1. トップ
  2. 恋愛
  3. お局社員「派遣には教えたくない」「すぐ辞めるでしょ」→ 離職続きを見かねた上司が「君のその」

お局社員「派遣には教えたくない」「すぐ辞めるでしょ」→ 離職続きを見かねた上司が「君のその」

  • 2026.2.17

離職率の高い職場には、何か問題があることが多いものです。離職が離職を呼び負のループに陥ることも……。今回は、派遣社員として働く知人の亜紀さん(仮名)が派遣先で出会った、衝撃的なお局社員のエピソードをご紹介します。

勤務初日の「洗礼」

派遣社員として新しい職場での勤務初日。私を待ち受けていたのは、歓迎とは程遠い洗礼でした。

入社以来、20年近くその部署一筋の生え抜きで、上司からも一目置かれる大ベテランの林さん(仮名)。仕事に関して「知らないことはない」と豪語する彼女が、挨拶もそこそこに言い放ったのは、耳を疑うような言葉でした。

「私、派遣さんには教えたくないのよね。どうせすぐ辞めちゃうんでしょ」あまりにストレートな物言いに、私は絶句。「そんなこと言わずに教えてくださいね」と、なんとか笑顔で返すのが精一杯でした。

凍りつく空気と、加速する離職

林さんと働くうちに、彼女がなんでも思ったことをストレートに口に出してしまうタイプだということがわかってきました。林さんの「正直すぎる性格」は、その後も職場のあちこちで摩擦を生んでいきます。

彼女はいつも忙しそうにキーボードを叩き、質問に来た派遣社員と目を合わせることすらありません。「それ、マニュアルを読めばわかるでしょ」氷のような冷たさで突き放された派遣社員は、萎縮して何も言えません。

実は、この部署は業務が複雑で、定着率が極端に低いという問題を抱えていました。10人採用しても半年後には1~2人残っていれば上出来という状況が何年も続いていたそうです。

林さんの言動は、「教えても無駄になる」という諦めが招いたものでしたが、派遣社員たちの間には「林さんには質問してはいけない」という暗黙のルールができてしまっていたのです。

期待の新人の契約終了

事態が動いたのは、期待の新人が「林さんの態度が怖くて続けられない」と、契約終了を申し出た時でした。折しも深刻な人手不足。せっかく確保した優秀な戦力を失うことに、普段は温厚な上司が激怒しました。

「君のその態度のせいで、うちの部署の評判が悪くなったらどうするんだ、もうどこの派遣会社も紹介してくれなくなるぞ」上司の怒声に、林さんは自分が「教育という責任」から逃げ、チームの危機を招いていたことを突きつけられたのです。

猛省の先に生まれた「本当のリーダーシップ」

こっぴどく叱られた翌日から、林さんは目に見えて変わりました。派遣社員を「すぐに入れ替わる存在」ではなく、「定着させるべき大切な仲間」として扱うようになったのです。

彼女の高い知識が「良き指導」として機能し始めると、職場の空気は一変。質問しやすい環境は離職率を劇的に改善させ、部署には活気が戻りました。

私は、後輩を根気強く支える林さんの背中を見ながら、彼女がようやく手に入れた「本当のリーダーシップ」に心からの賛辞を贈ったのでした。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Sachiko.G
コールセンターやホテル、秘書、専門学校講師を歴任。いずれも多くの人と関わる仕事で、その際に出会った人や出来事を起点にライター活動をスタート。現在は働く人へのリサーチをメインフィールドに、働き方に関するコラムを執筆。

元記事で読む
の記事をもっとみる