルといった都会的なニュートラルを基調にしながら、アーヴィン・ペンの写真を想起させるボルドーやピンク、クリムゾンといったアクセントカラーを採用し、印象的なコントラストを生み出している。

花のモチーフはすべて手刺繍で表現され、露出に頼らずとも華やかさを演出。ポケットに手を入れるような自然な仕草さえも美しく見せる、エレガントな女性像が描かれている。

ドレスの定義もより自由になり、テーラリングに柔らかさを加えたスタイルがイブニングウェアに。ガウンはトレーンが羽織りとしても機能するようにデザインされ、グラマーでありながら快適さを兼ね備えている。

そして足もとには、朝の電車通勤から夜のパーティーまで対応可能な、都市生活に適した機動性の高いシューズを提案。

ショーには今をときめくモデルたちが登場し、ランウェイを彩った。フィナーレには、マイケル・コースの最初の広告キャンペーンに起用されたクリスティ・ターリントンが登場。「彼女なしで祝うことはできない。彼女はまさにニューヨークを体現する女性です」と語るデザイナーの言葉どおり、45周年にふさわしい華やかな締めくくりとなった。

※マイケル・コース 2026-27年秋冬コレクション全てのルックはこちらから。

Photography: Gorunway.com Text: Maki Saijo

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