1. トップ
  2. ダイエット
  3. NYで「サウナ」が社交の場に? 身も心も整え、人と繋がる初の「ウェルネス・スピークイージー」とは。

NYで「サウナ」が社交の場に? 身も心も整え、人と繋がる初の「ウェルネス・スピークイージー」とは。

  • 2026.1.28

年が明けてスポーツジムに足を運ぶと、ランニングマシンはすでに満席――これは毎年おなじみの、ニューヨークの新年の風景だ。年末のパーティーシーズンで暴飲暴食した人々は、新年の抱負として健康的な身体づくりを誓い、エクササイズに励み、1月はお酒を断つ「ドライジャニュアリー」を実践する。

メディアもこぞって、ワークアウトや食事法、禁酒のすすめ、さらには「いかにスマートフォンから距離を取るか」といった記事を発信し、誰もがヘルシーな一年のスタートを意識する季節だ。

リアルな繋がりへの回帰?

健康志向が最高潮に高まる1月、注目を集めているのが、ニューヨーク初の「ウェルネス・スピークイージー」として誕生した「Elahni(エラーニ)」だ。コンセプトは、心と身体を整える体験と、人との繋がりを同時に育む、新しい社交の場。スピークイージーとは、禁酒法時代に生まれた隠れ家バーのこと。エラーニがこの言葉を冠するのは、少人数制の親密な空間で、質の高い時間を過ごすことを大切にしているからだ。

都市の喧騒から切り離されたプライベート空間で心身が整えられる。

同店の代表的なサービスは、北欧由来の「ノルディック・サイクル」。約85℃のフィンランド式サウナと、約4℃のアイスバスを交互に3回繰り返すことで、血行を促進し、心身をリフレッシュ。意図的な温冷交代浴を通じて自律神経に働きかけ、都市生活で乱れがちな心身のリズムを整えることを目的としている。

店内の音や照明、インテリアなどはリラックスと集中ができるような空間設計をデザイン。

ガイド付きで、その場の人たち(最大4人まで)と同じ体験を共有することで、自然と会話や一体感が生まれるように設計されている。黙々とひとりで入るスパとは異なり、整うことと、人と繋がることを同時に叶えるのが特徴だ。

ここでのメリットとは、バックグラウンドや立場を一度脇に置き、同じ空間や体験を共有することで生まれる、親密な連帯感ではないだろうか。外界から切り離されたサウナという環境では、初対面同士でも「汗、出てきました?」「アイスバス、冷たいですね」といった些細な一言から会話が始まる。

最近のニュースや日常の話題へと少しずつ話が広がり、無理なく距離が縮まっていく。あらかじめ設計された環境のなかで広がる、自然なスモールトークは心地よく、同じプロセスで身体を整えることで、ある種の一体感が生まれる。そんな時間を共有することが、ささやかな安心感を助長して、心身の回復を後押ししそうだ。

ガイドが付くので、初めての人でも安心して参加可能。少人数制であることで、体験により没入できるようにしている。

さらに特筆すべき点が、施設内に併設されたアダプトジェニック・トニック・バー。アダプトゲンとは、ストレスへの適応を助けるとされる植物由来の素材のこと。エラーニでは、アシュワガンダと呼ばれるハーブや霊芝などを用いたノンアルコールのトニックを、目的別に提供。活力を高めたい時や、心を落ち着かせたい時など、状況に応じて選べるのも魅力だ。

神秘的で、どこか懐かしい雰囲気が漂うラウンジルーム。

これまでの普通のバスハウスであれば、サウナで一汗かいたあと、ビールをプハ〜と飲むといったひとりで味わうような場所が主役だった。しかしいまのニューヨークでは、従来のスパとは違う、人との"繋がり"を軸としたコミュニティ型ウェルネスが定着しそうだ。

創業者のキーン・タン(右)とニック・リズク(左)。

Elahniエラーニhttps://www.elahni.com/

元記事で読む
の記事をもっとみる